【開発環境】
久しぶりにMac OS X環境でOpenGLの能力を試し、最近のビデオカードの3D描画性能に驚嘆している今日この頃です(笑)。今までも利用できたAGL(Carbon OpenGL Library)に加え、CGL(Core OpenGL Library)と呼ばれるAPIセットが用意されたおかげで(CGLはAGLやCocoa OpenGLクラスの下層に位置する)、いにしえの「DrawSprocket」を使わなくても、フルスクリーンでの3D描画がより高速に実行できるようになりました。昔からあるCFMベースのサンプルアプリケーションのいくつかを、Mach-Oベースに書き直して試してみましたが、おおむね良好のようです。ただし、Mac OS 9とMac OS XではGLUT(OpenGL Utility Toolkit)の実装状態が異なるようで、メニュー表示やウィンドウ上への3Dオブジェクト表示で不都合が出るケースにも遭遇しました。自作アプリケーション内でGLUTを使う場合には、十分な注意が必要でしょう。
CGLについては、以下のHTMLドキュメントを参照してください。
http://developer.apple.com/techpubs/macosx/Carbon/graphics/OpenGL/OpenGL/index.html
AGLのレファレンスやOpenGL 1.3スペックなどについては、以下のサイトにある「Mac OS X v10.2 OpenGL CFM Software Development Kit」のDocumentationフォルダに含まれるPDFドキュメントが参考になります。
http://developer.apple.com/opengl/downloads.html
【テクニカルドキュメント】
前回、重要なドキュメントが数多く登録された反動でしょうか?今回新規に登録されたドキュメントはありませんでした。その代わり、前回のドキュメントの内容を検証するためのサンプルソースコードが大量に登録されています。
10月25日までに発表されたテックノートはひとつもありませんでした。
http://developer.apple.com/technotes/indexes/whatsnew0.html
テクニカルQ&Aの方は、新規に2つの内容が登録されました。
QA1185 「Why don't all of my PDE localizations show up in all applications?」
QA1202 「Why does -stringByTrimmingCharactersInSet: give me an empty string result when it shouldn't?」
http://developer.apple.com/qa/indexes/whatsnew0.html
【サンプルソースコード】
前回から10月25日の期間中、Apple社のSample Codeサイトには17ものサンプルソースコードが登録されました。「ATSUIDirectAccessDemo」は、ATSUをダイレクト使いテキスト描画を行うための総合的なサンプルです。また、Mac OS X特有の重要機能を紹介した「GrabBag」のMac OS X 10.2対応版も登録されました。
「CalendarView」や「ClockView」といった「HIView関連」の数多くのサンプルは、HIViewのサブクラスとして作られた独自のコントロールを紹介したものです。こうしたコントロールの開発をC++でより簡単に行うために、「HIFramework」と呼ばれるスーパクラスのソースコードも紹介されています。「ColorSwatchView」「SegmentView」「SplitView」といったサンプルコントロールは、このHIFrameworkを用いてC++で開発されています。「SegmentView」などを詳しく調べてみると、Aquaが大変な手間をかけてコントロールを描画してることが理解できます。ぜひ、「SegmentView」サンプルのImagesフォルダの中の沢山の画像を見てみてください。
「ATSUIDirectAccessDemo」(Text関連)
「CalendarView」(HIView関連)
「ClockView」(HIView関連)
「ColorSwatchView」(HIView関連)
「GrabBag」(Carbon関係)
「HexEditorView」(HIView関連)
「HICustomLeftRightSwitch」(HIView関連)
「HIFramework」(HIView関連)
「HIViewTest」(HIView関連)
「JavaSpellingFramework」(Java関連)
「SegmentView」(HIView関連)
「SerialPortSample」(Hardware Serial関連)
「SGDataProcDemo」(Java&QuickTime関連)
「SplitView」(HIView関連)
「TickerView」(HIView関連)
「URLTextView」(HIView関連)
「VendorSpecificType00」(Hardware Disks関連)
http://developer.apple.com/samplecode/
【デベロップメント SDK】
今回、Apple社のSDKサイトに登録された新しいSDKは「Mac OS X USB Debug Kit 1.9.2 for Mac OS X 10.2.x」だけです。今まで提供されてきたいくつかのUSB Debugツールが、Mac OS X 10.2と10.2.1の環境下で利用できるようになったようです。
http://developer.apple.com/sdk/#IOUSB
それと同時に、Developer Hardwareサイトから「I/O Kit」サイトが独り立ちしました(笑)。Mac OS X用の周辺機器ドライバを開発されている方は一度のぞいてみてください。これからは、I/O Kit関連の情報収集がやりやすくなるかもしれません(希望的観測)。
http://developer.apple.com/hardware/iokit/index.html
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