節分 (2018.02.03 Sat.)

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あちらこちらで節分祭。ご近所の吉田神社も昨日の追儺式から賑やかです。お稽古先でも今日は節分釜。と言うわけであれこれ覚書。

・雷声釜:広口 鬼面鐶付 唐銅蓋 胴に「雷声」の二文字
     如心斎好み 本歌は浄元(大西家9代)作 如心斎筆の雷声の文字

・備前水指 玉柏:如心斎秘蔵の水指 箱書に「茶入ノ型ニ似候故付申候」とあるように玉柏手茶入に形が似ているためこの銘が付けられた(表千家北山会館HP参照)

・鍾馗:中国唐の時代、玄宗皇帝の夢の中に出て、皇帝の病を治したといわれる。元の名は鐘魁。科挙試験はトップだったものの不合格。この間のエピソードは長いしヴァリエーションもあるので割愛。その結果自ら命を絶つ。死に方も色々な説あり。当然地獄へ落ちる身となった鐘魁だが、閻魔大王の計らいで「鐘馗」として人間に憑く鬼を退治するという役割を与えられた。その「鐘馗」としての最初の仕事が、鬼の呪縛により病に臥せっていた玄宗皇帝を、鬼の呪縛から解くことだった。この神話が言い伝えとなり、鐘馗は中国で「鬼から家を守る鬼神」として崇められ、日本にも伝わった。京都の家では鍾馗さんを中屋根に飾っている家多し。

・七福神宝船の回文歌:「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」