いや〜お待たせしました。待ってました(笑)ADCのSelect Memberへの発送が開始されていたMac OS X パブリックβ版が、我が家にもようやく届きました。とりあえず1日使い込み、自作のCarbon化アプリケーションの起動と動作確認をしてみました。嬉しいことに、今年のWWDCで配布されたDP4(Developer Preview 4)版と比較して格段に安定しております。とは言っても、まだまだ色々と秘密がありそうなので、Carbonアプリケーションの開発に関わるテストは継続して行いたいと思います。Metrowerks CodeWarrior Pro 6も来月にはやって来ますし、秋から年末にかけては忙しくなりそうです。
Mac OS X パブリックβ版のパフォーマンスはDP4と比べて大変に良くなっています。しかし、完全に最適化されているわけではないようです。試しに「StarWars Episode 1」のQuickTime Movie(640x288ピクセル Sorenso Video)をMac OS XブリックβをインストールしたPowerMac G3 450MHzで再生してみました。モニターが32000色の場合にはスムーズに再生しますが、1600万色では映像が所々引っかかります。同マシンのMac OS 9ではスムーズに再生できますので、QuickTimeや描画に関してはさらなる最適化が必要でしょう。現状ではユーザを満足させることは無理だと思います。
エディターのテキストスクロール等は高速なのですが、ビデオカードのアクセラレーションのON/OFFは判断できません。とりあえず、DP4との比較では描画速度は相当に改善されています。ちょっともたついた感じがするのは、ウィンドウのLive Zoomの時ぐらいでしょうか?PowerMac G4 450MHzでの操作感と比較すれば、Velocity Engineに対するQuartz(Mac OS Xの描画エンジン)やQuickTimeの最適化具合いも分かるかもしれません。Appleの関係者が、Quartzに関してはVelocity Engineに対して最適化を行っていると話していますので、それを信じることにしましょう。ネットワークはAppleShare IP 6 Serverとデータをやり取りする分には、Mac OS 9上と同じパフォーマンスが出ました。(少し遅い?)OS標準のファイル共有では、今までのMac OS 9よりもかなり良い結果が出るのではないでしょうか?ネットワークやその他I/Oに関する最適化も、これからが勝負どころのようです。
待望のMac OS Xパブリックβ版でしたが、一通り操作しで見ると、思っていたより良いできです。Multi CPUのPowerMac G4では操作感がどのくらい向上するのか?無性に試してみたくなってきました(笑)ちなみに、我々デベロッパーはDP4を3ヶ月以上利用してきています。たった一日のつき合いですが、DP4やMac OS 9と比較して、今回のMac OS Xパブリックβ版のどんな所が「良い子」なのか?「悪い子」なのか?私の主観で感想を列記してみたいと思います。
・蹴ろうが叩こうがまったく落ちない
Classic環境でMetrowerks CodeWarriorを使い、開発途上の自作アプリケーションを何十回とクラッシュさせたのですが、システム自体が落ちることは一度もありませんでした。これが最大のメリットでしょう。
・Classicモードもかなり安定している
相性の悪い機能拡張をインストールしていなければ、かなり使えます。マスコットも美しく動きます(笑)がしかし、このMac OS Xのバージョンでは日本語名のClassicアプリケーションが起動できません?(英語名に変更すればOK)何故でしょうか?また、いちいちMac OS 9を起動するのは時間もかかり面倒なので、Vertual PCみたいに、そのままシステムイメージをセーブしておいて高速復帰はできないものでしょうか?

Classic環境ではマスコットも見事に動きます!
・フォルダークリックで新ウィンドウオープンのモードが付いた
DP4までは、オプション押しながらしクリックしないと新ウィンドウはオープンしなかったのです。今回からは、内容書き換か新ウィンドウオープンかを、ちゃんと選択できるようになりました。現状Finderへのちょっとした歩み寄りですね。
・ToolBarが隠せるようになった。
Finderウィンドウの上部のToolBarが隠すことができるようになりました。これもわずかながらの歩み寄り...。ついでに、その下の階層メニューの部分も隠せるようにしてほしいものです。
・Finder処理でUndoが利用できる
これはなかなか画期的?ファイルのコピーや移動の取り消しが可能です。
・Finderでカラムタイプの表示ができる
色々言われているファイル表示タイプですが、あればあったで便利だと思います。必要でなければ使わないだけですし。
・Appleicationメニューが小アイコンに変更できるようになった
Appleicationメニューとは、Mac OS 9のAppleメニューの場所を乗っ取ったメニューです。DP4の時には、アプリケーション名が長い場合には邪魔だったのですが、表示を小アイコンに変更できるようになりました。Appleマークのアプリケーションを作れば昔と同じ見栄えになります(笑)
・スリープからの復帰がメチャクチャ速い
コレは本当に高速です。1秒での復帰は嘘ではありません。(本当にスリープしてるのか?)ただし、PowerBook G3では試していません。
・Dockがさらに派手になった
良くも悪くも派手なDockであります。これしかないので使うしかないでしょう...。
・Conenect to Serverメニューの追加
ついにネットワークブラウザが標準になったわけです。特別便利になったわけではないのですが、長い間お世話になったセレクターとの決別です。
・多国語への対応が進化
英語版でも表示対象として日本語を選んでおけば、ファイル名とかは文字化けしません。しかし、アプリケーションによってはウィンドウタイトルが化けたりする場合もあるようです?
・シングルウィンドウモードが無くなった。
ドラッグ&ドロップをいったいどうするの?と言う心配が解消されました。
・Appleメニューが無い
旧ユーザ最大の不満はここに集中しております。あまりにも不満が多いので、ひょっとしたら最終版では復活したりして...(笑)Dockではカバーできない良さがあるのに(涙)きっとApple以外から幾つもの補完ユーティリティが出るでしょう。(もう出ている)
・コントロールバーが無い
これも上に同じ。Apple側としては同じことを実現するのに色々な方法が混在しているのが嫌なのかも?ユーザ側は嫌じゃないのに...。
・Applicationスイッチメニューがない
これも上に同じ。Dockを使えという事らしい。最低でも、Applicationメニューの項目に、現在オープンしている全アプリケーション名を加えてほしい。
・メニュー項目のセパレーションラインが無い
これがないとメニュー項目のグループが非常に分かり難いと思うのは私だけでしょうか?
・Finderウィンドウの幅が小さくできない
階層メニューやタイプ切り替えボタンが邪魔で、FInderのウィンドウの横幅が一定以下に小さくできません。これは困った!フォルダ内リストを細長く表示することが不可能になってしまいました。
・Finderウィンドウのタイトルがみんな「Finder」(笑)
今まで通りフォルダの階層名を表示してくれないでしょうか?まあ、その下のポップアップメニューには階層名が表示されているのですが、非常に分かりづらいです。プロキシアイコンの立場はどうなるのだ?
・フォルダーナビゲーション、ウィンドウシェイド、ポップアップウィンドウがない
フォルダーナビゲーションは後から付くかもしれません。ウィンドウシェイドは代わりにDockに入ってしまいます。その場に残しておきたい人は困ります。ポップアップウィンドウはDockの場所とも重なるし、なんとかDockで代用できるでしょうか?
・カラーラベルが無い
すごく不便なのですが、ソート用のリスト項目としては存在しているので、そのうち実現されるのかもしれません。
・Dockが下にしか置けない
モニター画面は上下より左右の方が広いわけだから、右側や左側にDockが置けるオプションがあっても良いのではと思ったりします。
・ゴミ箱がデスクトップに置けない
う〜ん、Dockから外に出せても問題ないと思うけど?ゴミ箱がDockに入っている限り、Dockの機能は切れないわけだし...。
・Apple Talkの切り替えにシステムリスタートが必要
これは改善されるかな?
・ネットワークボリュームをエイリアス化して一発マウントできない
これは、私のやり方が間違っているのかも?でも、できない(涙)ところで、ルートにある地球型の「Network」の存在理由は何なのでしょうか?
・アイコンの並びが崩れる、日本語名ファイルが削除できない、アイコンドラッグが無謀
この辺はバグでしょう?日本語名のClassicアプリケーションが起動できない現象と関係しているのかも?Finderは、ドラッグ時に300ぐらいアイコンがセレクションされていても、それを全部半透明のPixMapに変換しようとします。そりゃ無謀です。せめて上限を付けましょう。
・Command+Shift+3でスクリーンダンプが取れない
代わりに「Grab」ってアプリが付いてますけど...。
・真ん中のAppleマークがじゃま
みなさん、そうは思いませんか?(笑)
と言ったところでしょうか?中にはバグか仕様か判断できない現象も多々あります。商品版として仕上げるには、まだまだ乗り越えなければいけないカベがありそうですが、Carbonアプリケーションを安定して試せる環境が存在するのは非常に助かります。さらに使い込んでAppleへのフィードバックを心掛けたいと思います。
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