きちんと朝目が覚める。ホテルの朝食はゆで卵（イタリアの卵は美味しい！）もあって上々。朝食後まずはドゥオーモ Duomo 、スカラ座、ガッレリア Galleria辺りを散策。ガッレリアのブランドショップのお姉さんたちが「あら、彼女すてきね」（と私の耳には聞こえている）と熱い視線を送ってくれる。スカラ座はただいま改修工事中。2004年12月再オープン予定。ドゥオーモもハザードは修復中だった。そしてレオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館 へ。やはりあなたは大天才です、レオナルド。

お昼はペック Peckのバールで。グラスの白とパスタ、サラダの簡単ランチ。私は森のタリオリーニ・カレー味。といってもホットではなく上品なカレー味に仕上がっていました。ちなみにペックにはCracco-Peckというリストランテがあり、これミシュラン二つ星（四つフォーク）！シェフが今のCraccoさんになってからとても良くなったようです。行けば良かった！くぅ、すでに心残りが（笑）

夜はいよいよAさんとお目にかかる。6時30分にホテルのロビー。メールなどでのやり取りはあるものの初めてのお目文字。どんな人だろう。用意したお土産は気に入ってもらえるだろうか。少し早めにロビーでどきどきわくわく待つ。しばらくするときれいな声がフロント方向より。目を向けるとすらっとした美しい方が立っている。Aさんだ。簡単に自己紹介をして、Aさんの案内でNaviglio運河沿いのワインバーへ。ほっと落ち着く佇まい。この初ランデブー、緊張するかと思いきや伝言やメールでやりとりをしていたせいか、Aさんのお人柄か、前からずっと知っていたように最初から打ち解ける。面と向かわなくても共有できるものがあれば人と人は近づくことができるのですね。それにしても異国の地、しかも最初に習った英語圏ではなく、で一人で暮らし勉強するなんて本当に偉いなぁ。定まった視線にしっかりした意志を感じる。同じ日本人として女性としてそんなAさんが誇らしい。あれやこれや不躾な質問をした私を許してね。スプマンテと一緒に出てきたおつまみに心がうばわれるもののこれからAさんが予約をしてくれたIl BRELLINでお食事。がまんがまんと手を押さえる。そしてこちらのお勘定はAさん持ち。お心遣いに感謝です。お店を出るときにお店の方に着物を褒められる。うれしい。イタリアの人たちは、着物を一つの装いとして自然に見てくれ、そしてその良さや美を讚えてくれる（と私は感じています）。「おお！フジヤマゲイシャ！！」とは決して言わないのだ（笑）

橋を渡り向かい側にあるお店へ。近くには中世の洗濯場跡がある。運河に水が流れていないのはご愛嬌。いつもはもう少し水があるとAさん。お店はとても雰囲気があってすてき。でもきどった感じではなく居心地がいい。洒落た前菜がミラノらしい。知り合ったきっかけのイタリア関心空間のこと。そこで出会った仲間達のこと。Aさんの将来のこと。日本の街並み再生のこと、などなど気軽な話題から政治的な話題まで！（笑）それはそれは充実した夜。ネットで繋がった友達と実際に会ってさらに縁が深まる。なんてすてきなことでしょう。インターネットには確かに負の部分もあるけれど、それは使い方次第。使い手次第だと改めて思いました。

お酒と楽しい会話で気持ち良い気分になってお店を後にする。帰り道のTicinese通りには若者たちがわんさか。竹下通りも真っ青！Aさんによると彼らは壁にスプレーで落書きはするけど人体に危害は加えないそうだ。確かにアブナイ気配はしない。その中の一人に「その服、どこで買えるの？」と声を掛けられたのにはちょっとびっくり。Aさんがきちんと説明してくれました。ありがとう。少し歩いてAさんとお別れ。次は東京かな？　楽しみにしてますよー。

満ち足りた気分でホテルのベッドに。そして爆睡。ミラノ二日目の夜。

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2004/10/3（日 domani）晴　■MILAN - REGGINA■

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