【開発環境】
随分と前から、IBMがPC970のDucal Core版であるPC970MPと呼ばれるCPUを開発しているという噂が流れていました。つまり、PowerMac G5にこのCPUを2つ搭載すれば、同時に4CPUを稼働させることが可能なQuad PowerMac G5に化けるわけです。さて、近頃この噂が再熱しております。その火元は、Apple社が開発用ツールとしてデベロッパーに提供している「Computer Hardware Understanding Development Tools(CHUD)」です。つい最近、このツールの最新バージョンv4.1.0が関連サイトに登録されたのですが、その中の「Processor」環境設定のCPU稼働チェックの空きスペースが4つに増えていたのがその発端でした。その後、「何かを探すことには絶大な能力を発揮する」多くのMacデベロッパー達により、CHUDに隠されていた4CPUマシン登場の物件的証拠が次々と暴かれていきました。
さすがに焦ったのか、Apple社は数日後にCHUDを v4.1.1に差し替え(旧バージョンは削除)、そうした証拠もすべて隠蔽してしまいました。例えば、最新版ではCPUチェックのスペースが3つに(笑)変更されております(わざとらしい...)。そうこうしているうちに、今度はIBMのサイトに、何かの手違いでPC970MP CPUの熱対策の解説文章と「Using Thermal Diodes in the PowerPC970MP(R) Processor 」という技術解説ドキュメントが登録されてしまいました。Apple社からクレームが入ったのでしょうか?すかさず、次の日にはこちらも削除されましたが、Ducal Core CPUであるPC970MPが存在しているのは確かな事実のようです。
試作4CPUマシンのテスト用として「特別版」CHUDを用いていたとしても、それをそのまま一般に公開することはないでしょう。また、970MPが実際に存在することも明らかになったわけですから、間違いなく近々にQuad PowerMac G5は登場すると思われます。問題はその発表時期ですが、何やら、現在のMac OS X 10.3では4CPUには対応していないという話もあり、そこから推測すると、この新型のQuad PowerMac G5はMac OS X 10.4(Tiger)の発表と同時に登場するかもしれません。もし、もう少し発表まで時間が必要であるならば、その場はWWDC2005の基調講演と言うことになるでしょう。もっともっと高速のPowerMacの登場を望む筆者は、新PowerMac G5の発表を楽しみに待ちたいと思います(お金を貯めて...)。
Apple社が、WWDC2005への参加を希望する学生を対象にした「ADC Accepting WWDC Student Scholarship Applications」を開始しました。指定されたテーマでレポートを書いてApple社へ送れば、WWDC2005への参加費用が免除される可能性があります。希望者の学生さんはぜひチャレンジしてみてください。
http://developer.apple.com/wwdc/students/index.html
【テクニカルドキュメント】
前回から3月18日の期間中、Apple社のDocumentationサイトには新規ドキュメントがひとつも登録されませんでした。しかし、デベロッパー向けの読み物の方は2つ登録されています。「OsiriX Brings Collaboration to Medical Imaging」は、医療用のDICOM Voxelビューア(フリーウェアとして提供)の「OsiriX 」の紹介です。この医療用アプリケーションは、CT撮影で得られたDICOM画像をボクセル化して表示するなどの専門的な機能の他に、Mac OS X特有の様々な機能(iPod、.Mac、QuickTime VRなど)を医療現場でうまく活用できるように工夫されています。「Tiger Developer Overview Series: Developing with Core Image」の方は、前号の木下さんの解説を参考にしてみてください。
「OsiriX Brings Collaboration to Medical Imaging」(読み物)
http://developer.apple.com/business/macmarket/osirix.html
「Tiger Developer Overview Series: Developing with Core Image」(読み物)
http://developer.apple.com/macosx/tiger/coreimage.html
前回から3月18日の期間中、新規のテクニカルノートはひとつも登録されませんでしたが、新規テクニカルQ&Aの方は2つだけ登録されました。QA1415では、自力で開発したMovie Export ComponentをFinal Cut Proで認識させるための「呪文」が、QA1404の方では、アドレスブックへのCustom Propertyの正しい加え方のサンプルソースコードが紹介されています。
QA1404「Crash in ABAddPropertiesAndTypes」
QA1415「Movie Export Component - How to ensure Final Cut Pro recognizes your exporter」
http://developer.apple.com/technicalqas/index-rev-date.html
【サンプルソースコード】
前回から3月18日の期間中、Apple社のSample Codeサイトには、新しいサンプルソースコードが7つ登録されました。「QuartzShapes」と「SampleUSBAudioPlugin」のみが新規のサンプルで、それ以外はマイナーな修正とバージョン変更です。
「AudioBurn」(Cocoa関連)
「DataBurn」(Cocoa関連)
「ComplexPlayThru」(CoerAudio関連)
「QDCocoaComponent」(Cocoa関連)
「SampleFilterScheme」(Kernel関連)
「QuartzShapes」(CoreGraphics関連)
「SampleUSBAudioPlugin」(USB関連)
http://developer.apple.com/samplecode/index-rev-date.html
【デベロップメント SDK】
前回から3月18日の期間中、Apple社のSDKサイトには新しいSDKがひとつも登録されませんでしたが、CHUDの最新版v4.1.1がPerformance and Debugging Toolsサイトに登録されています。v4.1.1の登場数日前に、例の(笑)v4.1.0が登録されたのですが、そのバージョンは既にFTPサーバから削除されています(幻のバージョンと化しました)。
「Computer Hardware Understanding Development Tools(CHUD)4.1.1」
http://developer.apple.com/tools/performance/
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