志の輔独演会(2026.05.27 Wed.)

今年の独演会は、春秋座の開場25周年を記念してなんと4日間開催。いつものように初日のチケットを入手。徒歩で伺える喜びを感じつつ、楽しみに伺った。「落語国」(by 志の輔師匠)は本当に愉快だ。現実の社会がどんどん息苦しくなる中、「落語国」の中には笑いと涙と人情が渦巻いて。「まくら」では常々感じていることをぴしゃりと気持ちよく指摘(批判)、もちろん笑いあり。さすがである。前日には大阪松竹座の千秋楽(さよなら公演 御名残五月大歌舞伎)へお出かけだったそうだ。そのことも関係してか、いつにも増してキレとパワーを感じる高座でした。

終演後、会場近くの「グリル猫町」さんで夕食。随分と久しぶりの訪問。帰る道すがらhoweneさんにも立ち寄って、落語の余韻を楽しみつつグラスを傾ける。ご近所さんにばったりというおまけ付き。

美術館へ走る(2026.5.23 Sat.)

メンバーシップに入会している京セラ美術館。朝一で伺う。まずは会期終了が明日に迫っている「⻄洋絵画400年の旅―珠⽟の東京富⼠美術館コレクション」そして6月14日までの「大どろぼうの家」を見る。

東京富士美術コレクションの西洋絵画は、16世紀のイタリア・ルネサンスから20世紀の近現代美術までを網羅し、国内屈指の充実度を誇り、本展では同館の所蔵品から選りすぐられた80点あまりの西洋絵画を展覧、とのこと。入館時間に合わせて行ったのに、すでに中にはかなりのお人。むむむ? 時間を間違えたかしらとお尋ねしたら入場時間を少し早めたとのこと。展覧会は最終日が近づいてから行ってはいけない。早めに行くべし! 奥の方の空いているところから見初めて、多くの人の流れとは逆向きに作品を拝見。クールベの波は確か東京の西洋美術館に収蔵されているものが中学校の美術の教科書に載っていて、模写を(水彩で、ですが)したことがあり、出会うと懐かしい気持ちになります(笑)

大どろぼうの家」は8つの部屋で構成されている。それぞれに面白かったけれど、私は【銀の庭】が特に気に入りました。大どろぼうに盗み出された谷川俊太郎さんの詩の朗読を聞きながら、宇宙に、そして足元(地球)に思いを馳せる。子供たちも各部屋で面白そうにしていて、ほっこりした気持ちになりました。京都の後は、福岡、新潟、愛媛に巡回予定。

“殺生塚”(2026.05.17 Sun.)

「安田登 創作舞台『殺生塚』、再演決定」というご案内をいただいてエントリーしていた創作舞台@京都瑞泉寺さんへ。2024年に豊臣秀次公と御一族四三〇回忌記念として上演・奉納された舞台の再演、

“豊臣秀次公と御一族430回忌記念に奉納された幻の舞台『殺生塚』が、ふたたび上演されます。安田登率いる劇団ノボルーザが『東京雑戯團』としてパワーアップ。秀次公ご一族の鎮魂の舞台が、かつて処刑のあったその場所に立ち上がります。能の謡、歌曲、おわらい、雅楽、テクノミュージック、アート、そして読経など様々な芸能が渾然一体となった見たことのない舞台です”

とのこと(“”内、瑞泉寺HPより抜粋)。

瑞泉寺さんへは、『第3回 玉川奈々福浪曲会@瑞泉寺「玉川奈々福 駒姫様を語る」』へ今年一月に伺った。そのご縁で今回も足を運ぶことになった。瑞泉寺さんは、かって処刑が行われ塚が築かれた場所に本堂が建てられ現在に至っている。前回同様、まさに処刑のあった場所の真上で秀次公と御一族の鎮魂の舞台が繰り広げられるのだ。前回は御一族の駒姫様にフォーカスされた物語であったが、今回は御一族39名の物語、お一人お一人の物語である。しかと見、しかと聴き、しかと手を合わせた。

安曇川へ(2026.05.13 Wed.)

植物染め作家・佐藤竜子さんが、お膝元では初めてとなる作品展〜つれづれなるままに〜を本日から開催している。月曜日に、琵琶湖の辺りに住むAさん夫妻にお招きにあずかり明香村へ赴いた。その折、初日にご一緒しましょうとIさんとお約束しての本日。ご自宅からお車のIさんとは展示会場で待ち合わせ。わたしは列車に揺られて琵琶湖の美しい景色を眺めながら安曇川へ。湖面がきらきらとさざなみ、対岸には遠山の景色。京都からさほど遠くないのに、静けさと美しさがある。琵琶湖バンザイ! と心の中で叫びながら安曇川着。駅から作品展会場の旧安曇川郵便局*(現ギャラリー藤乃井)へゆらゆらと向かう。旧安曇川郵便局がある通りは旧の街道だろうか。川が道路と並行して流れ、家々の前には小さな橋がかかる。この風景が故郷を思い出させる。Iさんとも無事に落ち合い、作品展を堪能。佐藤竜子さんは京都市内の法然院さんで定期的(二年に一度)に作品展が開催されているが、ギャラリー藤乃井さんでの作品展は、また違った趣に満ちていた。今回は「プレイルーム」もあり(笑)

安曇川には巻筆の攀桂堂さんもあって、そちらへもお寄りする機会を得た。こちらの筆を数年前から愛用しており、一度伺いたいと思っていた。お直しをお願いしたい筆もあり。それが叶い、またまた天の差配に、そして車でぴゅっと運んでくれたIさんに感謝。用事が終わった後は、Iさんが予約をしてくれた、これまた風情のあるレストランでランチ。なんとも贅沢な安曇川へのショートトリップとなる。それにしても電柱電線の無粋なこと(涙)

*元造り酒屋だった建物とのこと。元々の建物は築200年ほどだとか。奥の方へ(許可をいただき)踏み込むと、その名残を拝見することができました

さくらさくら(2026.03.30 Mon.)

カリフォルニアの友人に京の桜を(写真で)届けた。世界が騒がしくとも、私たちは私たちの春を楽しみましょうとメッセージを添えて。「今日という日に、ほんの少しの明るさと美しさをもたらしてくれてありがとう。世の中には確かに、混乱ばかりが溢れている。だからこそ、それを和らげるものが必要なのだ。」という返信が届いた。“ほんの少しの明るさと美しさ”という表現に今わたしたちが置かれている苦境が滲む。春、花々が笑い、鳥が謳う。これ以上に、何を望むのか。常軌を逸した人たちに翻弄される、私たちの哀しさを思う。