トレンド(2021.05.12 Wed.)

干しエビ入りトマトソース少し前の外ランチ。トマトベースのパスタソースに干しエビが入っていた。さっそっく真似をする。近所のスーパーで購入した駿河湾の素干しの桜エビ。それをいつものトマトソースに加えてみた。これはいい!干しエビから適度に美味しい出汁がでて、定番のトマトソースがまた違った風味。すっかり気に入りトレンドに。

ちなみに、我が家のトマトソースはいたってシンプル。材料は、トマト、乾燥オレガノ、塩、胡椒、オリーブオイル、ニンニク、鷹の爪。それだけに素材は選ぶ。酸味もある美味しいトマト、そしてシチリア産の香りのいいオレガノをたっぷり。加えて鉢植えで育て始めたバジリコも、今日は少しだけトッピング。あっ、美味しいパルミジャーノも欠かせません。購入先は、オレガノ同様PIATTIさん。

目には青葉山ほととぎす初鰹(2021.04.30 Fri.)

そしてもうひとつこの季節のお楽しみは新玉ねぎ。淡路ご出身の方から淡路産“新玉ねぎ”をいただきました。さっそく「新玉まつり」開催!どう食べても美味。しかも血液さらさら。でもイチオシはパスタ。具材は新玉だけという潔さ。薄切りにした新玉ねぎをオリーブオイルで根気よく炒め狐色に(途中までは蓋をしてときおりかき混ぜながら、後半は蓋をとって狐色に仕上げる)。茹で上がったパスタを加えて(このとき少し茹で汁も)よく和え、たっぷりすりおろしたパルミジャーノの半量を混ぜ込む。お皿に盛って残りのパルミジャーノをかけ、お好みで胡椒。元々は北村光世先生の「オリーブオイルのごちそう」(文化出版局)に載っていたレシピ。オリジナルから白ワインとイタリアンパセリを端折って、茹で汁を少し加えるのはマイチョイス。

さらにもうひとつのお楽しみ。“新茶”が東京の友人から。パッケージがそのまま封筒に、という洒落たもの。雨に濡れた緑を楽しみながら新茶を啜れば、ウイルスも近寄りがたし!

山形 meets 小豆島(2021.04.24 Sat.)

泡が好き。泡を食うのはいやですが(笑)自分では同じようなものばかりを買ってしまう傾向にあるので、泡に関してはもっぱら「おまかせセット」をこちらでお願いしている。最近の「ペティアン2本」&「シャンパーニュ4本」セットに入っていた、山形はタケダワイナリーさんのペティアン・ブラン(デラウエア)、この季節一日おきには食べている空豆を合わせてみたら、それはそれは幸せな結婚!空豆は鞘ごと魚焼きグリルで9分焼いて、火を止めてさらに蒸す。皮から出した空豆に控えめに塩をふり、薄くスライスしたパルミジャーノをトッピング。仕上げに小豆島はイズライフさんのグリーンレモンオリーブオイルをたらっとかけて。

いやもう最高!

出会いそして再会(2021.04.12 Mon.)

最近食卓で「初めて」が続いている。口には何度もしているけれど家で食べるのは初めてとか、よく知っているけれどこの食べ方は、とか。少し前に行きつけの魚屋さんで出会ったのはホヤ。生むき身の海水パック。食べ切れるかしらとどきどきして買ってみましたが、香りがよく完食。酢の物がやはり美味しかった。

そしてビーツ。最初に出会ったのは子供の頃、新宿伊勢丹会館のロシア料理店。ボルシチを初めて食べたときだった。ここ数年はサラダなどに入って出てくることも多く、好きな野菜の一つ。最近は国産のものも売られるようになった。先日スーパーで「とてもおいしい」と伺い鹿児島産のものを買った。皮付きのまま30分ほど茹でて、スープを勧められたけれど、味見をしたらそのままでとても美味しかったので、サラダで。国産のものは独特の匂い(倉庫の匂いのような)が少なく、私はその匂いも好きなのですが(笑)食べやすいように思う。

次にズッキーニ。ズッキーニと言えばすっかりメジャーな野菜になりました。いつもは皮ごと。でもパラパラとめくっていたスペイン料理のレシピ本*に、皮を剥いて使うお料理が載っていた。それはZarangollo(サランゴーリョ)と呼ばれるズッキーニと卵の炒め物。材料はズッキーニ、玉ねぎ、卵、ニンニク、オリーブオイル、ドライオレガノ、塩、粗挽き黒胡椒。すべて揃っているのでチャレンジ。初めて作る料理なのに、なぜか懐かしい。皮を剥いたズッキーニはこれまでとは違う魅力。簡単で美味しくて定番になりそうな予感。

そしてご近所さんからいただいたワラビ。子供の頃は父に連れられてよくワラビ採りに出かけた。とても楽しかった記憶。カナダはブリティッシュコロンビア州のとある島でも見つけて、嬉しくなって採ったことも思い出す。教えていただいた通りにアク取り(沸騰したお湯に重曹。火を止めてワラビを入れ8時間そのまま)食す。う〜ん、春のにおひ。そうだ!これはプロシュットにも合いそうだ。ちょうど冷蔵庫にはノルチャ産の生ハム**が。うっしし。この組み合わせには泡だろう。ワラビにたらりとオリーブオイルを回しかけ、生ハムでくるくると巻いて。目論み通り泡にぴったり。今宵の泡はカヴァ***。初めてカヴァで、これはいい!と唸った一本。ニッポン、イタリア、スペインと3カ国の素晴らしいフュージョン。

*「家庭で作れるスペイン料理」(丸山久美)/河出書房新社
**ノルチャ産生ハム/PIATTI
***Aurèlia Cava Brut Nature Reserva CASTEL D’AGE/ディオニー

オリーブご飯(2021.04.01 Thu.)

小豆島で出会った炊き込みご飯がとても美味しかった。宿の女将に教えてもらったレシピを一部簡略化して作ってみる。オリーブの新漬けはお宿で買った自家製ミッション種。オリーブオイルも小豆島産で、と購入するつもりでしたが、目当てのものは売り切れ。戻ってからこちらの通販で。ご飯を炊く時にオリーブオイルを適量入れて、出汁で炊く。オリーブは炊き上がる少し前に投入と伺った。出汁の代わりに、昆布を入れて、後は教えていただいた通りに。

この炊き込みご飯、くせになる美味しさ。自己主張しすぎないので、どんなおかずとも好相性。思わず二日続けてつくってしまった(笑)来シーズン、新漬けが出るころに忘れず買って、また作ろう。そして小豆島のオリーブオイル。最初はとても手が出せないと思いましたが、テーブルに置いてかけて使う、特にイタリア産では少し強すぎるときに、という使い方なら十分価格も吸収できると考えを改めました。