アルベンガ2日目(2019.06.25 Tue.)

朝食。オリーブ入りのフォッカッチャがとても美味しい。そしてシニョーラが淹れてくださるカッフェも美味。きちんとクロスがかけられた丸テーブルでの食事。天井も高くて気持ちいい。

2日目もアルベンガでのんびり過ごすことに。まず司教区博物館と洗礼堂(Museo Diocesano e Battistero Paleocristiano)を訪れる。二つの入場がセットになったチケット。まずは博物館。「司教の館」の一部。何人か集まったところで係の方が説明をしながら案内してくださる。展示作品はそれほど多くはないけれど、丁寧でわかりやすい説明の助けもあり、大いに興味深く見ることができた。収蔵作品、絵画はグイド・レーニの「アレクサンドリアの聖女カタリーナの殉教」(”Martirio di Santa Caterina d’Alessandria” di Guido Reni)ジョヴァンニ・ランフランコの「聖ヴェラーノの奇蹟」( “Miracolo di San Verano” di Giovanni Lanfranco )カラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」の古い模写(”San Giovanni Battista nel deserto” copia antica da Caravaggio)など。絵画の他にブリュッセルのタベストリーなども見事だった。次に洗礼堂。こちらは案内された後、自由に見学。八角形の建物は5世紀まで遡ることができるようだ。サン・ミケーレ・アルケンジェロ大聖堂(Cattedrale di San Michele Arcangelo)へも。

さて本日のランチ。チェルヴォのお宿で持たせてくれたパニーノ、アルベンガのお宿が涼しく無事に保存ができたので、今日はこのパニーノでランチ。ご近所のバールで生ビールをオーダーして部屋へ。おにーさんから、こうやって持つといいよ、とグッドなアドバイス。無事にこぼさず部屋まで移動。プロシュットコットとチーズのパニーノに生ビール。う〜ん、最高!お心遣いを無駄にすることにもならなくて、よかった。我ながらBuona idea!!

夜はシニョーラが一番とおっしゃるリストランテ。なんとこちらは15年前にも「少し特別な日に行くところ」とホテルの方に教えていただいたところ。通りからお店の方向に入る入口がちょっと変なのよ、とおっしゃったところでピント来た(笑)ずっと変わらず営業されているのですね。感慨一入。入口は以前のまま。お店までのアプローチは、ちょっと変わったように思う。お店の内部は… すっかり模様替え。15年前は「お店はちょっと面白い設え。エレガントなようでもあり雑多なようでもあり」と書き残している。今は白ですっきり統一されて置かれていた色んなものもすっかり影を潜めている。前に来たときはコースでお願いした。食べきれず涙目になった。同じ轍は踏まないぞ。アラカルトで慎重に。しかし結果は… お料理などのポリシーはきっと昔のまま。今風に軽く少なめに、というのは潔しとしないのでしょう。しかしこんなに多くなくてもいいかも(涙)しかしイタリア最後だからとドルチェにもかかんにチャレンジ。ご店主がデザートワインをサービスしてくださった。そうそう、ワイナリーも経営されているのでした。15年前に息子さんがワインを作っているとお聞きしたっけ。そのワイン、3年前から日本へも輸出をしているそうで、なかなか上手くいっている、と笑顔のオーナー。何よりです。

相変わらず涙目になってしまったけれど、15年ぶりの再訪は心に残るものとなりました。「変わらず支持されている」というのは素敵なことです。

アルベンガの食