残留兵(2026.08.22 Sat.)

“どんどん声をあげていこー!!”

本日8月22日(土)京都新聞の地域面「山城」に掲載されたコラム「茶話 元残留兵の言葉」(後藤創平記者)。7月に京田辺市内で「蟻の兵隊」(監督池谷薫)というドキュメンタリー映画が上映されたそうだ。終戦後、3年以上が経過しても、まだ中国で戦っていた元日本兵「日本軍山西省残留問題」を取り上げた作品で、2006年に制作され、全国各地のミニシアターなどで何度も再上映されてきたとのこと。このコラムを書いた後藤創平記者は「恥ずかしながらこの問題について知らず、衝撃を受けた」とコラム内で吐露しているが、私もまったく知らなかった。日本がポツダム宣言を受諾し、太平洋戦争が終結した後の話。陸軍の司令官らは国に逃げ帰り、部下の兵士約2600人が中国に残された。兵士たちは上官の言葉に従い、中国国民党系の軍閥に合流し、共産党軍と戦う内戦に巻き込まれた。生き残り帰国した残留兵たちは、自発的に現地に残ったことにされ、知らぬ間に除隊したことになり、軍人恩給も支給されなかったそうだ。国を相手に裁判を起こしたが、残留は個人の意思とみなされ、請求は棄却されたとのこと。

この残留兵問題の当事者が、京田辺にもいることをコラムに教えられた。1928(昭和3)年生まれ98歳の横溝常幸さん。コラムは“戦後81年。戦争への危機感が薄れつつあるような日本の空気に触れ、「戦争に引っ張られるようなことにならないか、国民が頑張れるか」と投げかけた(横溝さんの)問いが、ひときわ重く感じた。”と結ばれていた。

「日本軍山西省残留問題」を調べてみると、共産党軍にも残留日本兵の使役の事実が。「朝日新聞/歴史は生きている/国共両軍に残留日本人がいた」参照

過去を検証して、反省をしなければ、同じようなことは必ずや繰り返される。「反省などしない」と言い切るのが今の日本のトップ。主権者たる国民をただの駒だとでも思っているのだろう。そして臭いものには蓋。言語道断。