二川焼 (2017.02.05 Sun.)

金曜日のお稽古が二川焼の大壺(水指)だった。昨年の二月は道幸(洞庫)だったので初めて見る。柄杓、蓋置は入り飾りに。ただし、水指なので湯返しはしない。

二川焼(ふだがわやき)というのは筑後国三池郡二川村(現福岡県みやま市高田町)の産で、肥前国藤津郡の弓野釜(現佐賀県)の手法を伝えたものだそうだ。明治の初期*に弓野の陶匠米作らによって始められた「二川松絵半胴**甕」というのが本日の大壺らしい。弓野焼と同様に赤土の素地に腰のあたりまで刷毛土で化粧し松の絵を描いているのが特徴、とのこと。(みやま市高田町の文化財HP及びこちらのページ参照)

*九州歴史資料館のサイトには「江戸時代の終わり頃」と記載されている
**飯銅、飯胴とも書くようだ。水瓶という説明が多いが、蝋を入れていたとも耳にした

写真は本文とは関係なく、本日の床の間@拙宅。岐阜美濃加茂、正眼寺宗休老大師賛「無位の眞人」([臨済録]どんな位にも属さない眞の自由人。大悟徹底の人をいう)複製色紙。H大でいただきました。