イスラエル戦(2024.07.30 Tue.)

非常に蒸し暑くなった。今夜のゲームは午後9時スタート。その頃には少しは湿度と暑さが和らいで欲しい。美味しいフォーを食べさせてもらえるお店にアタック。昨秋大ファンになったところ。営業日のはずなのに人気がない。ふむ。どうしようと思案していたところに郵便配達人の男性3名。揃って斜め前のお店に入っていく。見るとバーガー屋さん。バーガーにビールも悪くないか。美味しそうだし、とカウンターへ。テイクアウト以外はテーブルで注文を取るという。適当な場所に座り、最初だから一番シンプルなものにしようと決める。むかしむかし、北米にホームステイをしていたころ、手作りのパテで作るバーガーは美味しいものである、ということを学んだ。Mのようなチェーン店のものはダメだけど(笑)予想通りこちらのパテも美味しい。バンズもいい。バーガー+クラフトビール、最強です。

スタジアムへ行く前にホテルの部屋で腹ごしらえ。バケットに残っていたソーセージなどをつまみ、始末の夜(笑)今日のチケットは普通席。オーダー通りのデジタルチケットで安堵。ラグビーのW杯と違ってアルコールの販売もないし(このときが特別の計らいだった)飲食店の出店もないので、今日は最初より少しゆるゆる出かける。依然蒸し暑い。木陰で開場を待つ。なでしこの試合より圧倒的に日本人サポーターの数が多い。そして今日は警備の数もすごい。暑かったからか予定より30分ほど開場が早まる。こう言う臨機応変な対応は素晴らしい。荷物チェック、前回はアナウンス通り水筒の中の水の匂いをかぐ、というようなこともあったけれど、今回はなし。しかもスタンドではペットボトルを持っている人も結構見かける。あれ!? ペットボトル持ち込み禁止じゃなかったけ?

GK玲央ブライアンくんの好セーブが目立った。つまり危なかったけれど、勝ってよかった。すでに予選リーグ突破が決まっていたとはいえ。戻って開いていたバーで一位通過のお祝い。ムッシュが一人でやっている個性的なバー。こう言うお店も外に椅子が出ていて、開放的なので入りやすい。扉が閉まっていたらきっと入らなかった。ちょっとした冒険に心が弾む。イスラエルに勝ってくれたお陰です。選手のみなさん、ありがとう!それにしても蒸し暑かった。ピッチの選手も大変だったことだろう。

試合の様子はやぎのページでも。

海を目指す(2024.07.29 Mon.)

一日くらいは他所へ行こうと野生の勘で選んだのは海沿いの町、Pornic。所要時間は1時間10分。本数も多いので帰りの心配もない。乗り込んだ列車は混み混み。早めに乗車したので席につけましたが、通路まで開放的な服装の方々でいっぱい。ほとんどの人はひとつ手前の駅で下車。どうやら海水浴場のよう。皆さん、お目当ては海水浴だったのね。さて、ポルニック。うーん、気持ちいい。足を伸ばして大正解。ランチに選んだレストランも大当たり、どんどん!! またも牡蠣を頼む。えっ、自分で開けるの!? と心配になっちゃいました。そんな訳、ないよね(苦笑)その後は、エイヒレとタラのお料理をそれぞれオーダーして、やぎはデセール、私はチーズまで行く。お薦めいただいたワインもミネラリーでお料理によく合い、花丸。海岸沿いだけではなくて少し町の中にも。かわいい町並み。海沿いのため、日差しも強く、中に入った教会で涼んでいるうちに一眠り(苦笑)ひとときの休息を与えてくださった神様に感謝して、ポルニックを後にする。

ナントに戻り、今日は早めにベッドに潜り込む。明日の夜は、男子のイスラエル戦。色んな意味でちょっとどきどきする。

美術館へ(2024.07.28 Sun.)

運河沿い

美術館

マシーンギャラリー(La Galerie des Machines)昨秋できなかったことをせっせと行う日々。本日は運河沿いを少しお散歩をしてからMusée d’arts de Nantesへ。運河沿いでは素敵な集合住宅を発見。どうやら2004年、Dusapin & Associés Architectesというところの設計らしい。前回は美術館のカフェでランチを取っただけ。チケット売り場の男性の胸にイタリア国旗のバッチ。イタリア語を話すのですねと声をかけると、「Sono italiano!」と返ってきた。久しぶりにイタリア語。ちょっとしたやり取りでしたが、嬉しかった。美術館は建物も素晴らしく、所蔵作品も見応えがあり、時間をかけて堪能。ここでも翻訳アプリが大活躍。キリスト教に題材を取った絵画は物語が分からないとちんぷんかんぷん*のこともあり。さて、エネルギーを使ってお腹も空きました。本日のランチはレバノン料理。まぁまぁと言ったところ。午後からは予約をしたマシーンギャラリー(La Galerie des Machines)へ。面白い! ゾウさんに続いて大興奮!!

夜はスーパーでBioのビールを買い、お昼の残り(ピタパンとひよこ豆のペースト=フムス)で簡単夕ご飯。なでしこがブラジルに勝利。よかったよかった! 谷川さんスーパーゴール!! このカードはパリで行われたので、私たちはパス。パリには近づかない方針で(笑)

*そういえばこの面白い言葉の語源はと思って調べてみた。諸説あってよく分からない。まさしく“ちんぷんかんぷん”(笑)

ジュール・ヴェルヌに会う(2024.07.27 Sat.)

@marché 1

@marché 2

山手のお花屋さん

@植物園ゾウに続いて今日もリベンジ。昨秋行かれなかった「Musée Jules Verne」へ。週末は無料のトラムに乗る。市が立っているのを見つけて途中下車。さてジュール・ヴェルヌ、やぎは子供の頃によく読んでいたようです。かたや私が知っているのは作者の名前と作品タイトルぐらい。翻訳アプリとやぎコメントに助けられながらとても面白く見た。戻ったら本を読んでみよう。山の手の住宅街を少し歩く。落ち着いた佇まい。喧騒とは無縁。その喧騒に戻ってタイ料理のランチ。まずまず。その後、植物園(Jardin des plantes de Nantes)へ。ここは最高。ナントの宝物。市民の皆さんは幸せです。それに引き換え私の住む町は、植物園と隣接の大学キャンパスを、商業性を帯びた「賑わい空間」に改変する整備計画とやらを持ち出した。植物園は都市公園化のうえ周囲には商業施設やレストラン・ホテルを設け大学キャンパスには商業的アリーナを建設するという大規模なものだった。反対の声に押されてその計画は頓挫したが、アリーナは別の場所に作るらしい。いったいなんのために!? 一方ナントの植物園。駅のすぐ前にあるというロケーションも抜群。市民や旅行者の憩いの場所。この宝物(植物園)を何か変なものに作り替えようとする動きは絶対出てこないと思う。わが邦の呆れた現状を思い出し目が釣り上がる。だめだめ。今は楽しい旅行中。園内には気の利いたカフェがひとつ。そのカフェでクールダウン。

夜は鼻を聴かせて予約をしていたお店に。地元の人が多い、とてもよいお店でした。ここのスペシャリテはどうやらロブスターのよう。付け合わせのフライドポテト(他所より細型)もとても美味しい。たっぷりついてくるのに、皆さんおかわりを。 後から店名をよく見たら「ロブスターとフリット」(Le Homard Frites)だった(笑)前菜ではまたも牡蠣。つきだしとして出てきた海藻のタルタルもよかった。

そろそろ朝起きたら「牡蠣」か(笑)

“ゾウ”に乗る(2024.07.26 Fri.)

曇りときどき小雨。ゾウに乗るまでにはお天気良くなってほしい。そう、今日は待ちに待った「ゾウに乗る日」。昨秋乗ることができなかったゾウさんリベンジの日なのである。

ロワール川に浮かぶイル・ド・ナント(Île de Nantes)には黄色いクレーンが象徴的に聳えている。ここは造船場としてかつて栄えた場所。1987年にその役割を終え、跡地にレ・マシン・ド・リル(Les machînes de l’Île)という芸術プロジェクトが立ち上がった。この芸術プロジェクトはフランソワ・ドラロジエール(François Delaroziere)とピエール・オルフィス(Pierre Orefice)によって始められた演劇集団「ラ・マシーン」が牽引。前述の二人に大きな影響を与えているのが、レオナルド・ダ・ヴィンチとジュール・ヴェルヌ。後者はここナントの生まれである。そしてこのプロジェクトの象徴的な存在が、本日私たちが乗る、機械仕掛けの巨大なゾウなのである(Tourisme japonais 仏政府公認ガイドと旅するフランス 2019年11月22日付の記事を参照)。

今度は事前にしっかりチケットを入手。予約時間までだいぶ余裕があるので、まずは三階建ての海中カルーセル(Carrousel des mondes marins)に。楽しい! 楽しすぎる。大人も子供も楽しめるとてもすてきなメリーゴーランド。何回でも乗れそうですよ(笑)その次は工房(Les terrasses de l’Atelier)へ。入場料金はGrand elephantのチケットに含まれていた。制作の現場が垣間見られ非常に面白い。カフェでランチを取り、いよいよ私たちの番。コースは3種類。予約したのはメリーゴーランド前からのスタート。昨秋、ゾウが子供たちに水をかけ、かけられた子供たちが大騒ぎそして大はしゃぎしていた現場からである。時折強く降っていた雨もあがり曇天ではあるがこれまでの暑さもなく、絶好のコンデションとなった。いやぁ、たのしい!! 見ているだけでもかなり面白かったけれど、乗る楽しさはまた格別。それにしても本当によく出来ている。機械仕掛け、というのが前面に押し出されているのがいい。機械仕掛けが、大いに見どころなのである。にくいねぇ。もう一箇所、マシーンギャラリー(La Galerie des Machines)は当日券を求める人で長蛇の列。後日予約をしてから出直すことにする。

夜はホテルの部屋でコルシカの赤ワインをお供に開会式を見る。さすがフランス! お洒落で奇抜でとても素敵。歴史を踏まえた(ちょっとぎょっとした)演出もさすがである。しかし、長い! 長すぎる!! でもせっかくだから最後まで(笑)