梅花祭野点大茶湯(2020.02.25 Tue.)

お茶席の券をいただきお稽古の前に天神さんへ。ずいぶんと道路が混んでいる。そういえば先週の金曜日(21日)も同じように道路が混んでいていっとき随分と空いたように思ったバスも、かなり混み合っていた。どこもかしこも空いているようだから今が行きどき!?と思う人がお出ましになっているのでしょうか?(本日は京大の試験日だったことも影響しているようです)かくいう私もこの機を逃してなるものか!と行きそびれていた伏見稲荷へ足を運ぼうと意気込んでいましたが、花粉が早くもピークを迎え、出鼻を挫かれる。そうこうしている内に感染経路のはっきりしないケースも出始めて、いささか弱腰に(苦笑)

さて、お茶席。お菓子はその場でいただけず持ち帰り。舞妓ちゃんのお点前はあるけれどお運びはなし。お茶もお盆で持ち出されて各自取り、飲み終わったらまたお盆に戻すなどなど、新型コロナウイルスの影響で主催者側のご苦労がしのばれるお席でした。正直味気なさはあったものの舞妓ちゃんは可愛く、梅の花も愛でられ、お茶券をくださった知人に感謝。

それにしてもどうなるのだろう。この人たちに任せておけば!と信頼を寄せられないから余計に不安が募る。しかしどこへ逃げ出す訳にも行かず。自分にできる、よく笑いよく寝てほどほどに美味しいお酒を飲む、ことを毎日実行(笑)

国々は繋がっていて地球はひとつ、という当たり前のことを肝に銘じ、このピンチを地球人として目覚めるためのチャンスと出来れば!いがみ合ってる暇はない。

米粉のクッキー(2020.01.20 Mon.)

年末に予定していた庭の手入れが私の怠慢で日延になって、ようやく本日庭師さんデー。隅々まで丁寧に手を入れていただき、すっきり。なんとも気持ちがいい。

庭師さんに入ってもらうときは10時と3時のお茶の時間は欠かせない。共通の趣味の話題でも盛り上がれ、こちらも楽しみな時間なのである。普段はあまり手に取ることがないお菓子を買える貴重な機会でもある。今回も、気にはなっていたけれどこんなときでなければ、といものを選ぶ。糖分はお酒で取る派の私にとって、お菓子は基本「もったいない」ものなのだ(笑)

「かたクッキー 野菜づくし」(“匊 KOKU”製)
ごぼう、かぼちゃ、ブロッコリー、人参、ビーツ、ほうれん草

見た目はお干菓子のよう。ビタミンカラーも美しい。味もなかなか。ただ野菜によってはメープルシロップの風味が勝り過ぎているものもあり。その点が、惜しい!

月釜@水無瀬神宮(2020.01.17 Fri.)

10月のお献茶式へは毎年足を運んでいる水無瀬神宮。ご縁あって13日(日)月釜へ寄せていただく。大福茶のお席もあり、思いがけず初めての体験。テレビのニュースで見たことがある、大きな大きなお茶碗でお濃茶のように回し飲みをする大福茶。果たしてちゃんと飲めるだろうか。どきどきしながらお席入り。お正客様のお席へは新しく新調したというお茶碗。お一人でも飲める様に軽く作りましたとお席主。それにしてもお茶杓と茶筅の大きさもすごい。続いて次々とお茶碗が出て来る。私のところへはだいぶ大きなお茶碗が回ってきた。最初にいただく光栄に浴する。両隣の方に助けていただき無事に美味しく頂戴する。ほっ。お菓子は「花びら餅」。このお菓子に最初に出会ったときは「むっ!?」と思ったものです。今ではなんと美味しいのだろうと思う。成長しました(笑)さて、花びら餅の原型は「菱葩」(ひしはなびら)と呼ばれるもの、だそうだ。そしてそれは川端道喜がお正月の鏡餅を調進して御所に納入した「正月御居御鏡餅(しょうがつおなりおかがみもち)に由来があるとのこと。こちらのページ「京都暮らしあれこれ 第8回 川端道喜の「御菱葩餅(おんひしはなびらもち)」に教わりました。牛蒡、元々は鮎だったんですね!

次に月釜のお席に入る。待合ではお正月なのでと一献。うれしいお心遣い。お席ではお濃茶のお心尽くし。岡山辻利園詰の濃茶に元号令和に因んだお菓子。ご製は末富さん。お正月らしいお席を堪能してまことに好日。

写真は2015年、友人宅でのお稽古会お初釜での「花びら餅」(とま屋製)。表の友人、そしてお裏さんの友人に私の三人で幾度かお稽古会をして、お初釜(もどき・笑)も二回。しかしいつしか休会となって久しい。再開したいものです。その思いも込めて写真をアップ。

大黒天(2019.08.30 Fri.)

旧暦の八朔に当たる本日、お稽古先でお釜が掛かった。ふるさとツルでも9月1日に「おはっさく」と呼ばれる秋祭りが盛大に行われていた。毎年楽しみに出かけるお祭りだった。ふと今も行われているのかと検索してみたら、なんとなんと今では大名行列も行われているらしい。オドロイタ。

そう言えば我が家にも大黒様がいらっしゃる。東京は柳橋の古道具屋さんでご縁のあった小さな大黒様。黒光りしているのはやはりお台所に祀られていたのでしょうか。お使いの鼠は友人の陶芸家KURAさん作。本日のお菓子「黄金餅」(二条駿河屋製)を買って帰り我が家の大黒様にもお供え。あっ、大根!

吉田山大茶会’19(2019.06.01 Sat.)

Photos by iPhone X

第10回目を迎える吉田山大茶会へ。お目当のひとつは土屋さんの軽トラ茶席。大人気で早く伺わないとすぐにいっぱいになってしまう。今年は何と「お濃茶」!驚きの展開です。運良く一席目の五人の内に。昨日用意をしながら「しまった」と思われたそうですが、こちらは嬉しい限り。どんな風に展開されるだろうと楽しく席につく。まずは素敵な設えの軽点心。思いがけなくお酒も一献!飲めない方には奈良の名水「ごろごろ水」。お相伴した皆様(全員女性)すべてお酒をチョイス。ふふふ、まさに一座建立。お酒は奈良市都祁の倉本酒造さん(恐らく純米酒の「倉本」だと思われます)。好みのたいへん美味しいお酒でした。軽点心もとても美味。茶釜のお湯で溶くお味噌汁もいただいて、いよいよお濃茶。お菓子は常のように取り回し、お濃茶は一人で参加のゲストには各服でのご配慮。各服点ては難しいと思いますが、さすがです。お席は土屋さんが想定していたよりも随分と早く済んだけれど、とてもゆったりした時間を味わった心持ち。他の皆様も同じ思いのよう。開放的なお席なのに気持ちよく閉じられた感もあって、とてもよいお席でした。今までのお薄一服もよかったけれど、できれば来年もこのスタイルで!と陰ながらリクエストしておこう(笑)

お稽古場で学ぶ茶の湯を実践したいという気持ちもあるけれど、これからお茶室を持つのはまず無理だし、そうなるとお茶室を想定したお道具を中途半端に持っていても、と悩ましい。自分なりの常のお茶とは、ということを模索している私にとって、土屋さんの軽トラ茶席はひとつの答え。そうは言っても軽トラもないんですけど(笑)寄せていただく毎に、道筋は明らかになる。土屋さんに感謝。

そうそう、新調された畳がまた素敵だった!