墨 (2018.05.22 Wed.)

東京に居たときは創作の書を習っていた。合間に仮名も漢字も少し。そのお稽古場を事情があって辞めた後、仮名書だけを習い始めた。お軸を読めるように、変体仮名が読めるように、という一心。京都へ移ってからも仮名書を学ぶ。変体仮名を読めるように、お軸が読めるように、という一心。しかしなかなか思い通りには行かない(涙)それでも墨をする時間は愛おしく、細々と続けている。

今使っている墨は山羊の膠を使ったもの。以前お教室の先生やお仲間と古梅園さんへ伺ったおり“山羊”に反応して買い求めた。その膠の特徴なのか、買い求めた墨はこれまで使っていた墨(一番メジャーな牛の膠)よりキメが細かく伸びがいいように思われる。単にシェーブル好き(チーズのお話)だからそう思うのか(笑)とにかくお気に入りの墨になりました。しかし毎回すり過ぎる。小筆なので少しでいいと思ってもついつい気持ちよくたくさんすってしまう。そして余ってしまうのです。もったいないので毎回ラッピングペーパー作り。こんな風に差し上げるものをちょいと包む。

墨のニュアンスって、本当にすてき!