「謡をきく 謡をよむ」(2026.02.15 Sun.)


謡とお話は金春流シテ方、佐藤俊之さん。昨年6月に第一回「角田川」(他流は「隅田川」)へお邪魔したのが縁で、本日また寄せていただくこととなった。本当は毎回参加をしたいのだけれど、他の用事と重なることも多く、ようやく2回目。

本日、第4回は「葛城(かづらき)」舞台は雪に覆われた葛城山。“自称”容貌が醜い葛城の神(一言主)が主人公。大昔、葛城から吉野大峰山へ岩橋を渡そうとした役行者に助力を頼まれた「葛城の神」は、醜い容貌を恥じて夜だけしか働かず、仕事が遅い!と腹を立てた役行者に、蔦葛で縛られてしまった、というエピソードが一つ目の下敷き。こんなことで腹を立てるなんて修行が足りないね、役行者(笑)二つ目は、しもとゆふ葛城山にふる雪のまなく時なくおもほゆるかな という『古今集』の「古き大和舞の歌」(配布資料参照)

催しのチラシに「謡は美しい詩のことばの連なりです」とありますが、まさに。掛け詞なども耳に心地よく、物語に惹き込まれる。まず解説があり、次にその部分の謡、と進められていくので私のようなビギナーにもとても分かりやすく、そして楽しめる。遅蒔きながら、引き出しに少しづつでも知識を蓄えて行こう。終了後に面についても詳しく教えていただいた。正気の場合は黒目の部分が「四角い」ということを初めて知った。能面の展示会へも行っているのに!! 「増女」「冠下」という言葉も引き出しに。

今後の予定:
5月3日(日・祝)「加茂」
7月12日(日)曲目未定

詳しくはこちらで。

厄除け 法螺貝餅(2026.02.07 Sat. )

節分にいただいたお菓子の覚書。写真はお土産に頂戴したものを自宅で撮影。お席ではもっと素敵なプレゼンテーション(笑)ご製は柏屋光貞さん。同じくこちらの「行者餅」に花びら餅のエッセンスも加わったお菓子、という印象。形は紛う方なし法螺貝! さてこの節分の日限定の「法螺貝餅」は“戦後、聖護院が新たに本山修験宗として再出発する時期に門主を務められていた岩本光徹師の要請で作られたお菓子”だそうです。柏屋さんのご当主は代々は修験道の修行をされており当時9代目の方が“岩本光徹⾨主との深いご関係によって菓子の依頼を受けられた”とのこと。そして“当時⾨主から託されたのは、聖護院⾨跡に昔から伝わっていた「麩の焼き」⾵の「法螺」という菓⼦の、「新たな形」” そうして出来上がったのが現在の「法螺貝餅」だそうです。お菓子に歴史あり!(以上“”内は「瓜生通信」より抜粋)

聖護院⾨跡に昔から伝わっていた麩の焼き風のお菓子「法螺」も気になります。

こういうお菓子を口にできるのも、日々の安寧があってこそ!!

節分(2026.02.03 Tue.)

「騙されて騙されて騙されて騙されて騙されてまいります」のか。洒落にならない。笑顔に、ご用心。さて自分の中にもある邪な心を鎮めに本日はフル回転。まずはお稽古先の節分釜。次いで真葛庵の月釜へ。午後は聖護院門跡での採燈大護摩供へ参列する。山伏のお一人が知人というご縁。聖護院門跡さんも自宅から徒歩圏内。以前内部を見学に伺ったことはありますが、護摩焚きは初めて。進行に合わせてご説明があるので、内容がよく理解できた。それにしてもさすがに修験者の皆様である(よもや極暖をお召しの方はあるまいな、笑)。一部始終を驚きを持って興味深く拝見し、目の前の紙垂をありがたくいただいて門外へ。そして壬生寺へ移動。狂言も拝見したかったけれど、電池切れ(涙)最後の予定まで時間があったので、検索して見つけたワインショップへ。店内で飲めるともあり。さすが鼻が効く、と自画自賛してしまった(笑)今宵試飲ができるワイン(白1、オ1、赤2)がすべて日本ワイン。しかもどれも飲んだことのないものばかり。そしてそれぞれに美味しい。特に気に入った白を買い求めて、最後の予定先へ。とある勉強会でご一緒の方(速水流さん)のお稽古場で節分をテーマにしたお席に寄せていただく。お心尽くしのおもてなし、他流の方々とのお話も楽しく知見も広がる。勉強不足の我が身を反省しつつ、厄を落としてさっぱりした心持ちで帰路につく。さぁ、明日は春が立ちますよ! 私も立ちあがろう。

尻敷に個性があることを知った日でもある(笑)

初・浪曲(2026.01.18 Sun.)

京都新聞で知った『第3回 玉川奈々福浪曲会@瑞泉寺「玉川奈々福 駒姫様を語る」』へエントリー。一度はご門を潜ろうと思っていたお寺さんだったこともあり。80名定員のところお知らせがあった私の番号は79。ブービー!? (おそらく)ぎりぎりで参加が叶ったようです!! そして本日、生まれて初めての浪曲へ。駒姫様のお話が悲しいものなので、前半は百人一首の歌を題材にした軽めのものをとご用意くださった。大いに笑う。そして後半は瑞泉寺に眠る悲劇の姫君「駒姫様」を。語りに先立ちご住職からこちらのお寺さんの縁起や駒姫様などの解説あり。関白秀次公とご一族の菩提寺とはお聞きしておりましたが、これ程の物語があったとは。浪花節で語られる駒姫さまのお話に涙しながら、今の世にも同様の理不尽極まりない出来事が後を絶たないことに、胸が痛んだ。浪曲の後には、ご住職による御一族追善のお経。手を合わせ私も一心に祈る。

瑞泉寺のご住職はイラストレーターとしてもご活躍されている。本日のチラシもとても素敵でした。

⚫︎第3回 玉川奈々福浪曲会@瑞泉寺 「玉川奈々福 駒姫様を語る」
 日時/2026年1月18日(日)14:30開場15:00開演
 場所/京都瑞泉寺・本堂
 席数/限定80席(イス席)
 参加費/1人3,500円
〈演者〉
 浪曲師 玉川奈々福
 曲師 広沢美舟

“三九郎”(2026.01.14 Wed.)

昨夕、同門のMさんを松本よりお迎えして御所西のイタリア料理店で会食。Mさんはいつも松本の美味しいお土産を下げてきてくれる。今回は大好きなおかきなどに混じって手ぬぐい*も。そして手ぬぐいには「三九郎」の文字。「三九郎」って何と尋ねる私に説明をしてくれるMさん。あっ、どんど焼きのことね!と合点。でもなんで「三九郎」って言うの、という私の問いには答えがなかった。昔から「三九郎」って呼んでるからって。さすが松本。いろいろ深い。しかもMさんが子供の頃の「三九郎」の思い出話がバイオレントで面白すぎ。元々「三九郎」は子供の行事で、今のような三角錐の形(クリスマリツリーの様な)ではなく藁などで人が入れる様な小屋の形に(子供たちが)作っていたらしい。そして互いに他の小屋に突撃などして云々と。ひと昔前のキッズは、すごい(笑)

で、「三九郎」の名前の由来。その響きにすっかり魅了されたわたくし。本日インターネットで調べてみました。結果は、不明。またしても諸説あります、の壁(笑)

*松本本町ルネサンス倶楽部オリジナル手ぬぐい「松本の冬〜春の行事」:地元のデザイナー、長谷川幸世さんによるとても素敵なデザインです