

菊水鉾のお茶席と書の先生ご参加のグループ展へ。傘マークが出ている。久しぶりに長板中型の綿絽(藍染)を引っ張り出す。帯は竹富グンボー。少しでも涼しくと麻の足袋に胡麻竹の下駄。昨年は外へ出ていたので、一昨年ぶりのお席。一昨年は同門のSさんと待ち合わせて早めに並び、一席目の最前列。供茶のお点前を拝見した。今日は一人なので、適当な時間に赴く。お社中のNさんと偶然ご一緒に。さほどの列ではなくさくさくとお席につくことができた。今回のお皿は「黒」。終わって、「八竹庵」へ。『洛宙アート展2025 久遠~KUON~プロジェクト「感性・伝統・未来」展』を拝見する。広い町屋の各部屋に参加アーティストのお作品が並ぶ。ギャラリーや美術館とはまた違った趣と素晴らしさ。上田普先生の作品は中川周士(木工芸)さんの作品と共に内蔵に展示されていました。お二人の作品が響き合い(どちらも良い借景となり)とても魅力的な展示。他の方々の展示もまたしかり。作品はもとより建物も素晴らしく、興味深く拝見した。洋室も一部屋あって、鎌倉彫が施された壁や、天井の仕上げも面白く目をこらす。この部分を手掛けたのは「武田吾一」だそうです。なるほど、とうなる。「旧川崎家住宅」とあって、そのときは気がつきませんでしたが、後からそうか、「紫織庵」! と合点しました(こちらの長襦袢を何枚か持っている)。紫織庵が手放されたと耳にしたときは、この後どうなるのだろうと心配になったことも思い出す。現在は「株式会社くろちく」さんの所有で、元のままに保存、活用されていることに心から安堵した。会社の代表、黒竹氏のご先祖さまが大工方としてこの建物に参与していた背景もあるのだそうだ。ご縁が紡がれ大いに喜ぶべき着地をした町屋。決断をされた方々には拍手喝采!! 末長くこの姿を留めてもらいたい。お茶室をお借りできるのかとお尋ねしたところ、部分の貸し出しはしておらず一棟貸しとのこと。お値段をお聞きしたら、友人知人を集めればお借りできない金額ではなく、ムラムラと野望が(笑)
八竹庵、私が今住んでいる家と建築スタイルが非常に似ていると思った。もちろん贅の尽くし方やスケールは大違いだけれど。建築年代を知ってこちらも大いに合点。室町随一の豪商「四代目 井上利助」が住宅兼商談の場として建てたのが1926年(大正15年/昭和元年)、私の住む家が昭和2年とほぼ同一年だった。
「くろちく 八竹庵」詳しくはこちらで。