以前この街を訪れたのは1997年だったか。そのときは街から離れた場所に宿を取った。そのため、さほど多くの時間を街中で過ごしていない。モザイクを見て、その頃は参考にしていたミシュランに載っていた一つ星のお店で食事をして。観光客は英国からの数人とすれ違っただけの静かな街の印象。マルペンサからミラノ中央駅、ボローニャ経由でラヴェンナに鉄道で向かう。ボローニャ駅で列車を乗り換えようとしていたとき携帯が鳴った。「チェックインは何時頃?」突然のイタリア語にまだ頭がついて行かれずしどろもどろ。「後ほどこちらからかけ直します」と告げた。ラヴェンナの宿は普通のホテルを予約していると思い込んでいたので、そんな電話がかかってくるとは思わなかったし、今の電話は誰なんだ!?と訝しく思いながら、念の為、ラヴェンナの宿にメールで到着時刻を知らせた。そして無事にラヴェンナに到着し宿に向かうと、そこはEmanuelaさんというシニョーラが一人で切り盛りするR&Bでした。思い込み厳禁>自分(苦笑)、古い建物をリノベしたたいへん素敵なお宿。4泊なので(予約の部屋より)広いお部屋にしますね、とEmanuelaさん。なんとまぁ、幸先のいい!
荷を解いて、シャワーを浴びて街に繰り出す。賑わっているけれど落ち着きもある。良さげなバールL’incontoroでアペリティーヴォ。フランチャコルタで喉を潤し、夕ご飯はEmanuelaさんにお聞きした宿の近くのお店に。お魚料理を美味しく食べさせてくれるとお聞きして。ワインリストが充実していて、内装も素敵。スタッフの感じもすこぶる良し。ただし、お料理がこじゃれ系で、悪くはないけれど、もっとシンプルなものが食べたい私たちには若干スマッチなオステリアでした。「Sashimi」って言われてもねぇ。生である、と言うこととお刺身はイコールではない(笑)
ここで頼んだワインは、Oltrepò Pavese(PAVIA)の瓶内二次発酵(Metodo Classico)のロゼ。アンジェロシェフの引越し先をお訪ねしたことを懐かしく思い出しながら。カンティーナとワイン名を失念してしまいましたが、Pinot Neroだけでワイン作りをしているとか(初日ゆえヒヤリングに自信なし…)しかしこのロゼが開けた途端に激しく吹いてしまいNGに。過発酵!? 最後の一本だったとのこと。そしてやはり状態が悪いという。代わりに同じカンティーナの白の泡をお願いしました。こちらは状態もよくたいへん美味。吹いてしまったロゼも少しお持ちくださった。口に含んで確認。むむむ、やはりダメでした(涙)