Formia二日目 (2017.10.01 Sun.)

バスで隣町Gaetaへ。島の様に見えるけれど半島。最寄りの駅はFormiaで、「Formia-Gaeta」と表示されるのでややこしい。この駅からGaeta行きのバスが出ている。そもそもFormia自体が、魚介類も食べたいしローマを南下した場所で(ナポリまで行かず)どこか港町がないかなぁと地図を見ていて決めた場所。その隣町Gaetaも良さそうだから足を伸ばそうと、大した知識もなく乗り込んだ。SermonetaのB&Bで、次はFormiaに行くと話したらGaetaが伝説の場所(Gaetaの名はギリシャ神話のアイネイアスの乳母ガエータに因む、云々)で、見所も教えてくれた。そうやって私たちの旅は成り立っている次第(笑)

FormiaからGaetaまでは、バスではあっという間。半島の先までバスに乗る。きれいな町。近くなのにFormiaとはまた違う。オシャレなバールやリストランテも数多くある。まずはバールに入って喉を潤す。スプマンテを頼んだら、口に入れるものも要るかしら?とお店の方。あらここはおつまみがおまけじゃないのかしらと思ったけれど、お勘定にはついていなかった。要らない人には出さない、という合理的精神なのかな。で、そのおつまみ。ひとつは小さな美味しいそうなオリーブ。この辺りは食用のオリーブで有名。実際に栽培されいてるのはここではないようですが、昔Gaetaの港から運ばれたので「ガエータのオリーブ(oliva di Gaeta)」と有名になったとか。この辺り真相ももうちょっと調べてみましょう。

お昼までにはまだだいぶ時間があるので、街を散策。海岸から一気に小高い山になっていて、斜面地に家が立ち並ぶ。その家々は5階建ぐらいの集合住宅で遺跡のように見える建築物と渾然一体となっているものも多く、形状も入り組んでいてとても面白い。半島の半分以上はMonte Orlandoという山でParco Riviera di Ulisseと呼ばれる自然公園になっている。その公園の一部にMontagna Spaccata(割れた山)と呼ばれる場所があり、Grotta del Turcoという洞窟がある(有料)。こちらも伝説の場所のよう(詳しいことは調査中・笑)。割れ目の右側岩肌にはラテン語の碑文があり、その上に人の手の跡と見える箇所あり。トルコ人船員の手の跡、と言われている。インフォメーションでもらった地図がざっくりしていてどうやったら洞窟へたどり着けるのかわからなかったけれどそこは野生の勘(笑)無事に洞窟も見ることができた。ただし、以前は下まで降りられたようだが今は途中まで。何か事故でもあったのだろうか。

先端の明るいリゾート地といった風情の場所に戻る。Castello Angioino-Aragoneseというお城があるが、軍の施設になっているようで中には入れない。お昼ご飯。テーブルクロスなどにセンスを感じたお店「A Casa Mia」で。開店までもうちょっと。予約をする。大正解。随分と混み合うお店でした。家族経営のようで雰囲気もよく、気持ちよく食事ができた(名前に偽りなし)。おつきだしは郷土料理の「Tiella」、食べてみたいと思っていたので嬉しい、美味しい。そして熱々のイワシのつみれ団子(polpette)が飛び上りたくなるほど美味でした!ただ一点惜しいのはお料理を飾る甘いソース。これははっきり言って「蛇足」かと(^^;

同じようにバスで戻る。とてもいい小旅行。見所も多くきれいで面白くよいところでした。満ち足りて今日も眠りにつく。