桜戦士を追いかけて(2023.10.18)

サッカー女子日本代表「なでしこ」の応援に続き、ラグビーW杯に参戦している日本代表「桜の戦士」応援のためフランスまで足を運びました。ラグビーW杯は選手のコンディションを考慮し試合間の期間が長いため、複数試合の観戦スケジュールをどう立てるのかが難問です。途中で日本へ帰国するのも大変、時間が取れれば長期滞在がベターで、大会とは関係ない街をゆっくりと観光できる特典も付きます(笑)。

フランスは会場でない街でもラグビーW杯を盛り上げようという気運が充満、カフェとかに入れば参加国の国旗が各国のファンを迎えてくれます。そしてテレビがあれば、ライブで試合が放送されています。

グループリーグの「日本vsサモア」開催地トゥールーズ(Toulous)は、ラグビーに関して由緒ある街で、広場には関連する美しい写真のモニュメントが立っています。現地の人は、みんなW杯に詳しい!

ホテルからスタジアムまでは少し遠かったのですが、途中にファンサイトが設置されているので、日の丸を背負い(笑)テクテク歩いて向かいました。トゥールーズの街中には、行き方を指示した立て看あり。

途中で立ち寄ったファンサイトは両国のサポーターで大賑わい。食事や飲み物も充実していたのですが、今回のビールメーカーのスポンサーは、何とスーパードライのアサヒビール「辛口」世界デビューか?

ファンサイトにはワールドカップの優勝トロフィーも置いていありました。最初はレプリカだと思っていましたが、ひょっとして本物だったのか? 背後に立つスポンサー看板に「辛口」が目立ちます(笑)。

選手到着と同じタイミングでスタジアムに入場しました。バスから降りた選手は歩いてスタジアムに入るのですが、両脇にものすごい人が集まっていて、知っている選手の顔がチラリと見えるだけ(涙)。

美しいトゥールーズの専用スタジアム(Stadium de Toulouse)。前から2列目の席でフィールドに手が届きそう、目前での大迫力肉弾戦に期待が高まります。ただし逆サイドは遥か地平線の彼方に(笑)。

目に前で日本チームの試合前の練習が始まりましたが、事前練習でそんな体当たりタックルをかましていて大丈夫なのかというぐらいハードなウォーミングアップに驚くばかり、人体の作りが違う(外星人)。

サモアには28-22で勝利(歓喜)グループリーグ突破に望みをつなげました。最後は押し込まれてヒヤヒヤでしたが、これで次に観戦するアルゼンチン戦が運命の大一番となるわけで、さらに応援に力が入る。

大一番「日本vsアルゼンチン」の会場はナント(Nantes)、郊外のファンサイトには多くのサポーターが集結していました。様々なラグビー体験ゲームも開催されており、子供達の歓声が絶えませんでした。

ナントのスタジアム(Stade de La Beaujoire)へは、ホテルから5分の駅前からトラムを利用して30分弱、週末はトラム乗車が無料ということで、行きも帰りも実に快適なスタジアムへのアクセスでした。

スタジアムの前の広場では入場前から飲食が可能で、我々も早速ホットドックと「辛口」のお世話に。ナント名物の機械仕掛けの鳥もテーマパークから出張公演、両国のサポーターを喜ばせていました。

試合会場の警備は厳しく、マシンガンを構えたポリスもチラホラ立っていて緊張感がありましたが、そこは流石にヨーロッパ、騎馬ポリスも現れてサポーターとの記念撮影に気軽に応じてくれていました。

今回の席も前から4列目ということで臨場感バリバリでしたが、周りにアルゼンチンサポーターが多く、大切なシーンで総立ちになり視界を遮ってくれました。そして、何あるごとに大声で歌を歌う(笑)。

残念無念、強豪アルゼンチンには27-39で惜敗、どこかで一度逆転していれば流れは変わったかも? しかし素晴らしい戦いを見せてくれました(大満足)。にしても、アルゼンチンサポーターの応援はスゴイ!

来年はパリオリンピック開催ということで、観光業とのタイアップが半端ありません。とにかく、どの都市も元気ハツラツ、昨今の「元気のない日本」とのコントラストを強く感じた観戦の旅となりました。