【開発環境】
ようやく日本のメトロワークス社から「CodeWarrior Development Studio for Mac OS v9」 へのバージョンアップ手続きの連絡が来ました。さっそく新バージョンを入手し、今まで開発してきた複数のプロジェクトをMac OS X 10.3(Panther)環境上でMakeしてみました。筆者の環境では、今のところ大きなトラブルは発生しておりません。ただし、Mac OS X 10.3付属のDeveloper ToolsではFramework用のヘッダファイルが変更されており、Mach-O版Carbonアプリケーションの開発にMacHeadersMacOSXなどのプリコンパイルドヘッダ(Prefix File)を利用している方は、それを再構築しないとエラーが発生します。具体的には、以下のプロジェクトファイルを起動し、すべてのターゲットをMakeし直してください。別タイプのアプリケーションの開発についても、こうした作業が必要になるかもしれません。
MetroWerks CodeWarrior/MacOS X Support/MacHeaders Mach-O/MacHeadersMach-O.mcp
Metrowerks社は、初期トラブルに対応したv9.1 アップデータを準備しているという噂があります。Mac OS X 10.3での本格的な運用はそれを待ってからの方が良いかもしれません。また、CodeWarrior v8.3をMac OS X 10.3上で使いたい場合にも、上記とまったく同様なプリコンパイルドヘッダの再構築が必要ですので注意してください。ところが当方でそれを試したところ、C++用であるMacHeadersMach-O++やMacHeadersMacOSX++のMake中にエラーが発生して作業が完了しませんでした。ちなみに、Mac OS X 10.3環境とCodeWarrior v9ではこうした現象は起こりません。
それから、CodeWarrior v8.3を用いてPowerMac G4 867MHz DualとPowerMac G5 2GHz Dualでのコンパイル&リンクの速度比較を行ってみました。約900万ライン(Line Count)の大規模なプロジェクトをMake するのに必要な時間を測定した結果は以下の通りです。
PowerMac G4 867MHz Dual.....2分45秒
PowerMac G5 2GHz Dual.........1分15秒
この結果を見ると、PowerMac G5ではPowerMac G4の倍以上のスピードで作業が終了しています!「よし、v9ならもっと高速か?」と思い立って試してみましたが、v8.3からほとんど変化はありませんでした。残念(笑)
【テクニカルドキュメント】
前回から10月24日の期間中、Apple社のDeveloperサイトにはひとつのドキュメントが登録されました。登録が遅れていた新12インチ PowerBook G4に関する仕様ドキュメントです。
「12-inch PowerBook G4 Developer Note 」
http://developer.apple.com/documentation/Hardware/Developer_Notes/Macintosh_CPUs-G4/12inchPowerBookG4/index.html
それから、デベロッパ向けHTMLドキュメントとして以下の2つが追加されています。
「Safari Tips for Web Developers 」
http://developer.apple.com/internet/safaricustom.html
「OpenGL Extensions Guide Updated」
http://developer.apple.com/opengl/extensions/apple_float_pixels.html
最近では、Apple社が提供しているアプリケーション(SafariやiTunesなど)に関するデベロッパ向けの情報提供の機会が増えています。そのため、Appls社では、そうした自社製品に関するデベロッパ向けトピックスをまとめた「Apple Applications」という新しいサイトを立ち上げました。
http://developer.apple.com/appleapplications/
10月24日までに、新規のテクニカルノートはひとつだけ登録されました。Windows版iTunesのビジュアルエフェクト用のプラグインに関する解説です。
TN2098「iTunes Visual Plug-ins for Windows 」
http://developer.apple.com/technotes/indexes/whatsnew0.html
新規テクニカルQ&Aの方は6つ登録されました。それぞれの内容については、前号の新居さんの解説を参考にしてみてください。
QA1311「Registering a Rendezvous service multiple times on the same machine」
QA1268「Sharpening Full Scene Anti-Aliasing Details」
QA1309「Sleep vs. Doze on Mac OS X」
QA1284「Creating install packages from the command line 」
QA1280「Exception in JFileChooser.setAcceptAllFileFilterUsed 」
QA1313「 paramErr returned from ConvertMovieToFile when exporting to .wav」
http://developer.apple.com/qa/indexes/whatsnew0.html
【サンプルソースコード】
前回から10月24日の期間中、Apple社のSample Codeサイトには8つのサンプルソースコードが登録されました。「InkSample」は、Ink.Framework API(タブレットによるアルファベットの手書き認識)の使い方を示したサンプルです。Mac OS X 10.3環境で使用する必要がありますので注意してください。「VideoProcessing」は前回紹介したサンプルの再登録版となっています。
「PlayAudioFileLite」(Core Audio関連)
「soundsnippets」(QuickTime関連)
「PasteboardPeeker」(Interapplication Comm関連)
「ResQuerySample」(Networking関連)
「InkSample」(Text関連)
「DockBrowser」(Networking関連)
「VideoProcessing」(QuickTime関連)
「SimplePing」(Networking関連)
http://developer.apple.com/samplecode/
【デベロップメント SDK】
今回、Apple社のDeveloperサイトには新規SDKがひとつだけ登録されました。Windows版iTunesのビジュアルエフェクト用のプラグインを開発するためのSDKです。
「iTunes Visual Plug-ins SDK for Windows」
http://developer.apple.com/sdk/
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