初めての美味(2022.08.13 Sat.)

初めて出会う素敵な場所、もの、美味、には殊更心が躍る。先日は奈良で軟白ずいきに出会った。里芋の茎を干したずいき(芋茎)は、和食ではお馴染み。しかし「軟白ずいき」というのは(おそらく)初めてでした。狭川地区でただお一人が生産していらっしゃるとお聞きした。調べてみたらその生産者、木本芳樹さんを取り上げたルポが見つかりました。ひゃ〜、これは大変!でも本当に美味しかったので(普通のずいきも美味しいけれど、また違った美味しさがあります)手間暇が報われ、受け継がれて行きますように!

そして昨日は、神奈川県に住む友が、ご実家(高知県室戸市)からの帰り道、京都へ立ち寄ってくれた。ハレの日にはリストランテ。お気に入りのRISTORANTE DEI CACCIATORIへ。友人をシェフに紹介したら「高知の人にカツオ!」と狼狽、今日のお魚の一皿はカツオ(伊勢産)でした(笑)そのカツオに添えられていたのが、イタリアはトスカーナ産の白インゲン「Fagiolo Zolfino」(生産者はAgostinelli)小振のお豆で皮が薄く、付け合わせにとてもいい。トスカーナではメジャーなお豆なのでしょうか。今度、トスカーナ料理店へうかがったときにお尋ねしてみましょう。その室戸市出身の友人からは「わた」と呼ばれるマグロの胃袋をボイルしたものをいただいた。本日朝食でさっそく。スライスした玉ねぎとディジョンマスタードを添えて。ミミンガーにも似た食感で美味なり。これがご飯のおかずだったというのだからのんべえに育つ訳ですよね(笑)夕餉では、キュウリと一緒に胡麻和えにしてみました。うんうん、美味しい!

食材で様々な場所を思い出したり思いを馳せたり。美味しいものも「美味しいね」と言える人がいるからこそ。感動したら誰かにそれを伝えたい。でも感情のダダ漏れではなく(苦笑)生産者さん、流通に関わる方、美味しく調理してくれるシェフ、分かち合う家族や友だち。肥沃な大地。雨や風やお天道さん、などなど。何が欠けてもダメなのです!自らの手で、隣人を窮地に追い遣ったり、肥沃な大地を汚したり… ホモサピエンスの名を汚す行為はおしまいにしましょう!!