レモングラスとシュクシャ(2020.09.05 Sat.)

トムヤムクンでお馴染みのレモングラス。イネ科オガルカヤ属の多年草。昨日友人からお裾分け。スープを作ろうかハーブティーで楽しもうかたのしく悩んだ末、レモングラス風呂と洒落込んだ。その名が表すように、レモンと同じ香りの成分「シトラール」を含有。すっきりとした何とも言えない芳香が蒸し暑さに弱った身体と心によく効きます。目を瞑ればどこかアジアのリゾートにいる気分。一緒にもらったジンジャーリリーはテーブルに飾る。和名は「シュクシャ」または「ハナシュクシャ」。漢方薬として利用されるシュクシャ(縮砂/ショウガ科)とはどうやら別物らしい。香りがよくてリビングもアジアンリゾート、とよろこぶ。

「ジンジャーリリー」はインド、マレーシア、東南アジア原産、ショウガ科シュクシャ属(ヘディキウム属)の多年草(球根)。日本へは江戸時代末期に渡来し、独特の美しい花を咲かせるため観賞用として栽培されるようになったそうだ。現在出回っている園芸品種は、黄色、白、オレンジ、ピンク、赤、複色と多様らしい。

もうひとつ「キバナシュクシャ」と呼ばれるものがあって、こちらは「世界の侵略的外来種ワースト100」というものにオンリストされていた。「世界の侵略的外来種ワースト100」についてはこちらのページに詳しい。ハワイ火山国立公園で外来種の「キバナシュクシャ」(カヒリ・ジンジャー)が大繁殖して問題になっている記事も目にした。「キバナシュクシャ」は繁殖力が非常に強く、ハワイ固有植物を脅かす存在なのだとか。なお、ハナシュクシャはHedychium coronarium、キバナシュクシャはHedychium gardnerianum、と学名が違って別物。しかし「黄色の花のハナシュクシャ」と「キバナシュクシャ」の決定的な違いが、今のところわからない。

外来種については、日本にもすでに平和的に根付いている植物も数多く存在し、すべての外来種が悪影響を及ぼす訳ではないとは思う。でも固有種を絶滅においやるなど生態系へ多大な影響を与える外来種の問題は、考えるべきであろう。