戻ってきた花粉症(2024.03.01 Fri.)

妙心寺の塔頭へ。開祖、景川宗隆禅師の忌日に行われるお献茶式に参列。景川禅師(応永32年/1425年-明応9年3月1日/1500年3月30日)は伊勢国のお生まれ。「禅は景川」と讃えられ“後御堂法坂 雪霜十六年”(うしろみどうほうさか、ゆきしもじゅうろくねん)と師の修行ぶりがひとつの口伝として伝えられているそうな。法坂とは、妙心寺開山堂の東、龍安寺に向かって登る道だと言われ、その途中にある地蔵堂が後御堂と呼ばれていたそうです。その道のりを禅師は16年の間、雪の日も霜の日も厭うことなく龍安寺の師匠のもとへ通われた、という逸話(妙心寺HP参照)。この日は雪が降って寒い年もあれば、晴れて穏やかな日も。本日は風が冷たいものの、明け方までの風雨は治り、安堵して出かけた。お庭では古木の梅がこぼれ、春の息吹が堂内にも。

帰宅した頃になって、ノーズラニング。止まらない、止められない! ここのところ古い連れ合いの花粉症が随分と軽くなり、今年はいきがってマスクもしていなかった。楽勝楽勝と思っていたところに突然の嵐。ティッシュボックスを持ち歩く羽目になった。それにしても感心するのは人の身体のシステム。どうやってこれだけの鼻水を作り出すのだろう。そのことにほとほと感心する。いや、感心している余裕はないのだけれど(苦笑)

カフェ考察(2024.02.29 Thu.)

久しぶりに気功のクラスへ。「緩める」ということが少しわかってきたように感じた。身体を委ね身体に任せる。頭でっかちにならないように。終わって岡崎のワインショップへ。その前にどこかでランチを取ろう。途中にお昼からやっているバルがある。カヴァのグラスも飲めるし、と算段したが本日はお休みでありました。残念。それでは、どこへ行こう。京セラ美術館のカフェは、オープン当時は気に入っていたけれど、先日久しぶりに立ち寄ったら、自分のスマホでQRコードを読み取って注文する、というシステムに変わっていて、ちょっと気持ちが離れている。私はやはり「人」に注文したい。そのやりとりもレストランやカフェの「味」だと思っているから。さて、どうしたものかと歩を進めていて閃いた。そうだ! 細見美術館のカフェに行こう!! こちらは以前と変わりなく、のんびりした雰囲気でほっとする。パスタセットを注文。3種類のパスタからボロネーゼに春菊を合わせたものを選び(これがなかなか!)パンは不要とお伝えし、食後の飲み物は、エスプレッソが可能かどうかお尋ねして、エスプレッソに。軽い赤をグラスでお願いしたらナッツがおまけでついてきた(喜)カメリエーラの対応も気が利いていて暖かく、やはりカフェはこうでなくちゃね。仮に行き違いなどがあっても人と人のやり取りが存在する方が、私は好き。

開催中の展覧会「空間を彩る屛風 ― 広がる大画面(ワイドスクリーン) ―」も折角だからと拝見。とても面白かった。展示作品のひとつ「蘭亭曲水図」の説明に“曲折した流水に杯を流し、自らの前を過ぎるうちに作詩をし、詩ができなければ罰として杯を空ける”と言うような説明がありましたが、これでは皆、わざと作詩をせずにお酒ばかり飲むのでは? と思ってしまいました。少なくとも私だったらそうする(笑)

帰り道、家の近くでツルニチニチソウが咲いていた。早い!

神泉苑のほとりにて(2024.2.27 Tue.)

“朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや” 

着物好きというKWで東京時代に知り合った友人たち。今でも楽しくお付き合いを続けている。遠くなってしまったけれど、京都へ立ち寄る機会があれば声をかけてくれる。とても嬉しいことである。今回はKさん。ご夫君のYさんも一緒。およそ一年振りの再会。Kさんと私の「行ってみたいお店」が一致。ずっと気になっていたけれど、なかなか足を伸ばせなかった喫茶店へ出向くことができた。昭和の、古き良き時代に浸って美味しいお昼を食べた後は、麻の専門店(ロープが色々!)を覗いたり、神泉苑を訪ねたり。最後にカッフェを共にして別れた。雨が降ったり止んだりのややこしいお天気でしたが、とても楽しい時間を過ごす。好きなモノのベクトルが一緒、という友人たちとのお喋りはまことに愉快なり。

いただいたお土産をKさんの作品と共に記念撮影。なんとも可愛い箱の中には…(嬉)Kさんの作品は我が家のあちらこちらで大活躍!

森谷和輝さんのガラス(2024.02.15 Thu.)

Nunuka lifeさんで開催されている展示会へ。目の保養と出かけたが、ひとつ連れ帰ってしまう。良いものはやはり手元に置きたくなるのです。10日から始まっている展示会。耐熱性に優れた“ホウケイ酸ガラス”で作られた蓋物などはすでに大人気(=sold out)“蛍光管リサイクルガラス”で作られた小鉢をいただきました。何を入れても美味しそうに映えそうですよ。この日はご店主のおちびちゃんも来ていて、久しぶりに2度目の邂逅。以前会った時はまだ赤ちゃんだったのに、もう一端のおちびちゃんに(笑)遊び相手に選んでいただき、楽しい時間を過ごしました。

おちびちゃんの代わりに彼女のコンパニオン、ワンワンをアップ。

この日の午前中は北野さんの月釜@明月舎。境内にもお茶席にも梅がこぼれ、芳しいひとときを過ごす。

「山の上ホテル」(2024.02.12 Mon.)

「山の上ホテル」全館休館のニュース。長い事プー太郎生活を送っていた私が、最初に勤めた会社は神保町にあった。当時の上司に連れられて通った場所が「山の上ホテル」。そのホテルのレストラン「アビアント」でよく食事をした。そして33年前、結婚披露宴もこのホテルだった。その数年後にお茶の水のとある病院へ、私は入院することになった。そのときに、当時お世話になっていた山の上ホテルの支配人が、コンソメスープをお見舞いに持ってきてくださった。ホテルの食器とナプキンと共に!! 支配人のお心とスープの美味しさに涙が溢れた。今も病室で口にしたコンソメスープの、その澄み切った色と芳醇な味をまざまざと思い出す。

休館のニュースは非常に残念ですが、再開を心待ちに!

写真は挙式@神谷町。カナダにホームステイ中、ホームステイ先のお母さんと通った教会と同じ宗派の教会での挙式。