2007年10月7日(日・domenica)くもり のち 晴 ■パヴィーアへ■

いつの頃からか最後にPaviaに立ち寄るのが定番となった。仲良くなったアンジェロシェフのお店で休暇最後の晩餐を取るのだ。それに加えもうひとつ今回は楽しい予定。仕事でドイツへ来ている友人がミラノへ足を延ばしているので、ミラノ在住の友人と三つ巴でなんとパヴィアで落ち合う計画。着物が縁で出会った私たち。その私たちがイタリアで会えるなんて!

ミラノで列車を乗り換えパヴィーア着。宿泊先のホテルで無事友人たちと落ち合い、パヴィーアの街を少しクルーズしてから広場へ。ビールとプロセッコを片手にマシンガントーク。 後からツレアイに、周りの人たちの視線が一斉に私たちのテーブルに注がれていたと聞かされる。だって、積もる話が山ほどあったんだものぉ(笑)それにしても会えるもんですね〜。世界は狭い!短い時間だったけれど濃密な時間を過ごし、いったんホテルへ戻る。

夜は着物に着替えもう一つのお楽しみ、アンジェロシェフのお店へ。シナモンとカレー風味のフォアグラのムースをソーテルヌと。絶品!何でもこの夏にアフリカを旅したとのこと。随所に旅のインスピレーションを感じるメニュー。いつまでも前進する姿勢をシェフより学ぶ。その他のお料理も、ワイン、Barolo Bussia Prunotto 1994も、シェフたちとのお喋りも心から堪能。食事も終わりに近づくと、去年のワインはどうした?と聞かれて、まだ大事にセラーに寝かしてあると答えると、Brava Yoko!あのワインはまだ早いからもう少し寝かしておくといい。その変わり今年のクリスマスに飲めるように、と一本のワインを持たせてくれる。BARBARESCO RESERVA RABAJA 1995。そのエチケットには"UN BRINDISI DA LONTANO, MA SIETE INSIEME A NOI!"と書かれている。じんわりと胸に染み入るフラーゼ。私がもしイタリア語を完璧に話すとしても気の利いた返事はでき無かったに違いない。イタリア人は本当に詩人だ。来年の訪問を誓ってお店を後にする。お腹も心も満たされて戻る道は短い。

Photo:左 コペルト橋を背に/右 ワイン、RABAJA '95

I piatti di oggi


2007年10月8日(月・lunedi)晴 ■のんびりと、旅の最終章■

秋色のパヴィーアの街をのんびり散策。最後にお土産の食材を買い込む。

まだまだ夏の陽射しの中で始まった今回の旅もいよいよお仕舞い。ひんやりし始めた空気の中、満足感でいっぱいだ。楽しい思い出も山盛り。家族の健康、自分の健康、仕事、旅先の人々の親切、全てが揃って楽しく過ごせる休暇であり旅である。 すべてのことに心から感謝。来年も元気にここに戻ってきたい!

Photo:左 街中の紅葉/右 Paviaの街に僅かに残った塔