ヤマガラ(2020.11.24 Tue.)

本日出会ったお歌。

    やまからの まはすくるみの とにかくに もてあつかふは こころなりけり    

作者は藤原光俊、『新撰和歌六帖(新撰六帖題和歌)』第六:木(02430)及び『夫木和歌抄(夫木抄)』巻第二十七:雑九(12883)に載る。「国際日本文化研究所センター」のデータベースで掲載を確認。データベース、たいへん有難いものでしたが、なぜか作者検索の一覧に「藤原光俊」の名が見当たりませんでした。語句検索で「光俊」と入れ、AND検索で「やまから」と入れ、二件がヒット。

●藤原光俊:建仁三年(1203)-建治二年(1276) 鎌倉時代の公家、歌人
“法名真観。右大弁入道とも称せられた。正四位右大弁に至る。父は光親。母は順徳院乳母経子。為家らと『新撰六帖題和歌』を詠み、『春日若宮社歌合』を行ない、いわゆる反御子左家の旗揚を行なった。『万代集』『現存和歌六帖』『秋風抄』『閑窓撰歌合』『秋風和歌集』などの私撰集撰集に関連した。新勅撰集初出。”(“”内ネットミュージアム兵庫文学館より)

●夫木和歌抄(ふぼくわかしょう):歌集。三六巻。藤原長清撰。1310年頃に成立か。万葉集以降の和歌のうちから,従来の撰にもれた約一七三五〇首を,四季・雑に部立てし,さらに歌題によって分類した類題和歌集。現在散逸した私撰集・私家集の歌を含み,資料として貴重。夫木集。(スーパー大辞林)

ヤマガラ(山雀)が胡桃を回すのかとコトバンクで調べてみたら“鳴き声もよく古来飼い鳥とし、また飼いならして「おみくじ引き」などの芸をやらせる”とあった。よく見かけるヤマガラがそんな鳥だったとは!