過疎化に悩んでいたこの小さな村、チヴィタカンポマラーノで、起死回生となるアートイベント「Cvtà Street Fest」が2016年から続いているそうだ。そのアートイベントで描かれた作品を村をぐるぐる探検しながら見て回る。あっ、こんなところに! あれ、ここにも! と宝物探しのよう。企画がしっかりしているのでしょう、全体としてのレベルが非常に高い。午後また見て回ろうと外に出たら、バルバラさんのマンマにバッタリ。シニョーラは私たちをご自宅に招き入れてくれ、冷蔵庫からささっと冷たいカクテルを出し、勧めてくださった。恐縮しているとシニョーラは「これがモリサーニスタイルよ」と。モリーゼの人たちはこうやって人をもてなすのが当たり前なのだそうだ。そして今は亡きシニョーレの手になる絵画や木彫などを、思い出話と共に見せてくださった。シニョーレは油絵や木彫などを習った訳ではないらしい。絵画は40歳頃から、若い頃から独学で学んだピアノの腕前も凄くて、一度耳で聞いたら、その音楽を弾くことができたとおっしゃっていた。様々な才能を天から与えられた素敵な方だったのですね。お会いしてみたかった… 本業は建物の再生などを手掛けていたと言うので職人さんだったのでしょうか(後から分かったことですが塗装職人だったよう*)それにしても愛情深く結ばれていたご夫妻。今もシニョーラの心にはシニョーレがしっかりと生き続けている。シニョーレが描いた若い頃のシニョーラを拝見して、涙がこぼれ落ちそうになった。もちろん温かな涙。今はお一人暮らしのシニョーラ。素敵なご自宅は隅々まで整理整頓、チリ一つ落ちてない。脱帽です。お家を辞するときには、私に親密な挨拶までしてくださって。またしても泣きそうになる。お天気にもお人にも恵まれた。そのあたたかな心持ちのまま、引き続きアート作品を見て回る。さらにこの村が魅力的に映る。
さて、今日のお昼は、
・野菜のリゾ
・タラのフリット 付け合わせはチーマディラーパの炒め物
・カッフェ
・赤ワイン1/2ℓ
・リモンチェッロ(マリオさんは勧め上手、またしても乗ってしまった・笑)
明日は唯一の食堂が定休日。マリオさんが、何かテイクアウトしなくて大丈夫? としきりに心配してくれる。バルバラさんからも、何か足りないものはない? と度々のメッセージ。食料を持参しているので大丈夫と答える。ナポリとカンポバッソで仕入れたカップヌードルがあるのだ(笑)さっそくその一部を夕ご飯に。
*チヴィタカンポマラーノは二度、日テレの「小さな村の物語 イタリア」で取り上げられていた。2022年04月09日が2度目の放送。その番組紹介サイトを宿で見る。そして色々繋がった。偶然にも私たちはその番組の主人公の妻と娘に出会ったことになる。天の差配を心からありがたく思う。


