朝食後、シニョーラが館のあちこちを見せてくださる。ご夫君の家系が元貴族。ゆえに元貴族の館*に宿泊しているのだ。ひゃー、すごいすごい。お家がまるごと美術館のよう。そしてやんごとない方々のお家には必ず礼拝堂(cappella)が。こちらの礼拝堂もご立派。もう「凄い凄い」しか言葉が出ず(苦笑)けれど維持にはご苦労もおありかとも拝察する。その流れのまま、国立美術館へ。一部改修中で見られない箇所あり。あちらこちら改修中で、もう一軒の考古学博物館「Museo archeologico di Venafro」は完全クローズ。この博物館には大阪万博のイタリア館へ来ていた「ヴェナーフロのヴィーナス」(日本語の表記は“ヴェナフロ”ですが現地の発音通り“ヴェナーフロ”と表記)がある。万博には足を運ばなかった私たち。現地で拝見できると思ったのに、残念。
一部見られなくても開いてて良かった「Museo nazionale di Castello Pandone」名前にあるPandoneは、この中世の城館の旧所有者であったパンドーネ家にちなんで名付けらている。元はお城だった建物は、16世紀に貴族の邸宅へと改築されたそうだ。城館の一角には、1522年から1527年にかけてエンリコ・パンドーネ伯爵によって改装された部屋があり、彼が所有していた馬を描いたオリジナルのフレスコ画を見ることができる。この方、どれだけ馬がお好きだったのでしょう!!
ランチは宿のお部屋で昨日買い求めた生ハムをつまんで、同じお店で入手したロゼのワインを。生ハムも美味しく、ワインもミネラリーでよし。
午後はParco degli olivi patriarchiをお散歩。野生のアスパラガスを手にした男性に遭遇。たくさん分けてくれそうになり慌てて数本いただいた。ちなみにこの野生のアスパラ、お宿に戻って洗ってそのままぱくっ。甘くてなんとも美味。お申し出を受ければよかった(笑)さて、このオリーブ公園。あちこちでBBQをしているグループが。若者から大人まで。こんなところで火を使っていいことに驚く。さすがイタリア。さすがモリーゼ。いや待てよ、安全に火を扱えてこその人間なのだ。昔の日本もこうであった。と思い直す。一人の男性が「日本人?」と笑顔で近づいて来た。そうだと答えると「パスクワの後にBBQをするのがイタリアの恒例行事。普通パスクエッタ(パスクワの翌日の月曜日)にするけれど、ここVenafroとLecce(プーリア州)だけはpasquettaの翌日、つまり火曜日にするんだ。約200年前から続いている行事なんだよ」と教えてくれた。なぜ、この二ヶ所はパスクエッタの翌日なんだ? そもそもなんでBBQ!? その内掘り下げて書いてみようと思う。あっ、だからお誘いもBBQだったのね。ただしシニョーラのご家族はスタンダードのパスクエッタ当日にされていた、と。メモメモ(笑)
夕食はCastle Pandone近くのJESTER’Sへ。よいお店でした。お隣の三世代ご家族。大学の先生然としたシニョーレになぜヴェナーフロへ?と尋ねられ、ローマの遺跡も数多く残り、興味深い古い歴史を持つ町に惹かれました、とお答えしました。及第点だったかしら…
ヴェナーフロ滞在の最終日は、野菜アスパラにも出会い、イタリアの国民的行事BBQにも遭遇し、などなど、ぎゅぎゅっと濃い一日でした。
*建築様式はネオ・ルネサンス様式/Neo-Renaissance



