菌のおはなし (2017.03.06 Mon.)

このところ急速に口腔内の状態が悪くなってきた。そして先日とある歯科医院で唾液検査を受けた。その結果を踏まえ積極的なプログラム(THP)を受けることを決意。小学校の高学年までは虫歯に悩んだこともなかったのに、学校の歯科検診で小さな虫歯を指摘され、真面目に歯科医院へかかった結果、削る→埋める、の繰り返しでどんどん治療された歯が増えて… そして今になってぞろ問題が噴出、という悲しい結果に。

虫歯になりやすい体質というのは確かにあってそれは遺伝的な要素もあるのだろうけれど、虫歯も歯周病も「感染症」。人から人へうつる、という認識がなかった。今までかかった歯科医院でもそういう説明はなかったように思う。しかも「歯周病」は「人類史上最も感染者数の多い感染症」として、ギネスブックに掲載されているほどだという。ということは、親譲りの虫歯になりやすい歯、ではなくて親から虫歯菌や歯周病菌をもらっていた可能性の方が大きいのかもしれないのだ。

そして最近になって、口の中の健康だけではなく、全身の健康に影響を及ぼして様々な病気を引き起こしている可能性があると報じられている。よく耳にするお年寄りの「誤嚥性肺炎」も単に食べ物や飲み物が誤って肺に入ってしまうことかと思っていたけれどさにあらず。胃液や唾液とともに歯周病菌が気管や肺に流れ込んでしまうことが主な原因だそうだ。

治療が目的ではなくて、治療を受けなくてもいい状態を作り維持していくためのプログラムとメインテナンス。口腔内だけではなく身体全体へ及ぼす影響も大きく、もっと早く出会っていればと思うけれど、今出会えたことに感謝をしよう。明日はお誕生日。大台までいよいよカウントダウン。健やかな老後のために今は踏ん張りどき!

@Dental Clinic

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