醍醐寺(2021.11.10 Wed.)

ビッグネーム。そしてさほど遠くない。されどまだ一度も訪れたことがない。それでは良い機会なのでとお献茶式にエントリーして初めて伺う。金堂*(国宝)でのお献茶。表千家家元・猶有斎宗匠のご奉仕。終了後に純浄観**(重要文化財)での拝服席/不審菴と白書院(重要文化財)での副席/同門会京都支部。純浄観のお席ではこちらまで赤く染まりそうな設え。白書院のおもてなしも心に残りました。時節柄人数を抑えての挙行。おかげさまでゆったりと楽しむことができました。お席を辞した後は、せっかくだからとお献茶式でお隣になった方とお庭や他のお部屋を見学。

今月、11月27(土)~29日(月)の三日間は国宝・五重塔特別拝観。弘法大師空海の肖像画が24年ぶりに公開される。初日の27日(土)には弘法大師諡号下賜1100年慶讃法要も行われるとのご案内。「遺跡」ではなく、今に息づいているのはすごいことだと改めて思う。まさに悠久の歴史。

●醍醐寺:真言宗醍醐派の総本山。山号、深雪山。874年勅願により聖宝(しようぼう)が開山。907年醍醐天皇の勅願寺となり、次々に堂舎が建てられた。1470年応仁の乱で大部分の堂宇を焼失。慶長年間(1596〜1615)豊臣秀吉の帰依をうけ、義演が再興。創建当時の遺構である五重塔をはじめ国宝多数。山上の醍醐の准胝堂は西国第十一番札所。(以上“スーパー大辞林”より抜粋 なお准胝堂は平成20年8月の落雷による火災によりお堂が焼失)

*金堂:薬師三尊像(中央:薬師如来/御本尊 脇侍:日光・月光菩薩)奉安
**純浄観:太閤秀吉の醍醐の花見(@槍山)の建物を移築したものと言われている。襖絵の桜・紅葉は、浜田泰介氏により平成に入ってから描かれた