元旦は友人が送ってくれる大好きなお酒「長珍」で乾杯。二日はイル・カント・デル・マッジョで美味しいトスカーナの赤。そして今宵はわが家でBAROLO MONPRIVATO 2006 Giuseppe Mascarello e Figlioを開ける。このバローロは2008年ヴィンテージを昨年のお正月にリストランテ・デイ・カッチャトーリでいただいた。あまりに美味しかったので、その後思わずポチッとしたのだった。もう少し寝かしておこうと思っていたけれど、お正月だから、と開けてしまった。もっと寝かしておけるかもと思ったけれど、十分に美味しい。するするとあっという間に飲めてしまう。あれ?もうないの!?と飲めてしまい幸せな気持ちになれれば、それはいいワインなのだ!
「酒」カテゴリーアーカイブ
酒粕ラブ (2014.05.29 Fri.)
「酒粕」といえば母がよく酒粕で甘酒を作っていたけれど、オットの家では「焼酒粕」だったとか。子供の頃のおやつと言えばこの酒粕を焼いたものだったとか。義母さん、それは手抜きでは(笑)でも栄養もあるし乙といえばオツ。で、ことあるごとに焼き酒粕は美味しいと宣うオット。そんなものが美味しいはずがないと耳を貸さないツマ。しかしあるとき、そんなに言うなら焼いてみようかと思い立った。
いや〜ん、美味しい!何とも言えず美味しい。酒粕もきっと子供の頃に比べておいしいのだと思う。子供の頃は大手酒造メーカーのものしか買えなかった(おそらく)。それが今はあちこち美味しい日本酒の蔵の酒粕がお店に並ぶ。
今宵は「杉勇」(山形)の純米酒粕。前回は「玉の光」だったか。で、この「杉勇」がまた美味。グリルで表面こんがり焼いて、お醤油を刷毛でぬってあぶって香りを出す。これまでは焼き酒粕だけで食べていただけれど、びびっとひらめきおかずとあわせてみた。うんうん、いいじゃないか!ミントと香菜を使ってタイ風に味付けした豚肉。素晴らしいマリアージュ。お野菜との相性もいい。ニョクマム+レモン汁、がいいのか。とにかく新たな発見!
「杉勇」、お酒はまだ飲んだことがない。でもこれだけ酒粕が美味しいということはお酒も美味しいに違いない。今度飲んでみよう。美味しい日本酒の酒粕を買う。反対に酒粕を試してみて美味しかったら日本酒も。というアプローチも出来る。たかが酒粕、されど酒粕なのです。
そうそう、グリルやオーブントースターで焼くので、板状になったもので、適度な柔らかさのものがよい。あまり柔らかさすぎてもうまく焼けない。一度蔵元直送の酒粕を焼いてみたら網からでろりんと落ちてしまいました(笑)
BEAU PAYSAGE Release Party (2014.04.19 Sat.)
@L’EFFERVESCENCE
2012年のワインを一言で表すと「スパイシー」。この年は日照時間がとても長かったそうだ。
生江シェフはあえて普段のお料理でと。お互いを高め合う組み合わせ。お料理は繊細な仕事がされていながらこれ見よがしなところがまったくなく、まさにこれは岡本さんのワインに通じるところ。お二人が共感し合うのも、なるほど納得。ワインにはよっては具合が悪くなるとシェフ。それは例えば自然派と呼ばれるワインでもそうなることがあるとのこと。それが岡本さんのワインではまったく起こらないそうだ。恵まれた年のワイン。心から美味しいと思えるお料理。陽の光が差し込む心地よい空間。ありがたく贅沢なひととき。ワインにお料理にそしてそれを分かち合える人たちに、素材を育む大地に海に、そしてそれらを届けてくださる生産者に心から感謝!
以下当日のメニューを転載 “*”はメモ
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la bois
アップルパイの様に〜
鮑、蕗の薹、桜海老を3口で
*よい酸 梅 フランボワーズ リンゴ レモン ハーブ ミネラル
le vent
勇気〜
フォワグラのナチュラル(*真空パック料理)とグリンピース、清水牧場から来た“クワルク”、
バナナの薫製&キャラメリゼのエクラゼとミントオイル、瑠璃萵苣(*ポリジの葉)の新芽
*よい酸 バナナ ミント
chardonnay
定点〜
丸ごと火入れした蕪とイタリアンパセリのエミュルション、
バスク黒豚のジャンボンセック&ブリオッシュ、榛の実
*ヘーゼルナッツ スパイシー フォアグラ 楽しい面白い とてもいい
pinot noir
春風〜
やわらかく焼き上げた石鯛と菜の花、大浅蜊、唐墨、山椒の葉とオイル
*スパイシー 白コショウ こんな人になりたい
la montagne
海が山に〜
“山の牛”岩手山形村短角牛のサーロインを薪の火で、
馬刀貝のピュレとソテ、サバイヨン、新玉葱のグリエ、ルコラと春菊の葉
*乾いてないタンニン
春の畑へ〜
とちおとめと空豆のクレーム・オ・ブール、
煎茶のメレンゲ、マンダリンオレンジのアイスクリーム
Infusion(*ハーブティー)
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@ワイン食堂・フジマル醸造所 (2014.02.16 Sun.)
着物好きが集まるインターネットコミュニティ「KIMONO真楽」。その関西支部新年会と称して大阪の街中にあるワイナリーへ。こちらのワインとの出会いは昨年、八百一本館にある「前田豊三郎商店」さんのカウンター。大阪の街中と聞いて驚いてワインを飲んだら美味しくてまたおどろいた。醸造所の上にはワイン食堂もあると知り、訪問を虎視眈々と狙っていたで、新年会にかこつけてこちらへ伺うことに。もちろん幹事はこのワタクシ(笑)
食堂のオープン時間に合わせて午後1時に集合。最初そうとは気付かず通り過ぎてしまう。だって普通のビルの一階にあるんですよ、醸造所が。まずその醸造所の見学(基本的に試飲セットや食堂で食事をした人が対象)。どこでもワインって作れるんだなぁと感心する。除梗破砕機は通常フランス製などの輸入物を使うけれど、こちらのものは特注制作された国内製。メンテナンスのことなど考えてこうなったそうだ。日本には専門メーカーはないから輸入機器を使わざるを得ないと思っておりましたが、なるほど、こういう手がありましたか!
2階に移動して食事会スタート。ワイン食堂店内から醸造タンクが見下ろせるようになっている。オンリストされたワインは数あれど、今日はフジマル醸造所さんのワインと決めている。まずはこちらでしか飲めない「生樽ワイン」瓶詰めされずに樽から直接注がれたもの。なるほどだから「生樽」なんだね。で本日いただいたのは「仕込んだばかりの生樽デラウェア」。うんうん、フレッシュで美味!今日みたいにわいわいんやるときにぴったりのテイストです。
次に「サンセミヨン 2013」をボトルで飲んだ後、「マスカット・ベーリーAの生樽ワイン」を。ボトル詰めで売られているワインはすべて白なので、初めて飲む赤。個人的な感想は今のところフジマルさんは白のワイナリーだと思う。他のメンバーも同意見だったようで、再び生樽白に戻り、その後「キュベパピーユDSL(デラウェア・シュール・リー)2013」を。そして最後だけ他所のワイナリー、ファンキーシャトーのロゼ「Gri Gri」を飲んで〆。
総勢7名の内一人は下戸。なので6名(男性1/女性5)で、生樽白500ml×4、生樽赤500ml×2、ボトル750ml×3、を記憶に間違いなければ、飲んだことに。ということは一人一本以上? 白ワインはどれもやさしくて、いつでも一緒にいられる友だちのよう。飲みづかれしないワインたち。
前菜盛合せ、イイダコの煮込み、ツブガイとキノコのアヒージョ、鹿肉のパテ、飛鳥ワインのデラウェアを使った自家製ソーセージのシュークルートなどお料理もどれも美味しくてとても愉快な新年会となる。
ワイン食堂@フジマル醸造所さんにはまたぜひ伺いたい!
シチリア再発見!(2014.01.22 Wed.)
イタリアのワイン、北が好き。もちろん南にも美味しいものはあると思うけれど、やはりついつい北を選んでしまう。先日出かけたお気に入りのリストランテでシェフが勧めてくれたシチリアのスプマンテ。へぇ、ここで南の泡というのもめずらしいなぁ。でもこちらのシェフの太鼓判なら間違いなしと、即決。スプマンテの詳しいことはそのときの日記に。
こんないいスプマンテを作る生産者を今までノーマークだったとはなんと迂闊な!とさっそくこのスプマンテ購入を試みるもすでにソールドアウト。輸入元にもどうやらもうないらしい(涙)皆さん、美味しいものをよく知っていらっしゃる。泡は残念でしたが、同じ生産者のスティルを買ってみた。こんないいスプマンテを作る方ならスティルもきっといいに違いない。
さっそく届いたワインを開ける。匂いをかいだオットが開口一番「いいワインの匂いがする!」と叫んだ。なになに、いいワインの匂いですって。私もさっそくグラスに鼻を。うんうん、ほんといいワインの匂いがする!同じセリフの二重奏(笑)東京にいた頃に長い間友人の一人を先生にワインの勉強会をしていた。右から左へ抜けていくことも多かったけれど、いいワインの香り、というものをかぎ分ける犬のような臭覚だけはばっちり収穫(笑)。いやほんと驚きの出会い。果たして私の予想は大当たり!リストランテでこの生産者のスプマンテを飲まなければ今もってこれほどよいワインを造る生産者を知らないままだった。永田シェフ、ありがとう!そしてインポーターのOさん、ありがとう!
シチリアのワイン再発見で、またまたシチリアへもぐぐっと行きたくなりました。