Sermoneta三日目 (2017.09.29 Fri.)

ここSermonetaの近くにはGiardino di Ninfaという有名なイタリア式庭園がある。ローマ帝国時代にはニンファ(ニンフ/ギリシャ神話の女神)の神殿があった場所だそうだ。その後中世の町ができやがて消滅。その消滅してしまった町の上にある。今の形の庭園が作られたのは1900年前後。カエターニ家(Geata出身の有力貴族の家系、教皇も輩出)の手による。現在はカエターニ財団が運営。公開日が決まっていて事前に予約をしなくては入れない。滞在日程中に公開日がなく諦めていた場所だが、幸運にも今日訪れることができた。グループの予約が入りその方達と一緒に入場できるという。宿主Ezioの友達が財団で働いており、グループの予約が入るようなら連絡をくれるようにと私たちのために連絡をしてくれていたのだ。思いがけなくなんとも幸運!

昨晩の約束通り9時に宿を出発。昨日Normaまで歩く途中、山の中腹から眺めた場所。車はさすがに早い。あっという間に到着。しばらくEzioも一緒にグループを待つ。しかしグループは約束の時間を過ぎても現れず。ミラノへ用事で出立しなくてはならないEzioは何か問題があればMammaに電話を入れる様にと私たちに念を押して去っていった。本当に気持ちのいい青年です。私たちの他にもう一組ご夫婦が思いがけない入園を待っていた。ほどなくして大型バス登場。ほっ!無事に揃って入園となる。今日のグループは国内の方々で庭園のガイドさんもイタリア語。しかし彼は四ヶ国語を話すらしい。他のガイドさんは別の言語を数カ国語とか。世界中から訪れる入園者に対応しているのねぇ。すばらしい!

そしてこのGiardino di Ninfaがまことにすばらしい。世界のあちこちのいろんな木々や草花が植えられているのはもとより、ニンファの町の遺跡が残されていて、町だった頃の風景も見えるよう。庭園の背後には山があり自然の川も流れ、その恵まれた環境のおかげで木々もすくすく育つそうだ。樹齢70年ほどには思えない大木。ザクロの実もすごく大きい。最後にこの庭園をイギリス式庭園として整備したカエターニ家当主の奥様がイギリス人で画家。だからイギリス式庭園なのか!と合点。そして「色」にも配慮されている。奥様の影響が色濃く現れているようだ。ガイドの青年、Amadeoもとてもよい方で、説明も上手。といってもすべてを理解するのは無理なのでボイスメモを取らせてもらった。追々詳しいことも書いていきたいが、このページでは庭園のお話はここまでとしよう。

帰りはバスでと思ったけれど、バスが運行されるのは庭園のパブリックオープン時のみ。今日は特別公開だったのでバスはなし。歩いて帰る。昨日のことを考えれば朝飯前(笑)

Sermonetaへ戻りバールでプロセッコ。Stivaliというご近所のお店に移動して軽く食べ(ワインはグラスのつもりが一本まるまる!近くのワイナリーのビオ。おいしかった。)Castello Caetanoを見学。こちらも庭園同様入場時間が決まっていてガイドがつく。入場者にきちんと理解してもらおうという財団の姿勢だと思われる。

夜はCastello Caetanoのすぐ横にあるTrattoria Ghostで。その名の通りお店の方がちょっと不思議な雰囲気を持つ方で楽しかった。

今日の食フォト