2008年9月24日(水・mercoledi) 晴 ■トレントへ■

11時09分の列車でトレンティーノのトレントへ向かう。ここからは初めて訪れる場所。宿はロンリープラネットで執筆者のお勧めとなっていたホテル、VILLA MADRUZZO。その名の通り、マドルッツォ枢機卿のヴィラだった建物。トレントから3キロ離れたCognolaという山腹の小さな町にある。トレントの駅前からタクシーに乗りホテルへ。ちょうどお昼時、リストランテも併設されているので、チェックイン後さっそくお昼。うんうん、リストランテもいい感じ。そしてお部屋もいい感じ。雰囲気があり広々していてお掃除も行き届いている。古いヴィラの雰囲気はそのままに使いやすく改装している。本にあった通り、三ツ星の評価以上。それなのに宿泊料はお安い。トレントから3キロ離れていると言ってもバスも20分に一本の割合であるし、タクシーでも€8。

移動日の今日は欲張らず、食後もホテルでのんびり。お昼をしっかりいただいたので、夕食はスキップし早めの就寝。

Photo:左 ホテル近くの道路から/右 ホテルの庭からの眺め

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2008年9月25日(木・giovedi)夜中に猛烈な雨 のち くもり のち 晴 ■トレント探索■

夜中に強い雨。起きる頃には曇りに。朝食後さっそくバスでトレントの町へ。まずはトレント・カードなるものを入手。24時間と48時間の2種類で、€10の24時間を選択。デポジットとしてプラス€3を支払う。デポジットはカード返却時に返金。このカードの提示で博物館・美術館への入館、ワイナリーの試飲付ガイドツアー、公共交通、そしてロープウェーなどを利用できる。その他様々なところで10%オフのサービスも。なかなか使い勝手のいいカードです。しかも分野別の詳しく丁寧なリーフレットがカードと共にビニールケースに入り渡された。う〜ん、なんだかすごくきちんとしている!盛り沢山の内容を使い切れなかったけれど、容易に元は取れた。

さて、面白かったのはTridentum La Citta' Sotterraneaを始めとするローマ時代の遺跡。地下遺跡を見られるのは全部で三ヶ所。制覇すると現在の町の下に存在するローマ遺跡全貌が想像できとても楽しい。その他立ち寄ったのはDuomo、Museo Diocesano Tridentino(この博物館の地下に三ヶ所の一つ、地下遺跡)、Castello del Buonconsiglio。ここでは常設の他に「レンブラント」と「アンドレア・リッチョとその時代」という二つの展示に遭遇。高いところが好きなので(笑)もちろんロープウェー Funivia Trento-Sardagnaにも乗る。

途中の発見。トレントの人はフレンチフライが好き。私も真似して屋台で買って歩きながらぱくっぱくっ。もう一つの発見は雀がタフ。バールでテーブルのポテチを奪われる事件発生。それもオットが席を立ったときをしっかり狙われた。女だと思ってなめられたわ!

お昼はPedavenaというビアホールで。ここは醸造所でもある。ビールは軽くて水のよう。がぶがぶ飲める。料理はPiatto Pedavena、一皿にソーセージやポレンタやクラウティ(ザワークラウト)など代表的な料理が幾つか盛れ合わされているものとCanederli al broad。カナデルリはトレンティーノ・アルトアディジェの代表的な料理で元々は固くなったパンを美味しく食べるために考えられたとか。ちょくちょく伺う新宿三丁目のお店で食べていたので、地元で食べるてみるのがたいへん楽しみであった。食べ方は色々あるが今日はブロードに入ったものを。素朴な味で、ボリュームたっぷり。驚きはPiatto Pedavenaの豚ロース。ど〜んと大きな塊に、これはダメかと思ったら一番美味しくてぺろっと完食。

夜はAL TINO。大麦入り野菜のスープ、トマトソースのニョッキ、白ワイン、カッフェ。お客さんがいなくて少々心配になったが、スープはたいへん美味。選んでもらったミュラートゥルガウの白ワインもなかなか良かった。ニョッキは少し飽きてしまう味だったけれど、まずまず満足の夕食。

Photo:左 トレントの町/右 ロープウェー

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2008年9月26日(金・venerdi)快晴 ■鉄道に乗って小旅行■

ロープウェーに乗ったときにツレアイが目撃した二両の列車。これに乗りたい!と強いリクエスト。いいとも乗りましょう、と向かった先はLa Ferrovia Trento-Male'-Marillevaの駅。Male'という以前はこの鉄道の終点まで行ってみることに。この小旅行が本当に楽しかった。谷間を走る列車、その車窓の風景もすばらしい。強くお勧め!

Male'の広場で見つけたEL BARBAでお昼。トマトとカリフラワーのパスタ、野菜のスープ、スペック・ラルドの盛り合せ、ハウスワイン(白)1/2、シャルドネのムース、カッフェ。とても美味しかった。食事にも大満足。お隣のテーブルはご年配のご婦人お二人。お一人はかなりのご高齢とお見受けする。お洒落をしてワインを飲みながら外ご飯だなんて、年を重ねても人生の楽しみ方を知っている方がイタリアには多いなぁ。お声をかけていただき少しお喋り。

帰りにMezzocoronaというトレントの手前で降りてFaedoにあるカンティーナ POJER & SANDRIへ立ち寄ろうと目論むもタクシーをつかまえられず断念。Trenitalia(ここまではトレニイタリアの線も平行して走っている)でトレントまで戻る。

夜はホテルのリストランテでキモノを着て、メカジキのスモーク、タコのカルパッチョ、Blanzino(スズキ)のグリリア、スプマンテ(ALTEMASI BRU)。ここでは生肉の料理がよく出ていた。きれいな色をした生肉(挽き肉状)。それに生卵と実に様々な香辛料を混ぜる。カメリエーレが手慣れた手付きで混ぜていくのを見ていたら、生肉が苦手な私でもちょっと魅かれてしまった。

明日はさらに北上してBolzanoへ!+つづく

Photo:左 車窓から/右 Male'

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