● 実験器具は自分で探せ!(14)2002年12/8~12/20分

  このニュースは、MOSAの会員にのみ配布されているデベロッパー向けの
  デジタルマガジンMOSADeNのに掲載された記事です。ほぼ一ヶ月遅れで
  ここに掲載されて行きます

【開発環境】

Apple社からMac OS X 10.2.3が発表されました。今回の改良内容も「まずは内臓から」といった感じですね。残念ながら、私が把握しているFinderやユーザインターフェースAPIのバグは、ひとつも改善されていませんでした(涙)。何やら10.2.4の計画もすでに進行しているそうなので、そちらでの大幅な改善を強く望みたいと思います。また、あっと言う間にApple社のサイトから消えた「IP over FireWire Preview Release」ですが、予想通りADCサイトで復活し、そちらからはダウンロード可能となりました。ダウンロードし忘れた方は、再度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

今回のもうひとつのビッグニュースは、ADCサイトから「December 2002 Developer Tools」(301M Byte)がダウンロード可能になったことです。20日現在、何故だかApple社のDeveloper Toolsサイトの記述内容は古いままなので、アップル社に「最新版を紹介しても問題ないか?」と問い合わせたところ、「大丈夫!」との了解を得ることができました。現状では「July 2002 Mac OS X Developer Tools」を紹介している以下のサイトも、近日中には最新の内容に更新されると思われます。(21日に無事更新されました)

http://developer.apple.com/tools/

最新のProject Builder 2.1では外部エディタが利用できるようになり、Release Notesには例としてBBEditが紹介されています。付属のWhat's Newドキュメントには、マルチプル・コンパイル、カスタム・キーアサイン、CVSのより良い統合、CodeWarriorのプロジェクトコンバート機能の改善といった項目が並んでいます。また、gcc3.1のバグもフィックスされ、幾つかの新機能が追加されたようです。

残念ながら、Interface Builderの方は深刻なバグがフィックスされただけで、目立った機能改善はありませんでした。加えて、Tabコントロールが正しく表示されない、DataBrowserコントロールの内部設定がカット&ペーストで消えてしまう、などの「醜い」バグがまだいくつも残ています。Release Notesには「ウィンドウオブジェクトをカット&ペーストするとアプリが落ちるバグは直した」との記載がありますが、当方で試したところ(確かに落ちはしませんが...)コピーしたオブジェクトにTabコントロールが含まれていると、その中に配置したコントロールが一部消えてしまうという現象に遭遇しました(涙)。実際に利用される方は注意してください。

AppleScript Studioは1.2.1となりました。また 今回のDeveloper Toolsパッケージには、Pre-releaseとしてAppleScript Editor 2.0のβ版が含まれています。このアプリケーションのターゲットはMac OS X 10.2.3以降ですので、利用される方は注意してください。

【テクニカルドキュメント】

前回から12月20日の期間中、Apple社のDeveloperサイトには新しいドキュメントとテックノートはひとつも登録されませんでした。わずかに、2つのテクニカルQ&Aが登録されたのみです。Apple社の技術者も、Mac OS X 10.2.3の発表を終えて一段落、クリスマス休暇に突入といったところでしょうか?

QA1222「Using Clip Region and Buffer Rectangles with OpenGL Carbon」
NW66「 Additional URL Access Error Codes」

http://developer.apple.com/qa/indexes/whatsnew0.html

「NW66」(変な番号ですね?)の方は、以下のサイトで日本語訳を参照できます。

http://developer.apple.com/ja/qa/nw/nw66.html

「Using Clip Region and Buffer Rectangles with OpenGL Carbon」には、OpenGLによるウィンドウ上への3D描画を、矩形エリアやRegion(QuickDrawで利用する不定形領域)でクリッピングする方法が紹介されています。OpenGLのディフォルト設定で3Dオブジェクトを描画すると、それはウィンドウ全体に表示されます。ところが、ウィンドウ上にコントロールなどを配置した場合には、そうしたエリアを描画領域から除外する必要があるわけです。この処理は、AGLライブラリに属する、aglSetInteger() APIとaglEnable() APIの組み合わせで実現します。ただし、Regionでクリッピングが可能なのは、Mac OS X 10.2以降となりますので注意してください。Mac OS Xに搭載されているOpenGLに興味のある方は、以下のサイトを参照してください。

http://developer.apple.com/opengl/

【サンプルソースコード】
【デベロップメント SDK】

前回から12月20日の期間中、Apple社のDeveloperサイトに登録されたデベロップメント SDKとサンプルソースコードは、ひとつもありませんでした。Macworld Expo SF以降、両サイトが再びにぎわうことを期待致しましょう(笑)

http://developer.apple.com/samplecode/

http://developer.apple.com/macosx/sherlock/

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