閑雲亭@平戸(2018.12.15 Sat.)

今日からは別の旅。某所で行われている勉強会の、その内容に所縁のある場所を訪れる旅。一度は!と切望していた平戸へ。松浦史料博物館と資料館内にあるお茶室「閑雲亭」は特に楽しみにしていた。閑雲亭は明治26年(1893)松浦家第37代詮公の建てた草庵茶室。現在の閑雲亭は、1987年の台風で倒壊したものを、一年の歳月をかけ再建されたもの。お茶室では、松浦家第29代鎮信公によりおこされた鎮信流で点てられたお茶とお菓子をいただく。お菓子は二種類、烏羽玉(復元菓子*)と南蛮渡来のカスドース。交互に配られ私には烏羽玉が。せっかくなのでお隣の方と半分ずつ両方味わいました。鎮信流ではまずお茶を一口いただいてからお菓子を食べ、その後で残りのお茶をいただく、という作法。茶碗も回さず、出されたまま。せっかくなので鎮信流の流儀通りに。ご挨拶も倣って。

*復元菓子:平戸藩主松浦家第35代熈公は、百種類の菓子作りを平戸城下の名店、蔦屋と境屋に命じ、天保12年(1841)より六年の歳月を重ね百菓を完成させたそうです。その百菓を極彩色で描き、菓名と製法を記したものが『百菓之図元本』。そこに記されている菓子を復元したものが「復元菓子」とのこと。お茶席で供された美味しい烏羽玉とカスドースは現在も営業を続けている蔦屋製。