お取り寄せ(2024.03.13 Wed.)

ミネラルが足りない!そうだ牡蠣を取り寄せよう。前にもお願いしたカネマン水産さんの「桃こまち」をさっそくオーダー。届いてすぐに幾つか生で食した後、日本の牡蠣に一番適した食べ方だと個人的に思っている“レンチン”作戦。手間がかからず美味しい。普段は手間をかけることが大切だと思っているけれど、牡蠣に関してはそのルールは適用されない。何にでも例外はあるのです(笑)どんどんと貝塚が出来上がる。翌日はレンチンした牡蠣でパスタ。これまた涙が出るほど美味しいのである。発泡スチロールで届く牡蠣は賞味期限が三日。牡蠣は乾燥を嫌うので、濡れた新聞紙を被せて、保冷材も入れ、保管。ありがたいことに隙間だらけの我が家では冷蔵庫には入れずとも大丈夫。

もう一つ、最近には珍しいものを取り寄せた。それはパン! 小麦粉が好きすぎてこれはいけないと思い、朝ごはんをお米にしてもうかなりの年数が経った。食べなくなると、本当に美味しいものしか“美味しい”と思わなくなり、滅多に食べたいと思わなくなった。それが、とある新聞記事を読み、久しぶりに購買意欲がもくもくと湧いた。遠いところのものだけれど、通販をしている。欲望に抗えず予約(笑)1ヶ月ほど待った後、本日無事届いたのである。薪窯で焼かれたカンパーニュ「御養ひ」そそくさと切り分けて口に入れてみた。柑橘系のとてもいい香りがする。酵母でじっくり発酵され、薪でじんわり焼かれたカンパーニュの、美味しいこと! 大好きなタイプ。取り寄せてよかった。

材料の生産者さんや、作り手さんに思いを馳せ、大切にいただきます。

海苔問題、大問題(2024.02.26 Mon.)

長い間、それはそれは長い間食べてきた海苔。遠く離れた故郷から送り続けてもらった海苔。その海苔の入手ルートが途絶えてしまった。ネットであれこれ検索してみたけれど、件の海苔にはついぞ行き当たらなかった。仕方なく最終手段。甲府にある製造元にお電話をした。どこか通販で購入できるところがあれば教えてもらいたいという一心。一般消費者と名乗った上で、お電話に出た男性に事情を話し始めたところ、通販と耳にした途端「うちは通販やってないんで」とガチャリと一方的に電話を切られてしまった。唖然。お忙しいときに煩わしいお電話と思ったのかもしれませんが、自社の製品に問い合わせがあったら普通は嬉しいものではないですか。だって、クレームじゃないんですよっ。その海苔が大好きだからこれからも購入したい、という思いでお電話したのに。私の愛はけんもほろろに一蹴されてしまいました(涙)悲しみはふたつ。お気に入りの海苔が購入できなくなったこと。その大好きな海苔の製造元の、つれない対応。海苔が美味しかっただけに、残念な思いに拍車がかかる。

たかが海苔。されど海苔。高級海苔だからと言って口に合うわけではないし。有名産地だからと言って気に入るとも限らない。美容院と同じく、一度気に入ったらよっぽどのことがない限り変えたくないもの也。大問題である。しかし別れは新たな出会いのチャンスでもある。気を取り直して、新たなお気に入りを見つける旅に出よう(ぐっ)

伏見さんのカトラリー(2023.04.17 Mon.)

伏見眞樹さんのフォーク、竹に漆、を長く愛用している。少し前に先だけ塗り直していただいた。この竹のフォークを使い始めて以来、金属のフォークが「野蛮」に思える(笑)竹に漆のフォークは口あたりがとてもやさしいのである。パスタやチャーハン、カレーのときはフォークだけで事足りますが、ナイフを使いたいシーンも多いので、そういう時は仕方なく金属のものになる。伏見さんは様々なカトラリーを作られていて、もちろんナイフもある。ただ、切れ味はどうだろうと一歩を踏み出せないでいた。そんな折、ギャラリーやなせさんで、伏見さんの展示会「伏見家の手仕事展」(4月1日から10日)が。これはグッドタイミング!ご本人にお尋ねしてみようと初日に伺う。ご本人の「お肉も切れますよ」という言葉に背中を押されてナイフを購入。さっそくその日の夜に使用。ターゲットは「砂肝のコンフィ」。まったく問題なし。分厚いステーキになると少し厳しいかもしれませんが、我が家でナイフを使うのは、魚のカルパッチョや、お肉でも薄切りがほとんどなので、まず問題ないと思われる。やっと両アイテム揃い踏みで写真が撮れました!

「伏見家の手仕事展」では伏見さんのお嬢さん、晴日さんの素敵なアクセサリーも並んでいて、思わずひとつ。初めてのイヤーカフ。

蕨来る!(2023.04.16 Sun.)

ご近所のKさんよりワラビをいただいた。しかも下処理(アク抜き)済み。感涙。とても丁寧なお仕事で、美しいワラビが静かに冷水の中に横たわっている。採取地などの詳細のメモ付き。ダブルで感動。どうやっていただこうかと楽しく思案。そうだ!まずはパスタにしてみよう、と閃いた。ストックのツナと合わせてのパスタ。自分で作ってなんですが、美味しすぎ!!(笑)春に感謝、山に感謝、Kさんに感謝、です。

古漬け meets パスタ(2023.02.24 Fri.)

先日京漬物髙新さんでいただいた白菜の古糠漬け(5ヶ月もの)を豚肉と炒めた。美味!キノコを入れたらさらに美味しい。閃いた!! これはパスタにしてもよいのでは。しばらく品切れ状態だったパスタも届いたところで、さっそく本日のランチに。オリーブオイルにみじん切りのニンニク、香りが出たら鷹の爪も入れてキノコ(ブナシメジ)を炒める、そこへ細かく切った豚肉を入れて胡椒をふり、火が通ったら同じく細かく切った白菜の古漬けを入れ、他の具材と馴染ませる。茹でたパスタと茹で汁も少し入れてよく合わせ、最後におろしたてのパルミジャーノをトッピング。

う〜ん、なんと美味しいのでしょう(涙)

ところで、こちらに越してきたころに糠漬けを「どぼ漬け」と称することを知った。元々は「どぶ漬け」らしい。どうやらこの「どぶ」は酒粕あるいは「どぶろく」を指した言葉で、「糠漬け」と「どぶ漬け」は元は違うものだったようです。ということは今で言うところの「奈良漬け」が元来の「どぶ漬け」なのか!? しかしこれ以上のことはわからず。それにしてもこちらは響きが面白い単語が多い。なお、どぼ漬けを手元の辞書(大辞林)を引くと“糠味噌(ぬかみそ)漬け。特に,酒糟(さけかす)や酒を混ぜこんだ汁気の多いもの。”とありますが、私たちが称するところの「糠漬け」とまったく同じものを「どぼ漬け」(=どぶ漬け)とお店の方もおっしゃっていましたので、辞書は正しくない(笑)