竹中罐詰 (2014.08.09 Sat.)

先日旅をした天橋立と言えば「竹中罐詰」さん。こちらのオイルサーディンと出会ったのは12年ほど前になるだろうか。銀座にロックフィッシュという平日も午後3時からやっている素敵なバーがあって、そこで食べたのが最初だった。

それまで輸入物のオイルサーディンしか知らず、ぐちゃっとなっているアグリーな見た目がいやでイワシは好きだけどオイルサーディン缶はキライだった。それがロックフィッシュで出されたオイルサーディンはまことにきれい。その佇まいの美しさに一目で恋に落ちる。そのうえ美味!当時は東京で容易に手に入る品物ではなく、すぐに竹中さんへお電話して直接購入を始めた。こういうときはまことに素早いわたし(笑)差し上げても喜ばれるし、「あっ、何もない!」というときでも一缶開ければ大満足のオイルサーディン缶。ロックフィッシュを真似て缶のまま直火にかかればお鍋が汚れることもない。まことに優れもので在庫を切らしたことがないアイテム。

それがいつの頃かイワシが不漁に陥って「カタクチイワシ」になるという。お電話の向こうのお母さん。だいぶ味が変わるから試しに食べてみてそれでもよかったら、と親切ななお申し出。お言葉に甘えて一缶試食をしてみることに。う〜ん、これはこれで悪くはないけれど残念ながら別物だ(涙)真イワシがまたたくさん採れることを祈りつつ復活を待ちます、ということに相成った。それから心の片隅にはありながら月日が流れ、嬉しいことに(と同時に少しさみしさも感じつつ・笑)あちこちで竹中さんのオイルサーディンを見かけるようになり、直接購入再開はならず。

そしてまたまた月日が流れ、現在京都在住三年目。いつか行きたいと思っていた天橋立へ。そして再び竹中さんのオイルサーディンへの愛の炎が燃え上がった次第。(とある売店の方のお話によると)現在は息子さんが「カタクチイワシ」缶を担当していて、両方の缶詰めが存在するらしい。

缶のデザインも複数存在。ロックフィッシュさんで初めて出会った缶は写真向かって左側の深緑の缶(サンフェース印)。そのときお聞きしたお話では、このタイプがイワシが一番小さいとか。竹中さんから直接買っていた缶は右側の天橋立の写真のもの(はしだて印)。そしてデパートなどでよく見かけるのは紙パッケージに無地の缶が収まっているもの。それぞれに値段も違違う。

そうそう、天橋立ではキオスクで売られているのが一番お安い。というかキオスクのお姉さんの説明だと、こちらの値段が竹中さんから直接買う値段と一緒だとか。お土産物屋さんではそれぞれだいぶ価格が違いました。ご注意ください(笑)