● 実験器具は自分で探せ!(69)2005年5/7~5/20分

  このニュースは、MOSAの会員にのみ配布されているデベロッパー向けの
  デジタルマガジンMOSADeNのに掲載された記事です。ほぼ一ヶ月遅れで
  ここに掲載されて行きます

【開発環境】

Tiger(Mac OS X 10.4)販売開始から2週間ほどしか経っていませんが、もう10.4.1へのアップデータが登場しました。いくつもの大きなバグがフィックスされているようですが、皆さんのマシン環境での調子はいかがでしょうか?まだまだバグは沢山残っているようですが、少しはましになったようですね。ところで、10.4.1から利用できるようになるのではないかと期待されていた「Quartz 2D Extreme」という新機能があります。

Mac OS X 10.2から搭載されているQuartz Extremeと名称が似ているのですが、Quartz 2D Extremeの方は、Quartz 2D APIによるライン、矩形、円、ベジェ曲線などの描画をビデオカードのGPUの能力を使い高速化してやろうという機能です。仕組み的には「Core Image」と大変よく似ています。機能自体は10.4の時点ですでに搭載されていたようですが、何らかの理由(まだバグがあるのでしょう...)でOFFの状態のままでした。そして残念なことに、期待に反して10.4.1でもQuartz 2D ExtremeはOFFのままです(涙)。

この機能、Terminalからコマンドを打ち込み強制的にONにすることも可能なのですが、試してみる一番簡単な方法は、Xcode Toolsをインストールすると利用できる「Quartz Debug」でONにすることです(/Developer/Applications/Performance Tools/)。アプリケーションを終了すると自動でOFFになってしまいますが、ONの状態にしたまま描画テストを実行し、その性能を調べることができます。うちのPowerMac G5で試してみたところ、図形描画の速度がほぼ2倍になることを確認することができました。図形描画が高速になると言うことは、そのAPIを多用しているユーザインターフェース描画なども高速になるわけでして、ユーザの体感速度の向上に大きな効果があることが理解できます。

マシンの種類によっては画面表示に問題が発生するようですので、確認は自己責任でお願いします。まあ、本当はTiger登場時に完成しているはずの機能だったと思われますが...正式に利用できるようになるまでもう少し待つ必要があるようです。Quartz 2D Extremeに関しては、以下のサイトに詳しい技術的な解説が載っていますので、興味ある方は参考にしてみてください。

http://arstechnica.com/reviews/os/macosx-10.4.ars/14


【テクニカルドキュメント】

前回から5月20日の期間中、Apple社のDocumentationサイトには新規ドキュメントがひとつも登録されませんでした。前回、Tiger関連のドキュメントが大量に登録された反動でしょうね。やはり休暇も必要です(笑)。

http://developer.apple.com/documentation/index-rev-date.html

前回から5月20日の期間中、テクニカルノートは2つ登録されました。TN2113の方は新版ですが、TN2065の方は、解説内容をMac OS X 10.4に対応させるための改訂版です。新規テクニカルQ&Aの方はひとつだけ登録されています。 内容は、Interface Builderで「HIMovieView」を作成してHIViewFindByID ()で呼び出しても、HIMovieViewCreate()でダイレクトで作成しようとしても、APIからエラーが返りうまくいかないというものです。これはQuickTime 7のバグだそうで、その回避方法がソースコード付きで解説されています。それにしても低レベルなひどいバグが残っているものです...(涙)。

TN2113「Using AudioDeviceRead in Mac OS 10.4」(新版)
TN2065「do shell script in AppleScript 」(10.4用改訂版)

http://developer.apple.com/technicalnotes/index-rev-date.html

QA1417「How to work around HIMovieViewCreate failing」

http://developer.apple.com/technicalqas/index-rev-date.html


【サンプルソースコード】

前回から5月20日の期間中、Apple社のSample Codeサイトには、新しいサンプルソースコードが3つ登録されました。3つともJava関連のサンプルソースコードです。

「SwapLAF」(Java関連)
「HelpHook」(Java関連)
「BrideOfMungGrab」(QuickTime&Sequence Grabber関連)

http://developer.apple.com/samplecode/index-rev-date.html


【デベロップメント SDK】

前回から5月20日の期間中、Apple社のSDKサイトには新しいSDKが3つ登録されました。最初の2つは、Apple自社製品の「Motion」と「Final Cut Pro」の拡張用SDKです。詳しくは、前号の木下さんの解説を参考にしてみてください。「Kernel Debug Kit 10.4.1」
は、最近登場したMac OS X 10.4.1に対応したバージョンとなっています。

「FxPlug SDK (DMG)」
「Final Cut Pro XML Interchange Format DTDs」

http://developer.apple.com/appleapplications/download/

「Kernel Debug Kit 10.4.1」

http://developer.apple.com/sdk/


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