歓迎!オオムラサキ!!いや? (2015.08.19 Wed.)

2015年8月21日(金)追記:オオムラサキ(♀)がやって来た!と大喜びでしたが、その後の調査で「ゴマダラチョウ疑惑」浮上。どうやらゴマダラチョウの雌だったようです。ぬか喜び(涙)でも観察は続けます!

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今年(2015年)の春に庭のエノキでヒオドシチョウの産卵を目撃。日々観察を続けてようやく一匹の羽化を目撃した。まことに感動的な一瞬だった。そしてこのエノキにオオムラサキも産卵することを知った。「歓迎、オオムラサキ」と看板でも出しておこうかと家人と冗談を言いあい、本当に来てくれたら嬉しいねと話していたら、本当に来たーっ!!!昨日、飛来を目撃して、注意深く見守っていたら、本日も一匹の雌がやって来た。ゆっくりと羽を動かしながらエノキの幹を降りてくる。産卵場所を探しているのだろうか、と見ていたら、こともあろうかエノキの幹からずり落ちてしまった。そして隣のオオムラサキツツジに軟着陸。そこで動かなくなったので、お休みモードに入ったのかと思ったら、飛び立ってしまった。んんん?もしかして産卵!?でもそこはエノキじゃないよぉ〜!!

オオムラサキがオオムラサキツツジに産卵。冗談のようなことが本当に起こっていた。

エノキの葉っぱにも産卵していることを願いつつ、ツツジの葉っぱの卵を確認。たったの四つ。大丈夫なのか。心配になる。まずは無事イモムシになって欲しいぞ!!観察は続く。

ヒオドシチョウ・ファイナル!(2015.05.24 Sun.)

日々観察を続けていた蛹、今日になって色がだいぶ変わってきた。蝶の模様が透けて見える。これは羽化が近いのでは。午後かな、夜かな、思いを巡らしながらお昼に出る。

お気に入りのおそば屋さんで美味しいお蕎麦をつるつるっとやって、お買い物へ。ちょいと遠目のスコップ・アンド・ホーさんへ野菜を仕入れに。もう一件寄ってから戻ろうと歩いていたらiPhoneが鳴った。「羽化してたよ!」とやぎ。もう一件はスキップして慌てて戻る。こどもの誕生に間に合わなかったお父さんの気持ちだ。なんでお昼に出ちゃったんだぁ〜(涙)

ころげるように勝手口から庭へ。よかったぁ、まだいたっ!斯くなる上は飛び立つ瞬間は絶対に見逃すまい、とカメラ片手に庭に陣取る。翅が乾くまでどれくらいかかるのだろうか。

しばらく動かず。だいぶ経ってから、羽を一瞬広げる。ときどき透明な液がしたたり落ちる。何度かこの繰り返し。地面には最初に落としたと思われる赤い液、「羽化液」と呼ばれるものが落ちていた。

少しづつ場所を変えながら、なんどか羽を広げる。近寄ってよく見ると、白っぽかった脚が黒くなってそれまで羽のラインにぴったり添っていた触覚が離れていた。いよいよ飛び立つのだろうか。そうこうしている内にささっと動き出しひらひらっと飛び立っていった。時計を見ると午後2時38分。お昼に出たのが12時少し前で、おそらくその後ほどなくして羽化したと思われるから、羽化から飛び立つまでおおよそ2時間半というところか。

庭の18匹の蛹の内、無事羽化できたのはこの一匹だけ。でも一匹だけでも無事羽化できてよかった。来春生まれ育ったわが家のエノキに戻って来てくれますように。それにしても産卵から羽化までつぶさに見ることができてうれしかった。貴重な体験。命の神秘とすごさをかいま見た。小さな蝶がとても大きく見えて、大きな自分が小さく思えた。今日の天気は晴れ。湿度も低く快適。青空にヒオドシチョウのオレンジがよく映える日だった。

ヒオドシチョウその3 (2015.05.17 Sun.)

無事に蛹になったからと言って安心はできない。その後が保証されていないのが自然の厳しさ。鳥さんたちも生きていくためには食べないといけないし。本当にきびしい。

●5月13日 朝、外出の前に庭に水やり。軒下、窓のレールの下で蛹化した三匹の無事を確認。夕方、「蛹がない」とオット。あわてて見てみたら本当に忽然と姿を消していた。鳥?蜘蛛?

●5月14日 他の蛹も気になって、チェック。何度見ても南東の椿に二匹しか見つからない。

●5月17日 なんとなんと一匹だけに。目を凝らしくまなく何度も確認するもたった一匹。5月11日の時点では十八匹の下垂が確認できたのに一匹になってしまった。どうかこの一匹だけは無事に羽化できますように。

最後の一匹(ヒオドシチョウ蛹)

ヒオドシチョウその2 (2015.05.11 Mon.)

これまでイモムシ、毛虫はあまり歓迎できる類いのものではなかったけれど、偶然ヒオドシチョウの産卵から蛹化まで見た今では「かわいい」とまで思ってしまう。“知る”ということは“愛”につながる。

●5月11日 オットが北東の椿の枝にひとつ見つける。他の樹も探してみると、南東の同じく椿に8個が確認できた。おそらくもっとたくさんあるのだろう。嬉しくなる。これで合計12個

ヒオドシチョウ (2015.05.10 Sun.)

庭に一本のエノキ。今年はヒオドシチョウの産卵を目撃。一枝の先端に産み付けられた卵は無事イモムシになり、脱皮を繰り返しながらばりばりと音が聞こえるほど葉を食べ、気がつくと一匹も見当たらなくなった。エノキをくまなく見てみても蛹の姿は見つからない。調べてみると、樹を降りて蛹になるらしい。以下はじめて目撃した産卵から蛹化の記録。本文の後に写真を掲載。苦手な人はご注意の程(笑)

●4月02日 産卵

●4月21日 1令幼虫

●5月04日 終令幼虫 1令から2令3令と続きどうやら4令が終令となるらしい

●5月07日 それまで聞こえていた葉を食べるバリバリと言う音が聞こえない。姿も見えない。あれほどいた終令幼虫はどこへ行ってしまったんだろう

●5月09日 エノキから降りて来て蛹化する、ということを知り、どこかに姿がないかと探してみると、いましたいました!縁側の下に四匹。三匹はまだイモムシの姿。一匹はすでに蛹に

●5月10日 早朝。もう一匹が蛹になっていた。しかし北側の一匹の姿がない。何ものかに食べられてしまったのだろうか。朝食後にもう一度観察すると、残りの一匹も蛹に。四匹の内、一匹が失われ、合計三匹の蛹。無事蝶になれるだろうか。観察はつづく

あんなにたくさんいた幼虫。庭では四匹しか確認出来なかった。他はどこへ行ったのだろう。鳥たちのエサになってしまったものも、もちろんいると思うけれど、あれだけの数から生き残ったのが四匹だけとは考えにくい。終令幼虫はかなりの距離を歩くらしいので、他の場所で無事蛹になっているのを祈ろう。