後書きのあとがき(2026.04.23 Thu.)

帰国フライトの搭乗の折に出会った日本女性。仕事で行き来をしているそうだ。ローマに初めて来たのは子供時代。旅行好きのお母様に連れられてローマの地を踏んだのが1975年。彼女曰くその時のローマテルミニ駅と言えば… ちょっとここには書けませんが(笑)小さい子供を連れて1975年にローマへやって来たお母様、素敵です。そして今、その時の小さな女の子は仕事でイタリアへ来るようになって。いいお話です。

今ではすっかり明るくなったローマテルミニ駅。構内には様々なショップも並んでいる。その内のひとつ、ユニクロさんにはお世話になりました。デイリーに持つバッグを忘れてしまったわたし。ささっとユニクロに飛び込んでこのバッグを買いました。小さくて軽い。見た目以上に物が入って使いやすさ抜群。価格は14,90 € (イタリアは「.」ではなく「,」を使う)。日本では定価1,500円。こう考えるとやはり1 €は100円程度が妥当なところではないだろうか。それが今や200円に迫ろうとしている。日本が信用を失っている証だ。そんな国が防衛費予算の大幅増などと笑止千万。その他にも次々と耳を疑うような話が出てくる。そんなことよりもやるべきことは幾らでもあるだろう。政が正気を取り戻すことを切に願う。

全州踏破エピローグ(2026.04.22 Wed.)

今回の旅でイタリア20州、全州に滞在したことになった。1991年に初めてイタリアを訪れてから35年目の快挙である。感染症騒ぎで何年も旅行ができなかった。その後、一時はもうイタリアは卒業かと思ったこともある。それが昨年の、久しぶりにイタリアどっぷり回帰の旅で払拭され、やはりイタリアはいいと今年も引き続き初心に帰り旅をした。こちらの心持ちのお陰か、選んだ場所が良かったのか、お天気にもお人にも恵まれ、まことに良い旅になった。「人の営みとはこういうことなんだ」と改めて感じることも多かった今回の旅。イタリアも我が国同様、問題がない訳ではないと思うけれど、ここ一番の芯はあるように思う。適当に見えるけれど、やるときはやる、みたいな。そして(大事なものを守るためには)我慢強いところもある。それは宗教が関係しているのかも知れないし、学校で必ず学ぶダンテの影響かもしれない。とにかく“哲学”がきちんと存在するように思われる。イタリア人と日本人。似たところもあるけれど、決定的に違うところもある。イタリアを旅して学ぶことは多い。だからこれからも、ちょっと文句は言いながらもイタリアを旅してしまう、のだろう(笑)

猫ちゃんとの出会いもたくさんありました!

Tagliacozzo Day2(2026.04.21 Tue.)

ただひたすら上を目指す。曲がりくねった道を、階段を、ひたすらに上る。袋小路に行き当たったり、迷ったり。それがまた楽しいのだ。車が入れない、そして階段という点では、京都の住まいの環境と一緒だが、規模が違う。こんな場所に暮らしたらさぞや愉快だろうと思うけれど、売り家も目立つ。登り詰めた場所には広場がありChiesa di Santa Maria del Soccorso(XII sec)があった。そして振り向くと絶景。何とも気持ちのいい場所である。満ち足りた気持ちで、今度は一心に下を目指し、またも楽しく迷いながら町へ戻る。

今日のお昼は、Ristorante alla Fontanaで。こちらも昨日のオステリア同様、炭火焼きのメニューが並ぶ。炭火焼きの場所はテーブルの近くにあり、見ているのも楽しい。一緒になった若いご夫婦は愛犬を連れて。今回の旅で利用したお店はどこもワンちゃんフレンドリー。そしてどのワンちゃんも躾がしっかりされている。イタリアでは休暇前に捨てられる犬が多いというひどいことも以前耳にしました。マイクロチップが必須*になり、そんな話も昔話となっているとよいのですが… さて、お料理はどれも本当に美味しい。昨日のオステリアとは違ったテイストで、甲乙つけ難し。私たちの旅もいよいよ大詰め。ワインもちょっと奮発しました!!

La Bottega dei Salumiで生ハムやサラミを購入。イタリアの生ハムやサラミがアフリカ豚熱のため、日本に輸入出来なくなって久しい(輸入禁止は2022年1月より)。せめて現地で楽しむのである。ちなみに、モリーゼ州ではアフリカ豚熱は発生していない。

お昼をちゃんと食べたときは、基本的に夜はスキップか、ちょっと何かをつまむだけ。今宵は買い求めた生ハム、サラミを。お昼のお店のパーネ、めちゃくちゃ美味。でも悲しいかなたくさん食べてしまうと他のお料理が入らないので一切れだけ。残りは持ち帰らせていただこうと思っていたのに、失念。痛恨! 加えてiPhoneも置き忘れ。お店の女性がすぐに気がついて追いかけてくれた。感謝! この町へまた来ることがあったら昨日のオステリアと共に再訪したい。次回は「Scamorza alla brace」も絶対オーダーします!!

Ristorante alla Fontana
・Insalata di pera, radicchio e noci
・Prosciutto tagliato a coltello
・Chitarra con Rosso di Artemisia (zafferano di Navelli DOP),
 guanciale, blu aquilano e scaglie di pecorino
・Agnello locale alla brace
・Insalata mista
・Colle Trà Colline Teramane Montepulciano D’Abruzzo DOCG 2017 Strappelli

*イタリアでは、犬や猫のマイクロチップは、2004年11月5日から義務付けられている、そうです。ちなみに、日本は2022年6月1日からペットショップ等で販売される犬や猫のマイクロチップ装着が義務化された、とのこと。これは心無い放棄の抑止力にはなりそうですし、迷子になったときなどにすぐに飼い主が判明するなど、利点も大いにあることは理解できますが、ちょっと複雑な気持ちになるのは否めない…

Tagliacozzoへ(2026.04.20 Mon.)

ローマ行きの列車(RV)でタリアコッツォ/Tagliacozzoへ向かう。昨年滞在したSulmonaを通る。ここからは初めて見る車窓の景色。目が釘付け。宿は駅からすぐ。荷物を置いて町の中心地へ。パスクワは過ぎているけれど気温はまだ冬に近い。その為か、閉まっているお店も見受けられ、外に出ているお人も少ない。お昼のあたりをつけ、近くのバールでアペリティーヴォ。開店時間に(あたりをつけた)オステリアへ。地元の人たちの予約でほぼ満席。幸運にも一卓だけ空いていました。よかった。ほどなくして、予約の方々がどんどん入ってくる。町中でお人はあまり見ないのにどこからわいてくるんだろう(笑)地元の方に混じり、猪やら兎やら、美味しく食べて飲む。バールでビールのおつまみも食べたのに、完食です。午後は、町を散策。Chiostro di San Francesco(XIII sec.)では素晴らしいプレゼピオ/Presepioも見ることができた。

Osteria del Borgnovo
・Tagliatelle al Ragù di Cinghiale
・Zuppa del Giorno /fagioli
・Coniglio Nostrano alla Cacciatora
・Contorni del Giorno/Cicoria
・Dolce della Casa/Panna Cotta con Frutti Di Bosco
・Vino Rosso della Casa 1/2ℓ

*写真“中”:タリア劇場はなかなかに複雑な歴史を背負っている。元々は1686年、教皇インノケンティウス10世の命により、1652年に廃止されたベネディクト会男子修道院の建物を利用して建設。19世紀に大規模な改修がなされ、その後タリアコッツォ市が購入し1832年8月に開館。その後も建物が放火されたり、再び火災にあったり、長い官僚主義的な紆余曲折を経て、2002年に内外装ともに全面的に改修・修復され、ついにタリアコッツォ市に返還されたとか。今回は外から眺めるだけでしたが、機会があれば、この劇場で何か拝見してみたいものです。(こちらのサイトを参照)

ペスカーラ/Pescaraへ(2026.04.19 Sun.)

本日ペスカーラへ移動。移動日の本日も晴れてよかった。いつものように朝食チケットを持ち指定のご近所のバールで朝ごはん。このバールもとても良かった。最初だけsalatoとお願いしたけれど、イタリアの朝ごはんはやはりdolceだよね、と思いなおした。テレーザさんが駅まで送ると申し出てくれましたが、晴れているし鉄道の駅は近いし大丈夫と丁寧に辞退する。お土産も持たせてくれ、今度は直接予約してね、とウィンク。とてもチャーミングな方。Residenza Di Nucciは行き届いた文句の付け所がない宿でした。イタリア式の挨拶で別れを告げ駅へ。TrenitaliaのRV(快速列車)で北上してペスカーラへ。昨年も滞在した街。こんなに早く再訪することになろうとは! ただし今回も内陸に向かう中継地点としての滞在なので、昨年よりさらに少なく一泊のみ。駅近くのホテルを予約。このホテルが昔懐かしい雰囲気で大いに和む。

チェックインして、遅いお昼に出かける。目星を付けていた魚料理のお店が臨時休業で、もう一軒、バックアップで選んでいたお肉料理のお店。ここが大当たり、どんどん!! 夜は勝手知ったる賑やかな通りへ。ワインバー、DOC-Vini d’Abruzzo, Cocktail & Piattiniに立ち寄って、グラスであれこれ楽しむ。若いスタッフでしたが、ワインの知識も豊富で気持ちのいい時間を過ごす。昨年気になっていたお店、Don Gennaro 1918も覗いてみた。ワイン販売といわゆる角打ち。フードは一切なく、ただひたすらワインを飲む。今日も今日とて大賑わい。

モリーゼもアブルッツォも皆、大いに愉快に飲む。ワインフレンドリー。よかよか(笑)