遠征、岡山へ(2024.10.05 Sat.)

黒住教*献茶祭へ伺う。同門の友人が添釜席受付のお手伝いをすると耳にし、この献茶祭のことを知った。黒住教といえばご近所に宗忠神社がある。境内をよく通らせていただいているし、友人の一人がこちらで挙式し参列したご縁もある。ご本部に出向くよい機会と思い、券を友人にお願いした。HPを拝見すると黒住教献茶祭は昭和25年から行われていて今回は第75回、献茶のご奉仕は五流派(表千家・裏千家・速水・藪内・武者小路千家)の輪番制。本年は表千家、三木町宗匠のお出まし。添釜席は表千家、裏千家、速水流の三席。岡山駅からは臨時バスのピストン運行も。タイミングが合わず、通常の路線バスに揺られ、岡山市北区尾上の神道山へ。バスを降り、社務所でお会記を入手し、てくてくと階段を上がりお献茶が行われる「大教殿」へ向かう。午前11時に始まるお献茶の前に一席入らせていただこうと目論むも果たせず。お献茶の後に、表千家そしてお裏さんのお席に。どちらのお席もお席主のお心が感じられる設えで、お菓子とお茶も美味しく和やかにひとときを楽しませていただきました。速水流さんのお席には、残念ながら入れず。帰りは臨時バス。来る時同様に出たばかり。だいぶ待ちましたが地元の方々とお喋りができ、これもよい時間になりました。こちらの献茶祭は3流派3席の添釜席となっている点が特筆。他流の方々との邂逅もよいものでした。芭蕉庵という和菓子屋さんのお名前も持ち帰る。

*黒住教:備前岡山藩の守護神社・今村宮の神官であった黒住宗忠(1780~1850)が、江戸時代(文化11年11月11日・西暦1814年)に開いた教派神道。幕末三大新宗教に数えられ、神道十三派の草分け。=以上黒住教HP参照=

“秋”届く(2024.09.30 Mon.)

昨日やぎ叔父からこの季節のお楽しみ「栗きんとん」(中津川すや製)が届いた。最初にこのお菓子を口にしたとき、こんなに美味しいものがあるんだ、と思った。それから毎年かかさず叔父が届けてくれる。ありがたいことです。美味しさは変わらないけれど、茶巾の絞り具合(景色)が年によって異なる。それもまた風情があっていい。今年は一緒に「栗こごり」もやって来た。おいしく口に入れていてはたと閃いた。クリームチーズをのせて粗挽き黒胡椒をトッピングしたら、白ワインのお供にばっちりなのではないか!? ちょうど冷蔵庫には「よつ葉北海道十勝 なめらかクリームチーズ」がある。はたしてその目論見は大当たり、どんどんっ!! ほんのり甘いニュアンスもあるスペインの白(シン チャレッロ 2022 アモス バニェレス)と相性抜群。我ながらグッドジョブ、でした(笑)

ブラック・ジャック展(2024.09.18 Wed.)

やぎが先行して見て来た「手塚治虫 ブラック・ジャック展」@美術館「えき」へ。午後から京都駅近くの会場で勉強会。その前に立ち寄ろうと出かける。生原稿のセリフまで読んでいたら、全然時間が足りなかった! 最近目測をあやまること多し(涙)最後の方は駆け足になってしまった。残念無念!!

それにしても、こういう漫画と共に成長できたのは幸せだった。本当に心から強くそう思う。10月6日(日)まで。

展覧会はしご(2024.09.15 Sun.)

三連休中日、遠方より同門の友来たる。表千家北山会館で待ち合わせ、開館30周年記念特別展「わびと数寄―受け継がれる利休の心―」前期を見る。特別展、さすがに見応えあり。閉館が午後4時半(入館は午後4時まで)というのを迂闊にも失念しており、時間が少し足りなかった。後期はもっと早くから出かけなければ! 夕食の予約時間まで時間があるので、もうひとつ展覧会へ。京都文化博物館で11月10日まで開催中の「生誕140年記念 石崎光瑤」へ。こちらは18時まで開館(毎週金曜日は19時30分まで延長、入館はそれぞれ30分前まで)。「石崎光瑤」がどんな画家なのかも知らずに出かけましたが、とてもよかった。ヒマラヤや剣岳登頂など近代登山家としても名を残していらっしゃる方だそうだ。ご本人が撮った写真もたいへん興味深く、“立山・白山をはじめとした北陸の山々、インド行で巡ったヒマラヤで描き残した”という写生帖もよかった!「石崎光瑤」という画家の名前が私の胸にしっかりと刻まれる日となりました。

名器、名画などで心を潤した後は、トスカーナ料理店でやぎも合流して夕食。良いものを見た後はさらににワインもお料理も、うまし。

若州一滴文庫(2024.09.08 Sun.)

@一滴文庫

若狭和田ビーチ一度伺いたいと切望していた一滴文庫さんへ。「水上勉没後二十年フォーラム 水上勉と、一休」(主催:花園大学国際禅学研究所)に参加。車を持たない身にはアクセスのハードルが高く、これまで伺う機会を得られずにおりましたが、往復大学のバス利用という有難い内容で、一も二もなく参加を決意。水上勉先生は、勤め人時代にお声を電話越しに三度ほどお聞きしたことがある。自慢です(笑)当時勤めていた会社のアプリをお使いいただいていたご縁。一滴文庫さんは思っていたよりも大層立派な建物でとても素敵な場所でした。これだけの施設を私財を投じて生まれ故郷に設け、自ら運営されていたことに今更ながら感嘆する。1985年3月開館、2003年5月よりNPO法人一滴の里が運営を担う。フォーラムに先立ち、文庫内を見学。70を超える水上作品の装丁や挿絵を手掛けた渡辺淳氏の絵画展示。大いに魅せられる。水上勉先生の蔵書が約2万冊の図書室、図書はすべて読むことができるそうだ。そして図書室の奥には児童図書コーナー「ブンナの部屋」も。竹人形もまことに素晴らしく、次はぜひとも竹人形文楽を拝見したいと思う。そしてこれを機に水上作品を大いに読もうと心に決め、まずは新版「雁の寺」を買い求めた。日帰りでお戻りになる参加者が多い中、私はせっかくだからと一泊プラン。若狭和田ビーチの夕暮れが心に染み入る。