目から鱗が…(2021.05.21 Fri.)

「京大おどろきのウイルス学講義」落ちっぱなし。イタリア的に言うなれば“目からハム…”(Togliersi il prosciutto dagli occhi)「京大おどろきのウイルス学講義」(宮沢孝幸著/PHP新書)を読み終わって。人類の進化にウイルスが関係している、というのは多少聞き齧っておりましたが、これ程までとは!その他にも“おどろく”ことばかり。書籍のタイトル、伊達ではありません。そしてたくさんの共感も。“ウイルスが無ければ、人も動物もここまで進化しなかったのです。地球全体で一つの生命体であること。地球の生命体も宇宙と関わっていることを、ウイルスを通して認識してしていただければ幸いです。”と「あとがき」にあった。その言葉に大きく共鳴しながら読了。

すでにたくさんの方に読まれているようですが、さらに多くの方に読んでもらいたい。私も、もう一度読もう!

思いもよらず(2021.05.16 Sun.)

連休明けにようやくストーブを仕舞った。記録的な遅さ。入れ替わりに扇風機を出した。風薫る皐月に衣替えと思っていたら、なんと入梅!記録的な早さ。ずらりと並ぶ傘マークに途方に暮れる。セーター類は間一髪洗濯が済んでいるが、布団カバーなど大きな冬仕様のアイテムはどうしたらいいのだろうか。乾燥機能付きの洗濯機だが、信じられないくらい時間がかかるので及び腰。東京時代に使っていた備え付け(!)のドイツ製はあっという間に乾いていた。独立型ということもあるのだろうが、構造がまったく違うのでしょう。外に洗濯物を干さない、否、干せない国のモノはやはり違う。さて、この早い雨の季節に面食らっているのは私だけじゃありません。タイワンタケクマバチのお母さんたちも、予想外の出来事に驚いているに違いない。仕事部屋部分にもと新調したたてず。その竹に穴を開けたタイワンタケクマバチの母、二匹。いつもより早く立てかけたのがラッキーだったのかアンラッキーだったのか。穴は困るが、身近で開ける様子を観察できたのは面白かった。おおよそ一日半で見事な穴。かなり硬いと思われる竹を口を使って一心不乱に攻めていく。ときどき食事に出かけては戻り、の繰り返し。母は強し。

このタイワンタケクマバチ。この辺りで見かけるようになったのは3年ほど前からとやぎ。庭の金木犀が咲いている時期には、その周辺にオスたちがなぜか群がっている。国立環境研究所のデータベースによると、 国内での初記録は2006年、愛知県豊田市だそうだ。

端午の節句(2021.05.05 Wed.)

鯉のぼりあいにくの雨。残念ながら鯉も泳げない。写真は数日前、とある場所での一枚。さて、この端午の節句。始まりは中国は戦国時代、楚の屈原(くつげん)(前340頃~前278頃)という人物に由来するらしい。

屈原は“楚の王族出身。楚の国運回復に尽力したが、讒言により江南に放逐され、汨羅(べきら)の淵に投身。その憂憤・憂国の思いを吐露した「離騒」をはじめ「天問」「九歌」などの作品が「楚辞」に収録されている。”(“”大辞林より)

屈原の命日、5月5日に供養のために祭が行なわれるようになり、それが巡り巡って今日の端午の節句に。今年も特に邪気はらいが必須。忘れず、菖蒲湯に入ろう!

佐藤一斎(2021.04.06 Tue.)

2017年夏岩村にて以春風接人 以秋霜自粛
春風を以て人に接し、秋霜を以て自ら粛(つつし)む/言志後録33条 佐藤一斎
安永元年(1772)10月20日〜 安政6年(1859)9月24日 儒学者、美濃国岩村藩(現岐阜県恵那市岩村町)の家老・佐藤信由(のぶより)の次男。詳しくはこちら

数年前の夏、岩村町に足を運ぶ機会があった。家々の外には佐藤一斎が残した名言が書かれた木板が下がっていたことがとても印象深い。このとき初めて私は遅まきながら佐藤一斎を知ったのである。それ以前にこの言葉にはお軸で出会っていたのに、誰が残した言葉なのかご説明もあったはずなのに、馬の耳に念仏。ようやく本日いろんなことが繋がりました。己の勉強不足をただただ恥じるのみ。

そしてご一緒の方から、監察官のバッジが「秋霜烈日」と呼ばれていることを教えていただいた。

Buona Pasqua!(2021.04.04 Sun.)

騒がしさが続く中、今年も無事コロンバが舞い降りました。生産者さん、トランスポーテーションに関わる皆さま、そして販売元のPIATTIさんに感謝です。コロンバに加えて今年はショコラのイースターエッグも入手。商品券があったのでどんっと(笑)“イースター・バニーが前夜に持ってきたタマゴをイースター・サンデーの朝、子供たちが嬉々として探す”という、カナダのホームステイ先のお話を懐かしく思い出し。購入先のChocolaterieには、魚の形のものも売られていて「ん!?フランスではイースターに魚!?」と思ったのですが、これは「Poisson d’avril」(4月の魚)と呼ばれる日のアイテムでした。「Poisson d’avril」はエイプリルフールの起源とも言われているそうな。さてこの「4月の魚」イタリアでもエイプリルフールをそう呼ぶ(Pesce d’aprile)。フランスと同じように「子ども達は魚の絵を書いて家族や友達の背中に貼りつけて遊ぶ」そうだ。しかし最近はあまり見かけなくなったとも。「Poisson d’avril」についてはこのページの説明がわかりやすく興味深いです。