ホモサピエンス(2020.04.09 Thu.)

ご近所のちびっこたち。休校や休園で退屈していない?とママに尋ねたら「全然っ」という答えが返ってきた。はるか昔の自分の子供時代を思い出す。確かに「退屈」という概念はなかったかも。子供は遊びを生み出す天才だもね。ちゃんと勉強もしてるよと本人。大人も見習わなくちゃね。しかし大人には他のタスクもあるのだ。京都の春は乾燥する。ここ数日お天気もいい。このチャンスを逃してなるものか!毎日家にいるんだし、とせっせとセーターを洗う。乾いたら衣類用圧縮袋に入れて収納。さもなくば虫に喰われてしまうのです。衣装ケース+防虫剤では全然ダメなのだ。「家事」はやろうと思うと限りがない。おかげでお稽古や勉強会が休止中でも「時間を持て余す」ということはない。合間に、庭に出て一息。裏山に行ってほっこり。庭では今、モクレンやヤマブキ、ホウチャクソウが咲いている。裏山ではツツジや八重のヤマブキも。木々も順々に芽吹き、季節が移ろいでいるのを感じさせてくれる。右往左往のホモサピエンスとは対照的に常と変わらぬ表情。Homo sapiens、この名は「知恵ある人の意」名に恥じぬような振る舞いをせねば。

サピエンスと言えば、ずっと読みたいと思いつつ一歩が踏み出せなかった『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著)を興味深く読んでいる。著者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は“2020年3月15日付アメリカTIME誌に「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を(原題:In the Battle Against Coronavirus, Humanity Lacks Leadership)」と題した記事を寄稿”(Web河出より)。書籍出版元河出書房新社のサイト「Web河出」で読むことができます。