イモちゃんその後(2020.06.25 Thu.)

少し前のお話し。ご近所のイモちゃんとは別に、毎年チェックしている場所がある。とある場所の柑橘系の鉢植え。毎年ここに数匹の同じくナミアゲハのイモちゃん。今年はおどろいたことに1ダース以上がひしめいていた。未だランチもほぼ家で取っているので、頻繁に確認ができず、先週になってようやく様子を見に立ち寄った。すると、なんと鉢植えが丸裸!樹には一枚も葉が残っていない。そりゃそうだね。あんなにたくさんいたんだもの。イモちゃんたちも消えていた。その代わり蛹が三つ。内二つはすでに羽化。写真のひとつはこれからだ。近くの壁にも羽化した後の抜け殻が。他の子たちも無事蛹になれただろうか。そして羽化できただろうか。

この春から初夏にかけて、元気のないホモサピエンスに反比例するように、木々も鳥も昆虫も、例年より勢いがある。ご近所で毎年見られる蛍の数も多かった。これまでの人の活動がやはり行き過ぎていたのだろうか。仕事の量や時間を最初は致し方なく縮小した知人や友人たちが、やってみれば今のボリュームやスタイルがいいのかも、と口にするケースも少なくない。もちろん生活が成り立たなくては話にならないけれど「もっともっと」という欲望を縮小できる機会になっていて、それは自分のことを考えても、悪いことではないと思う。