ランゲラブ (2017.02.09 Thu.)

ここ数日真冬並みのお天気が続く。天気予報にも連日の雪マーク。こんな日はお鍋!鴨の在庫はないので、ご近所のお肉屋さんに美味しい豚肉を買いに走る。お野菜は白菜。豚鍋も鴨鍋と同様。まず豚をしゃぶしゃぶしてから、お野菜。お野菜のためにお肉を食べたのだろうと思ってしまうほどお野菜が美味しくなる。

で、ワイン。今日はとっておきの一本、Giuseppe Mascarello e Figlio Langhe Nebbiolo 2013を開ける。大好きなイタリアはピエモンテ、ランゲ地方の赤。そして大好きな作り手。透明感のあるきれいなワイン。色も香りも味も。見ているだけでうっとり。葡萄からこんなにきれいな液体を作るなんて!人間とはなんて素晴らしいんだ!!「手」と「頭脳」はこういうすばらしい仕事をするために与えられたんだと思う。

そして今宵の音楽はアンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli)。あぁ、イタリアへ行きたい!そうだ、イタリアへ行こう!!私たちにはイタリアが足りない。というわけで今年の休暇は初心に戻ってイタリアオンリーに決定!

ご近所酒屋さん (2016.12.23 Fri.)

ご近所にお酒もワインもなかなか品揃えの面白い酒屋さんがある。普段ワインの購入先が決まっていて、ほぼセラーに横たわるモノも定番のものばかり。最近は、この酒屋さんへ行って普段は飲まないようなワイン、予算は三千円代まで、を探すのがちょっとしたお楽しみになっている。先日私がカナダへ行っている間にやぎが買って来たワインも掘り出し物。JAYER GILLES(ジャイエ・ジル)の Bourgogne Hautes Côtes de Beaune 2008。とても美味しかった。現当主のお父上はあのアンリ・ジャイエのお従兄弟さん。

今日もフランスの白3本お買い上げ。その内のシャブリを開ける。La Chablisienne(ラ・シャブリジェンヌ)というシャブリでは唯一の生産者協同組合が作るChablis 1er Cru Vaillons 2011。とても香りがよくシャープなワイン。最後の方ではカラメル香も出て来た。この協同組合はグランクリュの畑も六つ所有しているそうだ。今度はグランクリュを飲んでみたい。

イオッパ (2016.12.07 Wed.)

イタリアのワインでいちばん好きな地域はと聞かれたら、ピエモンテと答える。もちろん各地域のワインもそれぞれに魅力的。そして一口にピエモンテと言っても様々ですけど。さて、このGhemme Ioppaは、以前RISTORANTE DEI CACCIATORIでいただいて、とても美味しかったので探してみたら、ときどきワインを購入しているネットショップにあった。バックヴィンテージながら、お値段もかわいくて、即購入(笑)

ところで、「ゲンメ」とは。以下、イオッパのインポーター、テラヴェールさんのサイトより抜粋。

『ゲンメ』
ガッティナーラ*とは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主体の堆積土壌となっていてワイン はおおらかで若いうちから楽しめる柔らかいタンニンが特徴。その芳香の高いレベルを最大の個性とする砂地のロエロとは違い、黄土からくる濃厚な果実感も持ち合わせている。生産量はバローロの1/100 程度で、そのほとんどが地元で消費されてしまう。ゲンメの造り手は数十軒しか存在しない。

*GattinaraはGhemmeの川を挟んですぐ北東にある生産地

マルケの泡 (2016.10.24 Mon.)

雲ひとつない快晴、こんな日はやはり泡だっ。お昼を外に出たついでに酒屋さんへ。セラーからはじきだされてポツンとイタリアの泡。フランチャコルタにしては安い、と思ったらマルケのシャンパーニュ方式で造られた泡でした。VELENOSIという造り手のMillesimato(ヴィンテージ)2006。ダメで元々と買ってみる(笑)

これがなんと大当たり!しっかり圧も残っていて、いい具合に熟成していました。最初の一口は、やはり泡が粗いという印象があったものの、しばらくして落ち着くとぐっと滑らかになり。ご近所さんからいただいたメロンとPIATTIさんのノルチャで生ハムメロン。このアンティパストともすこぶる相性良しで、嬉し涙(笑)

本当はカンティーナがあるASCOLI PICENOの郷土料理「オリーヴェ・アスコラーネ」と合わせてみたかった。オリーヴェ・アスコラーネと言えば、チチェルキアさん。しばらくご無沙汰だわ。行きたいっ!

ボーペイサージュの夕べ (2015.03.19 Thu.)

BEAU PAYSAGE、岡本英史さんのワインを楽しむ夕べ。

岡本さんのワインとは偶然出会った。もうかれこれ15年近くも前になるだろうか。はっきりしたことは思い出せないが、記憶も定かではない随分前のことには違いない。その頃ときどき伺っていた門前仲町のイタリア料理店、PASSO A PASSOで「ちょっとこのワインを飲んでみませんか」と有馬シェフから進められた。美味しくてびっくりした。ワールドクラスの美味しさ。故郷山梨で造られているとお聞きし嬉しかった。すぐに岡本さんに連絡を取り購入した。それから毎年分けていただいている。大事に飲むのである程度のストックがある。二人だけではもったいないからコンパニオンを探していて、でも誰でもいい訳じゃなくて。ワインが好き、という人でも端から日本のワインはダメ、と思っている人もいるし。

で、ついに実現。「五月の歌」のTシェフご夫妻とBEAU PAYSAGEのワインを楽しむことと相成った。せっかくなので、いつもご自分のセラーから美味しいワインを飲ませてくれる琵琶湖のほとりに住む友人、Aご夫妻もお誘いする。ドットレッサの奥様さまはお仕事でおいでになれず、残念。

その人の手になるワインがとびきり美味しくて、その姿勢や考え方に大いに共鳴している作り手のワインを、この人ならと思える方々と分かち合う。こんなに幸せなことはありません。 しかも「お料理はお任せください」というお言葉に甘えて(ひそかに期待はしておりましたが・笑)シェフのお料理をお家で楽しめる夢のような企画!しかもわが家ではオーヴンに入れるだけ、というお心配り。さすが!

シェフにお出しするのもお恥ずかしいのですが、私もアンティパストと付け合わせを用意する。チーズは、フロマージュ・デゥ・ミテスさん。泡はAさんのお持たせ。

お陰様でたいへん楽しい夕べになりました。美味しいワインは人を幸せにし、美味しい食事は人を愉快にする。そして悦びを分かち合って、とびきり上質な時間が過ぎていくのです。感謝!!

●今宵のメニュー:
・愛知産平貝をさっと炙った前菜 京都産アスパラガスのグリリアと
・長崎産ヨコワのカルパッチョ、シチリア風(胡麻を使えば何でも alla Siciliana なのだ・笑)
 ご近所さんからいただいた水菜をたっぷり使って

・lasagne al forno(Tシェフ)
・Pollo arrosto(Tシェフ)

・カーボロネロ(坂ノ途中)のサルタート すり下ろしたパルミジャーノ(PIATTI)をたっぷりかけて
・菜の花二種(聖護院蕪と聖護院大根、ご近所Fさんちの畑から)のグリリア

●今宵のワイン:
・DELAMOTTE BRUT(Aさん)
・BEAU PAYSAGE 2002
・TSUGANE la montagne 2009
・Chardonnay 2008 ★☆★