@広尾(2025.03.01 Sat.)

ご縁をいただいて臨済宗 大徳寺派 瑞泉山 祥雲寺さんへ伺う。お席主も若く、ご参加の方々もお若い方が多い。お寺さんの空気も京都とはまた少し違った風情。軽やかで和やかでとてもよい会でした。広尾は友人のご実家があった場所で、幾度となく足を向けた場所ですが、これほどの規模のお寺さんがあることに一向に気付きませんでした。その頃は仏教にも茶湯にも(お稽古はしていながら)さほど深く興味を持っていなかったためでしょうか。幾つになってもこちらの心がけ次第で新たなお出合いや心動かされることがある。お肌は萎んで行きますが(涙)精神はいつまでも瑞々しく行こう。

同門会(2025.02.24 Mon.)

昨日は京都支部の行事に参加。「お菓子作り体験と徳川美術館」と題され、バス2台に分乗し向かうは名古屋。私は1号車と相成りました。午前8時京都駅八条口を出発。1号車はまずは恵那寿や石川橋店さんへ。グループに分かれ、一人4個のお菓子を作る。「ひちぎり(煉切製)」「八重桜(外郎製)」そして「桃花(きんとん製)」は二つ。その内一つでお薄をいただく趣向。それぞれにご担当の職人さんがついてくれ、丁寧に教えていただきながら手を動かす。見ていると簡単に思えるものの、自分の手では、あれれ〜!? 一番難しく感じた「きんとん」を二つ作り終わる頃にはへろへろに(笑)職人さんの凄さを痛感する。次に向かうは徳川美術館。まずは敷地内にある宝善亭で期間限定「雛御膳」の昼食。一献いただきたくなるほど美味しゅうございました(笑)その後展示をゆっくりと拝見。館内のカフェでコーヒーブレイクの後、お庭もささっと楽しんでちょうど帰りの集合時間となる。バスに揺られスタート地点の京都駅八条口へ。予定時間ジャストに帰着という素晴らしさ。

そして本日。持ち帰ったお菓子で一服。外は雪景色で雪見薄と洒落込んだ。昨日は家を出る時は雪がひらひらと舞っていたけれど、名古屋は快晴で暖かく。お天気にも恵まれてまことに楽しい一日でした。

お初釜@有楽苑(2025.01.06 Mon.)

三日から開催されている有楽苑のお初釜、最終日の本日伺う。昨日までずっと晴れ。明日からもずっと晴れ。なぜ今日だけ雨と少し恨みがましい気持ちになりましたが、いけないいけない新春からそんな心持ちでどうすると自分に喝を入れる。普段単独行が基本の私ですが、本日はお稽古先の方と犬山遊園駅で待ち合わせ。名古屋駅から名鉄。ルートは何度も確認済みなのに、入線してきた快速列車にうっかり乗ってしまう。「犬山」という文字に引っ張られて(涙)このままでも目的地へ行かれなくはないけれど、約束の時間に間に合ない。途中岩倉駅で下車し新鵜沼行きの特急に乗ることができた。元々名古屋で乗ろうと思っていた列車。安堵安堵。有楽苑、そして点心の会場であるホテルインディゴ犬山有楽苑には2022年10月に訪れている。本当は今回も宿泊を考えていたのだけれど、諸般の事情により初釜のみの日帰りプラン。

無事に岐阜方面からの列車に乗ってきたYさんと犬山遊園駅で落ち合い、ホテルへ。人心地ついてから、お初釜の会場へ。荷物を預ける場所があるとばかり思っていましたが、ないという。「皆さん、お席へお持ちになります」とのこと。さすがにこの大荷物は席中には持ち込めない。あらかじめそうと分かっていたらホテルに預ける選択肢もあったのに。さて、どうしようと困っていたら貴重品以外は受付で預かってくださった。ありがたい。そして自分の履物から雪駄に。これは大寄せでは初めての経験。寄付「弘庵」でお席の受付を済ませ、お道具を拝見していたら割合すぐにお声がかかり、本席「旧正伝院書院」へ。玄関を入った右手に棚があり荷物はここに置ける様になっていました。次回のために(あるのか・笑)メモメモ。

美味しいお菓子(花乃舎製)とお薄を、お正月ならではのゆったりした雰囲気の中、味わう。寄り付きに戻ってもう一度お道具を拝見。ホテルでの点心の前にせっかくだから有楽苑さんのお呈茶席へもお寄りする。初釜開催期間中なので嬉しいことに通常弘庵で行われているとお席が「元庵」(古図から復元/堀口捨巳 扁額は即中斎)となっていた。三畳台目のお茶室を拝見しながらお菓子(花びら餅)とお茶を楽しませていただく。お菓子も2個までなら結構余裕でいただけるようになった。そんな自分が誇らしい(笑)

ホテルでお正月料理の点心。お酒も一献。お稽古先の方々と楽しくお喋りしながらいただきました。他所で社中の方々にお会いするのは、どうしてこんなに心強く楽しいものなのでしょう。また一年、精進しよう。

有楽苑のことを改めて調べていてとても素敵なページを見つけました。イラストもいい!リンクを貼らせていただきます。
イラスト名建築ぶらり旅 with 宮沢洋&ヘリテージビジネスラボ⑩

元庵についても興味深いPDFを見つけた。

メモ:掛軸@元庵/「一箭中紅心」 花/椿「すきや(数寄屋)」

生姜琥珀寒(2025.01.02 Thu.)

年末にとある方からお抹茶をいただいた。そしてとあるエピソード。そのお話を真似ていただい翌日から毎日茶筅を振っている。お正月のお菓子を買いそびれた。ふむ、お供は何にしようと思案していたら嬉しい到来物。愛媛からお戻りのご近所さんから「生姜琥珀寒」という見目麗しく美味しいお菓子。スタイリッシュな形でビーツの色が洒落ている。「菓子屋 艷」さんというお店の期間限定のものだとか。“記念撮影”をしてから食べる分だけ避けて、瓶に仕舞う。大切に少しづついただこう。

水無瀬神宮献茶式(2024.10.14 Mon.)

今年は祝日となった水無瀬神宮献茶式。同門の友人に声をかけ、連れ立って伺う。今月はお献茶式三昧。まず、燈心会の副席に入らせていただく。次いで拝服席(不審菴)。通常であれば式後に入るお席ですが、式前から入れるようになっており、流れのままに(笑)その席で水無瀬神宮のお献茶は他所ではあまり見られなくなった献香もあるので注目です、とお話があった。そういえばこちらの他ではあまり拝見しない。注目しましょう。それから今年からそば席のお店も変わったとのこと。お献茶まで時間があったので先にそのそば席へ。なるほど、これまでと違って“つゆだく”のお蕎麦に。そしてお献茶式。ご奉仕は左海大宗匠。お手前がよく見えるお席に座らせていただき、献香にもこれまで以上に心を寄せた。終わって妙喜庵へ。前回まで境内でのお席だった半床庵の副席が変更に。妙喜庵にお席がかかるということで随分と人気のようでしたが、50年前まではこちらにお席がかかっていて元の形に戻った、というご説明。少し残念だったのは、お床の掛物など拝見する時間がなかったこと。でも同門の友人と美味しいお茶とお菓子を共にいただき、よい時間を過ごしました。いつもは一人参加で終わるとそそくさと帰洛しておりましたが、今年はせっかくだからと終わってから大山崎山荘美術館へ。開催中の「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展 ―追憶のオルソン・ハウス」へ。喫茶室でビールも楽しみ(下戸の友人はノンアルドリンク・笑)大満足で大山崎を後に。お天気にも恵まれ、よい秋の一日に。Yさんから譲り受けた袋帯、デビュー!