平安の貴公子、再び現る (2012.05.17 Thu.)

お庭の手入れをお願いしている庭師のY青年。春には大島桜の大枝を持って現れた。扉を開けたその先に桜を持って佇んだその姿は「平安の貴公子」と見まごうばかり。もちろん文は付いていなかったけれど(笑)今度はみごとなホウノキの枝とバイカウツギ。任されているお山のものだそうだ。さっそくお床にホウノキの枝、玄関にバイカウツギを活ける。心がざわざわしているときも花を活けるとすっとおさまる。花の魅力、花の力。

 

ホオノキ/朴の木【モクレン科モクレン属】別名ホオガシワ 落葉高木 葉と花は日本の樹木の中で一番大きい。葉を食器がわりに材を細工物に利用する。

バイカウツギ/梅花空木【ユキノシタ科バイカウツギ属】別名サツマウツギ 落葉低木 名はウツギに近縁でウメに似た花を咲かせるから。

=ハンディ図鑑「散歩道の木と花」(金田洋一郎著/講談社)より抜粋=