美術館へ(2024.07.28 Sun.)

運河沿い

美術館

マシーンギャラリー(La Galerie des Machines)昨秋できなかったことをせっせと行う日々。本日は運河沿いを少しお散歩をしてからMusée d’arts de Nantesへ。運河沿いでは素敵な集合住宅を発見。どうやら2004年、Dusapin & Associés Architectesというところの設計らしい。前回は美術館のカフェでランチを取っただけ。チケット売り場の男性の胸にイタリア国旗のバッチ。イタリア語を話すのですねと声をかけると、「Sono italiano!」と返ってきた。久しぶりにイタリア語。ちょっとしたやり取りでしたが、嬉しかった。美術館は建物も素晴らしく、所蔵作品も見応えがあり、時間をかけて堪能。ここでも翻訳アプリが大活躍。キリスト教に題材を取った絵画は物語が分からないとちんぷんかんぷん*のこともあり。さて、エネルギーを使ってお腹も空きました。本日のランチはレバノン料理。まぁまぁと言ったところ。午後からは予約をしたマシーンギャラリー(La Galerie des Machines)へ。面白い! ゾウさんに続いて大興奮!!

夜はスーパーでBioのビールを買い、お昼の残り(ピタパンとひよこ豆のペースト=フムス)で簡単夕ご飯。なでしこがブラジルに勝利。よかったよかった! 谷川さんスーパーゴール!! このカードはパリで行われたので、私たちはパス。パリには近づかない方針で(笑)

*そういえばこの面白い言葉の語源はと思って調べてみた。諸説あってよく分からない。まさしく“ちんぷんかんぷん”(笑)

ジュール・ヴェルヌに会う(2024.07.27 Sat.)

@marché 1

@marché 2

山手のお花屋さん

@植物園ゾウに続いて今日もリベンジ。昨秋行かれなかった「Musée Jules Verne」へ。週末は無料のトラムに乗る。市が立っているのを見つけて途中下車。さてジュール・ヴェルヌ、やぎは子供の頃によく読んでいたようです。かたや私が知っているのは作者の名前と作品タイトルぐらい。翻訳アプリとやぎコメントに助けられながらとても面白く見た。戻ったら本を読んでみよう。山の手の住宅街を少し歩く。落ち着いた佇まい。喧騒とは無縁。その喧騒に戻ってタイ料理のランチ。まずまず。その後、植物園(Jardin des plantes de Nantes)へ。ここは最高。ナントの宝物。市民の皆さんは幸せです。それに引き換え私の住む町は、植物園と隣接の大学キャンパスを、商業性を帯びた「賑わい空間」に改変する整備計画とやらを持ち出した。植物園は都市公園化のうえ周囲には商業施設やレストラン・ホテルを設け大学キャンパスには商業的アリーナを建設するという大規模なものだった。反対の声に押されてその計画は頓挫したが、アリーナは別の場所に作るらしい。いったいなんのために!? 一方ナントの植物園。駅のすぐ前にあるというロケーションも抜群。市民や旅行者の憩いの場所。この宝物(植物園)を何か変なものに作り替えようとする動きは絶対出てこないと思う。わが邦の呆れた現状を思い出し目が釣り上がる。だめだめ。今は楽しい旅行中。園内には気の利いたカフェがひとつ。そのカフェでクールダウン。

夜は鼻を聴かせて予約をしていたお店に。地元の人が多い、とてもよいお店でした。ここのスペシャリテはどうやらロブスターのよう。付け合わせのフライドポテト(他所より細型)もとても美味しい。たっぷりついてくるのに、皆さんおかわりを。 後から店名をよく見たら「ロブスターとフリット」(Le Homard Frites)だった(笑)前菜ではまたも牡蠣。つきだしとして出てきた海藻のタルタルもよかった。

そろそろ朝起きたら「牡蠣」か(笑)

“ゾウ”に乗る(2024.07.26 Fri.)

曇りときどき小雨。ゾウに乗るまでにはお天気良くなってほしい。そう、今日は待ちに待った「ゾウに乗る日」。昨秋乗ることができなかったゾウさんリベンジの日なのである。

ロワール川に浮かぶイル・ド・ナント(Île de Nantes)には黄色いクレーンが象徴的に聳えている。ここは造船場としてかつて栄えた場所。1987年にその役割を終え、跡地にレ・マシン・ド・リル(Les machînes de l’Île)という芸術プロジェクトが立ち上がった。この芸術プロジェクトはフランソワ・ドラロジエール(François Delaroziere)とピエール・オルフィス(Pierre Orefice)によって始められた演劇集団「ラ・マシーン」が牽引。前述の二人に大きな影響を与えているのが、レオナルド・ダ・ヴィンチとジュール・ヴェルヌ。後者はここナントの生まれである。そしてこのプロジェクトの象徴的な存在が、本日私たちが乗る、機械仕掛けの巨大なゾウなのである(Tourisme japonais 仏政府公認ガイドと旅するフランス 2019年11月22日付の記事を参照)。

今度は事前にしっかりチケットを入手。予約時間までだいぶ余裕があるので、まずは三階建ての海中カルーセル(Carrousel des mondes marins)に。楽しい! 楽しすぎる。大人も子供も楽しめるとてもすてきなメリーゴーランド。何回でも乗れそうですよ(笑)その次は工房(Les terrasses de l’Atelier)へ。入場料金はGrand elephantのチケットに含まれていた。制作の現場が垣間見られ非常に面白い。カフェでランチを取り、いよいよ私たちの番。コースは3種類。予約したのはメリーゴーランド前からのスタート。昨秋、ゾウが子供たちに水をかけ、かけられた子供たちが大騒ぎそして大はしゃぎしていた現場からである。時折強く降っていた雨もあがり曇天ではあるがこれまでの暑さもなく、絶好のコンデションとなった。いやぁ、たのしい!! 見ているだけでもかなり面白かったけれど、乗る楽しさはまた格別。それにしても本当によく出来ている。機械仕掛け、というのが前面に押し出されているのがいい。機械仕掛けが、大いに見どころなのである。にくいねぇ。もう一箇所、マシーンギャラリー(La Galerie des Machines)は当日券を求める人で長蛇の列。後日予約をしてから出直すことにする。

夜はホテルの部屋でコルシカの赤ワインをお供に開会式を見る。さすがフランス! お洒落で奇抜でとても素敵。歴史を踏まえた(ちょっとぎょっとした)演出もさすがである。しかし、長い! 長すぎる!! でもせっかくだから最後まで(笑)

残念会(2024.07.25 Thu.)

いよいよなでしこ、予選リーグの初戦。相手はスペイン。初っ端から大一番です。スタジアムは昨秋のラグビー観戦でお馴染みだし、禁止持ち物などのレギュレーションも確認して準備万端、と思いきやデジタルチケットに大バグ! ダウングレードではなかったしゲームはめちゃくちゃ見やすいし、専用のトイレと売店もあり、普通に考えたら「しめた! 」となるのですが、臨場感がない。テレビ観戦のよう。ともかくこれは絶対何かの間違い(他の方々も私たち同様「特別席」を買うようには失礼ながら見えないし、特別席にアクセスする階段は封鎖されていたので、一般には売り出しのない席だと思われる)。今回はこの「特別」を楽しむけれど、次回は一般席へ変えてもらおうと決意する。試合についてはやぎのコラムで。

戻って近所のお店で残念会。昨秋に続いてまたまた牡蠣を食べる。この季節にも牡蠣が出回っていることはジェノヴァで知った。幾つかのお店で仏産牡蠣とメニューに載っていたのだ。価格は1個€4〜5。地元ならばもっと安いだろうとこのときは我慢。そして解禁と相成ったのである。昨秋サービスがダメだと思ったあのお店。今回もホテルスタッフのお勧めありもう一度行ってみようと足を向けた。2度伺ってわかったこと。雑に感じる振る舞いは、このお店の(あるいはこの街の)標準動作(default)なのであろうということ。前回は仕入れがなかったGillardeau産を奮発。殻にGのマーク入り。濃厚でミルキー。グラマラスなテイスト。もう一品。サーモンのパッタイ。麺の上にサーモンの大きな切り身がどでんっとのっていた。腰が引けましたが、味は良かった(笑)お供は、Muscadet Sevre Et Maine Sur Lie La Grande Reserve。

お昼は“各国料理通り”とでも呼べそうな一角でクスクスを。適当に入ったお店ながら、サラダもスープもクスクスも、好みの味!

MilanoからNantesへ(2024.07.24 Wed.)

“あれ? 容器のサイズが違う”

シャトルバスで空港。easyJetでぴゅっとナントまで。空港から市内へはこちらもシャトルバス。運転手さんにナント駅へ行くかどうか確かめてから乗り込む。乗り込んだものの(イタリアの癖が抜けず・笑)少し不安になる。その不安を見て取った後ろの女性が日本語で話しかけてきて、駅には行きますから、と。なんでも数ヶ月勉強のために京都に滞在していたことがあると言う。旅先での親切は一入ありがたい。流暢な日本語とまでは行かないようで、かたやフランス語はからきしの私。それぞれiPhoneの翻訳機能で会話。バスはナント駅南口(Gare de Nantes Sud)に到着。駅の正面は北口。宿泊ホテルもそちら側。というか昨秋にナントを訪れたときは南口方面には出たことがなかったので見知らぬ光景。北口(Gare Nord – Jardin des Plantes)に出たら、見慣れた光景で安堵する。今回の投宿先は前回とは別のホテル。昨秋Toulouseで泊まったibis hotelに。トゥールーズでの滞在が快適だったことと、昨秋何度もこのホテルの前を通っていて、立地の良さも分かっていたので決めた。後から知ったことですが、このイビスホテルはアコーホテルズのエコノミーブランドで“スマートな滞在を実現する「イビス」、クリエイティブなデザインと遊び心をもつ「イビススタイルズ」、街の中心部にホテルを構える「イビスバジェット」という3つのブランドがある”とのこと(Discover Japan 2024.6.23参照)。今回は「イビススタイルズ」だった。チェックインを済ませ、近くのスーパーCarrefourで、カップ麺、オリーブ&チーズのパック、トマト、赤ワイン(Bio)を買う。今夜はホテルでまったり。

日本男子の初戦、vsパラグアイ@ボルドーの放映がなく残念。日本のテレビ放送をiPadなので見られるようにもしていないので、文字情報のみ確認。放送しているセブンズ(7人制ラグビー)フランス戦を見ながら、酒盛り(笑)スーパーで買ったカップ麺「Banzaï Noodle」がなかなかの美味しさ。普段カップ麺はそうそう食べません。食べた後に下に残る不快感(アミノ酸由来)がなんとも。このカップ麺にはそれを感じなかった。ビーフ、チキン、カレーの3種類があるようですが、ご近所のCarrefourにはチキンのみ。生産者はどこなのかと、探してみたら、フランスメーカー「リュストクリュ」が2016年に発売したものと書かれた日本語を見つけた。ただしCarrefourの商品ページの消費者連絡先はPANZANI(@LYON)となっていた。もう少し調べてみたら、どうやら二つのブランドがあるようです。Lustucruブランド(本体にLustucruと明記)とPANZANIブランド(ブランド名なし)。CarrefourではPANZANIブランドのみ販売。そしてLustucruブランドはビーフ、チキン、カレーの他に種類が色々ある。Lustucru社は2002年にPANZANI社に買収されているので(検索すると複数のニュースソースがヒットします)そのためか。いやはやカップ麺で長くなりました(笑)

とにかく、赤ワインも美味しかった。Carrefourバンザイ。そして涼しいナントにも。