● プログラマー独り言 WWDC 2002に思う(2002/05/17)


みなさんこんにちは!これを書いている今日、5月17日は、W杯に向けたサッカー日本代表メンバーが発表される日なのであります。午後3時半からだそうです。あと4時間あまりですね...。なんだか、当事者でない我々までドキドキしてしちゃいます(笑)。なにやら、トルシエ監督不在での発表だそうですが(逃げたな)、代表に選ばれたメンバーは気合いを入れて最後の調整に集中してほしいと思います。とにもかくにも、いよいよW杯開幕が間近に迫ってきたわけです。天候はどうでしょうか?フーリガンは大挙押し寄せるのでしょうか?日本代表の一次リーグ突破は大丈夫なのでしょうか?こりゃ、6月は仕事が手に付きそうにもありません...。

    

5月6日から五日間、アメリカのサンノゼ市でWWDC 2002(World Wide Developer Conference)が開催されました。私にとっては年中行事です。WWDCでApple社から発表された技術内容については、守秘義務から公にすることが出来ませんが、会場で感じたことについては何を書いても問題ありません。今年のWWDCの印象を中心に、あれこれ思いを巡らせてみることにしましょう。WWDC は、世界中から多くのMacintoshデベロッパーが参加する一大イベントです。今年も日本から多くのデベロッパーが参加したのですが、さすがに現在の景気を反映してか、いつもよりは参加者が減少していたようです。ただし、毎年参加している見慣れたメンバーは健在でして、多くのデベロッパー仲間と楽しい1週間を過ごすことができました。ただし、やはり不景気の影響でしょうか?Apple社が催すパーティの数も減り、お土産や食事にもリッチさが足りなかったのが残念でした(涙)。

    

ちなみに、日本からのWWDCのツアーは、毎年行き帰りの道中に何らかのトラブルが発生し、飛行機のスケジュールなどが大幅に狂う「事件」がよく起きるのですが、今年はめずらしく平穏無事な道中となりました。テロの影響で空港での入出国のチェックも厳しいと聞いていたのですが、手続きもフライトもいたって順調、大変快適でした。今年のツアーの目玉は、宿泊したフェアモントホテルに新館がオープンしており、各部屋に1日10ドルで利用できるEthernet回線が用意されていたことです。そんな事実はまったく知らなかったので、チェックイン時にノースモーキングフロアのなるべく上の階をリクエストしたら、回線のない休館に回されてしまいました(涙)。仕事のために、次の日に慌てて部屋を新館に変えてもらった雑誌社の人もいたようです。来年参加予定の人は、もしもホテルが同じフェアモントでしたら、迷わず新館の部屋をリクエストしてください。

    

会期の最初はJobsによる基調講演なのですが、いきなり「デベロッパーにとってのMac OS 9のお葬式」から始まりました(笑)。まあ、わざわざそんな事を言わなくても、会場に来ているデベロッパーのほとんどは、すでにメインOSとしてMac OS Xを利用しています。今回も、セッション中にデスクトップの「のぞき見」を楽しんだのですが(笑)、私が覗いた人でMac OS 9を利用している人は皆無でした。日本からのデベロッパーには、何人かメインでMac OS 9を使っている人がいましたが、多分、参加者の99%はMac OS Xを起動していただろうと推測されます。そんなわけで、今回の興味の対象は、Mac OS X利用者がドックをデスクトップのどちらに置いているかを確認することに移りました。やはり、下より左右に置いている人が圧倒的に多いようですね。これはPowerBook G4のスクリーンサイズが左右に広いという事実も影響しているかもしれません。

    

さて、基調講演で大々的に発表されたJaguar(多分、Mac OS X 10.2)ですが、なかなか期待が持てる印象を受けました。Jobsが取り上げた中で、私が一番に気合いを入れてほしいと感じた項目は「パフォーマンスのさらなる改善」と「Finderの正しい方向への改良」ですね。特に、現状の10.1のFinderはバグが多く、仕様も中途半端、そのうえ作りかけの機能も数多く見受けられます。Macintoshユーザの多くは、Finderでの操作が日常作業の大部分を占めるわけですから、それの出来が悪ければMac OS X全体の印象も悪くなります。数多く発表された「新機能」も良いのですが、まずは「パフォーマンスのさらなる改善」と「Finderの正しい方向への改良」を優先してがんばってもらいたいと思います。これから数ヶ月間のApple社の努力に期待したいと思います。ところで、やはり「遅い夏」とは秋分の日ぐらいなんでしょかねぇ?多分そうでしょう(笑)。

    

今年は去年と違い、Jaguarという大ネタがあったおかげで、新しい技術に飢えているデベロッパーにとっては充実したセッションが満載でした。私は何度もWWDCへ参加していますが、最終日の最終セッションまで、これほどまでにぎわいを見せていたのは、今回が初めてだと思います。昨年もそこそこだったのですが、その時よりも一段と活気がありました。ただし、一人で聴くことができるセッション数は限られていますので、セッション内容が充実すればするほど、興味があるのに、しぶしぶ聴講をあきらめなければいけないセッション数も多くなります。今回も、Carbon関係の重要なセッションとQuickTim 6.0関連のセッションが重なっていたため、結局、QuickTime6.0関連セッションにはひとつも参加することができませんでした(涙)。まあ、「この時間帯は聴くセッションがないなぁ!」なんて、みんなで顔を見合わせてサボることを考える状態よりは、ず〜とましなんですけどね(笑)。

    

さて、恒例の各国のデベロッパーが所有しているポータブルMacintoshの機種構成を報告しておきたいと思います。機種構成の内訳ですが、PowerBook G4が7割以上、新iBookが2割ぐらい、その他が旧iBookとPowerBook G3 (1999 2000モデル)といったところでしょうか?それより旧型のマシンに会場で遭遇することはありませんでした。それにしても、圧倒的にPowerBook G4所有者が多いことには驚かされました。やはり、良いマシンを発表すればマックユーザは喜んで買い替えるということでしょうか?私が愛用していたのは、PowerBook G3 2000年モデルだったのですが、ちょっと肩身の狭い思いをしたのも事実です(笑)。また、Macintosh以外のマシンを使っている人は、去年よりはるかに少ない印象を受けました。多分、数人というところではないしょうか?

    

今年も、WWDCの会場内にはAirPort Base Stationが設置されていたのですが、デベロッパー所有のポータブルマシンがほとんどAirPort対象製品となったおかげで、セミナー開始前の時間帯などはインターネットアクセスが集中し、トラフィックによりネットワークに接続できないケースが多発していました。来年は、もう少しBase Stationの数を増やしてネットワーク回線を増強して欲しいものです。それにしても、Mac OS Xでは、AirePortをONのままにしておくと、スリープさせている間の電力消費が激しいですね。AirePortをOFFにすれば大丈夫なのかもしれませんが、このあたりは大いに改良の余地があるでしょう。(まあ、Mac OS 9でも同じだという意見もありましたが...)

    

来年WWDC 2003が開催される頃には、Jaguar(Mac OS X 10.2)も開発作業の第一線でバリバリ働いているでしょう。Mac OS Xのインストールベースも順調に増え、景気も回復し、Apple社の業績も延び、沢山のお土産と数多くのパーティが開催される「リッチなWWDC」の復活を期待したいと思います(何をしに行くのだという意見あり...)

    

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