● プログラマー独り言 iPadに思う...(2010/02/27)


・Kindleとの比較

この比較、あまり意味がないと思います。iPadでiBookStoreから購入した書籍を読むという行為は、所有するであろう多数のアプリの1つを使う事でしかありません。Apple社がこのデバイスを登場させた主目的はそれだけではないはずです。でなければ、iWorkの移植などしないでしょうしね。片方しか購入してはいけないという法律でもあれば別ですが(笑)適材適所で良いのではないでしょうか。それより、日本ではそうしたデバイスで書籍を読むという習慣が定着するのか? コンテンツ所有している出版社はどう対処するつもりなのか? といった議論の方が大事だと思います。

・Flashがない理由

「セキュリティの懸念(前科アリ)」「不安定(確かに)」「CPUリソース大食い(確かに)」「パフォーマンス低し(確かに)」「CEOが嫌い」。 前記の理由から最後の結論に至るのかもしれません(笑)。ところで、イベントのデモでPlug-inがインストールされていないサイトが大きく表示されました。デモは念入りにリハーサルしたでしょうから、何故わざわざあのページを開いたのでしょうか?「断固採用しない意思表示」「HTML 5を使え!」「コンテンツ購入して専用アプリで見ろ」「直前に実装して対iPadのポジティブ感情をアップ」「開くページを間違えた」。$1,000事前リーク作戦(多分)の見事さを見ても、我々は偉大なる策略家に躍らされているだけなのかもしれませんね...。

・カメラが搭載されていない理由

こちらも色々な推測があります。「iPhoneとiPod touch(次期機種で予定)の需要が大きすぎてカメラモジュールが不足してしまい今回は見送った」(笑)。もしくは、搭載予定のカメラモジュールに何か問題があったのかもしれません(前回のiPod touch発表の時もそんな感じ?)。 iPadの性格上、本体上部にあると被写体を固定することが難いですから、ワイアレスの外付けカメラの方が(サードパーティが提供)使い勝手が良いとの判断でしょうか? 米国サイトの情報によると、iPhone SDK 3.2βにはカメラからの画像取り込み機能の痕跡があるそうなので、カメラからの画像や映像入力をまったく考慮していないという訳ではなさそうです。

・複数アプリが同時起動できない理由

「ハードウェアリソースの消費」 「セキュリティの懸念 」「フラッシュメモリ劣化の加速」「ユーザ経験向上の熟慮」「社内意見がまとまらない」「CEOが嫌い」。一番最初が正式発表されている理由です。加えて、現状のパソコンと同じ道を歩む訳にはいかないので、セキュリティの懸念も大きいでしょう。ユーザ体験を重視するのはターゲットとなる購入層を見極めての判断かもしれません? まあ、最後の理由でなければ(笑)近々解決され、コピー&ペーストの様に遅まきながらの登場となるでしょう。何せバックグランドプロセスを含めてOS側の能力としてはまったく問題ない訳ですから、素直にiPhone OS 4.0に期待しましょう(Resolution Independentはどうなった?)。

・で、どんな感じの実装が良いのか?

ちなみに、Macの初期Finderは一度に1つのアプリしか起動できませんでした。その不満を糧にアンディ・ハーツフィールドがスイッチャーを作り、その後マルチFinderに代わり、Mac OS Xでついに真のマルチタスクに到達しました。こちらはOS能力とリソース不足の長き歴史です。 今思うに、初期Finderでもあまり不便を感じなかったのはDA(デスクアクセサリ)のおかげでした。これ、iPadで復活しませんかね? ステイタスバーの左上にAppleマークがありPA(パッドアクセサリ)を選択できる。PAはiPhoneアプリそのものを使うのです。ウィンドウサイズ的にもピッタリですし、iPhoneアプリをiPadユーザに購入させる大きな理由付けとなります。ぜひ採用してください>CEO殿(笑)

・iPhone Boot Campの効果は抜群!

iPhoneはモバイルデバイスと言う利用形態が前提で、画面サイズが狭いという制限がありました。よって、その条件から外れるカテゴリーのアプリを開発しているデベロッパーは参入をためらっていたでしょう。そのタガが外れましたので、さらにバラエティに富んだアプリが登場するはずです。iPadで使うフレームワークはiPhone版の「ちょい拡張」なので、iPhoneアプリ開発経験者の参入は容易です。iWorkレベルのアプリが¥1,000で登場して、ステージレベルはワンランク上がりましたが、iPhone Boot Campで鍛えられた何万人のデベロッパーの次なるステージへ進むための激しい競争が起こるはずです(アプリの質は上がる)。 そしてiPad Boot Campでさらに鍛え、さらに上のステージ(Mac)へと誘導するのがApple社の狙いかもしれません。

・とにかく待ちましょう...。

販売開始までまだ2ヶ月あります。その間に何か追加発表があるかもしれません(どうも臭う)。「あれがないからダメ」とネガティブな話をするより「あれもこれも出来る」とポジティブな発想に思いを巡らせていた方が健全です。 何か理由を付けて論じないと仕事にならないアナリストでもないかぎり、新製品に期待しワクワクしながら待っていた方が人生楽しいですよね。

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