2003年9月16日(火) 晴

いよいよ待ちに待ったイタリアへ出発。昨年は行かれなかったので本当に楽しみです。それに今回はシチリアで友人2名ともランデブー予定。それもとても楽しみなのです。

お天気に恵まれ元気に成田空港、第二ターミナルへ。ここのところアリタリアではなくてJALを使っている。連休後のせいかカウンターはがらがら。それなのに手荷物検査には長い列。だいぶ時間がかかる。案の定中に入ると走るスタッフ、走る乗客、ひっきりなしに「お急ぎください」のアナウンス。余裕を持って並んでよかったぁ。

フライトはアッパーデッキの席でしかも空席があり、かなり楽。搭乗した便はモスクワ経由で、モスクワで降りる人も多い。しかし20分程度しか待ち時間がないのに、手荷物をすべて持って降ろされるのはちょっとブーイング。とにかく何事もなくローマはフィウミチーノへ到着。前回その日の内にナポリへ飛んで痛い目に合ったので、今回はローマで一泊する。ローマ市内で泊まるのもばからしいので、空港敷地内にあるヒルトンホテル。これが大正解。バスタブもあり長旅の疲れを取るには十分でした。

夕ご飯を取っていたホテルのリストランテ、日本人団体グループの添乗員さんがイタリアのワインについて適当なことをお客様に話していたのには笑ってしまった。プロなんだから、もうちょっと勉強しましょう、もしくは知らない事は知らないって言いましょう(笑)。


2003年9月17日(水) 晴

快適に目を覚まし、パレルモ行きの飛行機に乗ろうとターミナルへ向かう。なんと突然Mac用の鞄が壊れてしまった。ストラップの縫い目がほつれて取れてしまったのだ。う〜ん、危ない。片方だけで良かった。空港でとにかくバッグを物色。中田がパルマの今、特にAS ROMAのファンでもないのだけれど、それが一番適当だったので€45で、購入(笑)。

パレルモ空港からパレルモ市内の国鉄の駅までプルマンに乗る。そこから列車でチェファルの町へ。電光掲示板でホームを確かめて列車に乗り込む。ランチのパニーノを頬張っていたら、職員のおじさんに「降りて」と言われる。どうしてぇと思いながらホームへ降りるとその列車は動き出してしまった。どうやら車庫へ入るらしい。そして列車は向かいの1番線に入ってきた。イタリアではホームが変わる事はよくあるので注意が必要である。さて、目的地チェファルまではローカルで1時間10分ほど。海を眺めていたらあっと言う間だ。海沿いのホテル“Riva del Sole”までは荷物があるのでタクシーに乗る。チェファルはとても可愛らしい町。想像していたよりは大きく観光客も結構多いが、落ち着いて滞在できそうだ。今回の旅の最初の町が好印象でほっとする。落ち合う事になっていた友人Yさんとも無事に会える。Yさんはフィレンツェからローマ経由でパレルモ入り。そして同じく列車でチェファルまで。なんと国内線の乗り継ぎなのに、ロストバゲージでひどい目にあったそうだ。明日落ち合う事になっている別の友人はローマからカターニアに入り、タオルミーナを経て列車でチェファルへやってくる予定。こちらもローマでロストバゲージと電話で話していた!荷物が次の便で届いたから特に問題はなかったとのこと。前述のYさんは慣れているからともかくも、Sちゃんは初めてのイタリアだったからロストと聞いたときはびっくり。大事にならなくてよかったよかった。それにしてもアリタリア、ロストが当たり前では困りますよっ。

ホテルはMezza Pensione(朝夕二食付)、チェファルでの再会を祝しながらホテルで夕食。ワインは地元品種のカタラット(白)€ 17 。スープ仕立てのSeppie(コウイカ)が特に美味しかった。全員揃う明日からがほんと、楽しみだね!


2003年9月18日(木) 晴 夜になって雨

町をのんびり歩く。偶然クラシックカーイベント(レース?)に出会う。ドゥオーモ前の広場に続々と古い車が停まる。車に付いているプレートには、OLD MOTORS CLUB D'ABRUZZOとある。PESCARAを9月12日に出発してERICEやMARSALAなどの各地を回り、CEFALU'を経て19日NAPOLIが終点のようだ。例えば写真の1927年製のフィアットがまだ現役バリバリで公道を走っているのだからすごい。お昼はOsteria del Duomoで。郷土料理のSpaghetti con le sarde(イワシ・ウイキョウ・トマト)が気に入りました。ウイキョウはきっと野生のものに違いない。香りがすごく良い。

夕方、Sちゃんとも無事合流。全員揃ったので、ホテルでの食事を断って町のリストランテへ。Sちゃんと私はキモノ姿。昼間ぶらぶらしているときにチェックした感じの良さそうなお店。スローフード協会のシールも貼ってあり期待出来そう。中に入るとすでにかなりの賑わい。それも地元の人が多そう。ますます期待は高まる!メニューを見るとちょっと変わったものが多い。まずはアンティパストの“サーモンの蜂蜜風味”、サーモンにかかっているのはたぶんハチミツ・アチェート・オリーブオイルを混ぜたもの。グリーンペッパーと刻んだルーコラの苦味とハチミツが調和してとても美味しい。“プロシュートのカルパッチョ”もスライスされたパルミジャーノとマッシュルームがたっぷりで満足。次にパスタ。ここからちょっと怪しい流れに(笑)、“シェフのパスタ”“ツナのオリエント風”をオーダー。

“シェフのパスタ”は説明がペペロンチーノの様だったけれど、実際にはエビチリの味!そうあの中華のエビチリです。結構甘い。甘いパスタってどう?(涙)“ツナのオリエント風”はマグロの大和煮と言った感じ。なのでこちらも少々甘い。それほど悪くはないけれどパスタとしては正直どうかと... いろいろ新しい味に挑戦しているみたいだけれど、向かっているベクトルがちょっと違うなぁと思いました。でも賑わっているから地元の人には受けているのかなぁ。そうそう、スローフードのシールは2001年。私が持参したミシュランにも載っていましたが、こちらも偶然2001年版。きっと2001年以降に新たなチャレンジを始めたと推測されます(笑)。ワインはLeoneと言うシャルドネとインツォリアの混醸白ワイン。とても美味しかったです。イタリアではお店の人にお勧めのワインを尋ねることにしている。食事の値段はそれほど変わらないけれど、ワインは安いので価格はそれほど気にしなくても大丈夫だし、何よりイタリアの人は高いワインをやたらに勧めたりしない。やはり旅先ではそこの料理に合った地元のワインを飲まなくちゃ。と言う訳で、パスタには驚きましたが、楽しい夜でありました。+続く+


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