【開発環境】
いよいよ来週からWWDC2006が始まります。今回の目玉はLeopard(Mac OS X 10.5)のプレビュー版で決まりですが、発表されたばかりのインテル社製CPU「 Core 2 Duo」を搭載した新型MacProやXserveのデビューも間違いないところでしょう。筆者としては、Boot Campだけではなく、「Parallels Desktop」と同じようにCPU仮想化技術を用いたバンドルソフト、Front Row用SDK(ありそう)、できればiPod用SDK(ありえないか?)などの発表もあると嬉しいかぎりです。
ですが、個人的に一番期待しているのは、64bit版のCocoaとCarbonについて何らかのコミットメントがなされることです。現在、興味を持って開発している対象処理が、とんでもなくメモリを消費するということも一因なのですが、1プロセス4GByteの壁を何とか突破したいわけです。Mac OS X自体が64bitアドレッシングに対応していても(既にG5では可)、やはり両Frameworkが対応していないと、やれることが大きく制限されます。
ビジュアルのリアルタイム処理を行うアプリケーションにとって、ユーザインターフェース部分と処理エンジン部分の分離開発は向きません。ヘッダーファイルに記載されている「DEPRECATED」(推奨しない)APIは省いてもかまいませんので(多分そのつもりだろうけど)、何とか早急の対応をお願いしたいものです。そう言えば、昨年のWWDC直前にも同じ様な事を書いた気がしますが、突然発表されたCPUのインテル移行騒動のおかげで、64bit版CocoaとCarbonの話はどこかへすっ飛んでしまいました(笑)。
【テクニカルドキュメント】
前回から7月28日の期間中、Apple社のGuidesサイトとReferenceのサイトには数多くのドキュメントが登録されました。ただし、大部分は今までの内容のマイナーチェンジです。今回は、その中で初版と内容が大幅変更になったドキュメントだけをピックアップしました。「Deploying Mac OS X Computers for K-12 Education」や「QuickTime 7.1 User's Guide」などは、デベロッパ以外の方にも大変有用ですから、早急に日本語訳を出して欲しいところです(毎回言っている...)。また、デベロッパ向け読み物もひとつ登録されています。こちらの内容については、前号の木下さんの記事を参照してください。
「Apple Remote Desktop Administrator's Guide Version 3」(PDFあり)
「Cocoa Event-Handling Guide」(PDFあり)
「Deploying Mac OS X Computers for K-12 Education」(PDFあり)(初版)
「Mac OS X Server Command-Line Administration」(PDFあり)
「Mac OS X Server System Image and Software Update Administration」(PDFあり)
「Mac OS X Server User Management」(PDFあり)
「QuickTime 7.1 User's Guide」(PDFあり)(初版)
「Software Delivery Guide」(PDFあり)
http://developer.apple.com/documentation/index-rev-date.html
「Data Browser Reference」(PDFあり)
http://developer.apple.com/reference/index-rev-date.html
「Going Universal: Audio Developers Catch the Wave」(読み物)
http://developer.apple.com/audio/audiodevinterviews.html
前回から7月28日の期間中、新規テクニカルノートと新規テクニカルQ&Aが2つずつ登録されました。テクニカルQ&Aの方は、前号の木下さんの記事も参照してみてください。
TN2091「Device input using the HAL Output Audio Unit」
TN2083「Daemons and Agents」
http://developer.apple.com/technicalnotes/index-rev-date.html
QA1481「MovieAudioExtraction - Extracting all available audio samples」(初版)
QA1446「Losing the character code when using the control key」(初版)
http://developer.apple.com/technicalqas/index-rev-date.html
【サンプルソースコード】
前回から7月28日の期間中、Apple社のSample Codeサイトには、新しいサンプルソースコードが3つ登録されました。その中でも「GLSLShowpiece」は、OpenGLファンお待ちかね!「OpenGL Shading Language」をたっぷり使ったサンプルアプリケーションの最新版です。VertexプログラミングとFragmentプログラミングを用いた美しいデモを見せてくれます。OpenGLに興味が無い方も、最近のプログラマブルGPUの能力を知る良い機会だと思いますので、ぜひダウンロードでして起動してみてください。
「qtdataexchange.win 」(QuickTime&Windows関連)
「RecordAudioToFile 」(CoreAudio関連)(初版)
「GLSLShowpiece」(OpenGL関連)(初版)
http://developer.apple.com/samplecode/index-rev-date.html
【デベロップメント SDK】
前回から7月28日の期間中、Apple社のSDKサイトには新しいSDKがひとつも登録されませんでした。
http://developer.apple.com/sdk/
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