トルコワインに出会う (2017.09.09 Sat.)

北浜での月一勉強会。いつもならお気に入りのチチェルキアで集合なのだけど、今月11日までお休み。それでは帰洛して市内のお気に入りに行きましょうと相成った。泡をグラスで頼み、セコンドのお肉にはグラスで赤をお願いすることにして、ボトルで白。シェフのお勧めはトルコワイン。トルコワイン!? お隣のジョージアのワインはかなりポピュラーになって来たけれど、トルコのワインは初めて聞く。「驚きますよ」というシェフの言葉を信じてその一本に決める。

シェフの言葉通りに、いやはや驚いた!きれいなワインでたくさんのニュアンスを持っている。ワインだけでも美味しいし、お料理を合わせてもおいしい。どんな人がどんな風に作っているのか興味津々。インポーターさんの資料によると、ウド・ヒルシュさんというドイツ人の方が伝統的な方法で造っているとのこと。“大学で建築を学び、写真の撮影をつうじて自然保護の大切さを痛感し、WWA(世界自然保護連盟)の仕事にたずさわっています”とあった。さらに詳しくはこちらのラシーヌさんのサイト、および『ラシーヌ便り』no. 106で。

ワインの背景を知りまたまた驚く。一杯のワインの向こうには、長い年月の積層や人々の営みの痕跡、忘れ去られた歴史の掘り起こしなど、たくさんの風景が広がっていて、それがすべて溶け込んでいるような、とても深遠で、それでいて軽やかな美しさのあるなんとも魅力的な一本でした。

手にはグラス。手にはグラスですよっ。もちろん、ぐい呑みでも(笑)飲んで食べて歌って踊って。平和でなくちゃ。